ワールドツアー「DEADLINE」の最終公演を香港で終えたBLACKPINKをめぐり、海外メディアが“解散の可能性”も含めた今後の行方に注目している。
これは解散を断定する報道ではない。しかし世界的な成功の裏で、BLACKPINKが今後どのような道を選ぶのかが、現実的な議論の対象になり始めていることは確かだ。
米経済誌『フォーブス』は1月26日(現地時間)、「BLACKPINK Just Wrapped Their Biggest Tour Ever. Will There Be Another?(BLACKPINK、史上最大のツアーを完走。次はあるのか?)」と題した記事を公開した。
記事はまず、今回のワールドツアーが女性K-POPグループとして史上最高の興行収入を記録したこと、ロサンゼルスのSoFiスタジアムで2夜連続完売を達成した初のガールズグループとなったことなどを挙げ、「商業的な指標のいずれを見ても、このツアーは完全な成功だった」と評価している。
成功の先で浮上する「解散」という選択肢

一方で『フォーブス』は、「最後のアンコールが終わった後、業界に残った問いは、BLACKPINKが何を成し遂げたかではなく、次に何が起こるのかだった」と指摘し、グループの将来が不透明な局面に入っている点を強調した。
その根拠のひとつとして挙げられているのが、契約構造の特殊性だ。BLACKPINKは2023年12月、4人全員がYGエンターテインメントとグループ契約を更新した一方、個人契約については更新せず、それぞれが独立した活動体制を築いた。
YGエンターテインメント側は更新されたグループ契約の期間を公表していないが、業界では2026年、早ければ下半期にも再び契約をめぐる協議が浮上すると見ているという。
タイミングも象徴的だ。BLACKPINKは2026年8月にデビュー10周年を迎え、2月27日には3作目のEP『DEADLINE』をリリースする。ツアーと同名の作品を引っ提げた春のプロモーション、そして夏に行われる可能性のある周年アンコール公演を経て、「グループの将来についてより明確なシグナルが示されるかもしれない」と『フォーブス』は分析している。

さらに記事は、メンバーそれぞれのソロ活動がここ数年で大きな成功を収めている点にも触れた。こうした個々の勢いについて、「グループとしての結束に疑問を投げかけている」とし、今回のワールドツアーについても「統一されたグループ公演というより、4人のソロアーティストが同じステージに立っているように感じられた」との批評があったことを紹介している。
もっとも評価は一様ではない。『ローリング・ストーン』は「個々の成長が、むしろグループとしての完成度を高めた」と肯定的に評した一方、観客レビューには「一体感に欠けていた」「疲れが見えた」といった声も見られたという。メンバー間のケミストリーをめぐり、受け止め方が分かれている現状が浮かび上がる。
『フォーブス』は、BLACKPINKのケースが前例のないものとされる理由について、「グループ活動と個人活動を明確に切り分けた、事実上の“グループ専用契約”という構造」にあると指摘する。これは、従来のK-POPグループがほとんど採用してこなかった形であり、だからこそ今後の選択肢も多様になっているという見方だ。
そして記事は、「もしBLACKPINKがグループ活動を縮小、あるいは終了すれば、K-POP界は世界的に最も成功した女性グループを失うことになる」としたうえで、「現時点で香港から届けられた最後の映像が示すのは、商業的頂点に立つ4人の姿だ。それが“終わり”なのか、“幕間”なのかは、依然として業界最大の未解決問題である」と締めくくっている。

『フォーブス』の記事が投げかけているのは、BLACKPINKの解散を断定する予言ではない。むしろ、史上最も成功したガールズグループでさえ、「この形を永遠に続けるとは限らない地点」に到達したという現実だろう。
終焉か、継続か、あるいは新たな形への移行か。その選択が注視される段階に入ったこと自体が、いまのBLACKPINKを象徴しているといえそうだ。
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