Kリーグ屈指のMFが去った浦項スティーラーズの中盤が、新たに組み直されようとしている。
パク・テハ監督率いる浦項は今オフ、ブラジル人MFオベルダンを放出した。
昨季まで3シーズンにわたり中盤の要としての役割を果たし、豊富な運動量に加えて攻撃参加でも存在感を示した。攻守両面で欠かせないピースだっただけに、その穴をどう埋めるかは今季のチーム作りを左右するテーマになる。
その再編の軸としてまず名前が挙がるのが、昨夏に電撃加入したキ・ソンヨンだ。1月24日に37歳となった大ベテランは、鋭いキックと老練さを備えたMFで、試合のテンポを整える力は健在だ。一方で、フィジカル面の負担や機動力の低下は避けられず、起用法と周囲のサポートがより重要になる。

そこで浦項が獲得したのが、ハードワーカータイプの日本人MF西矢健人だった。サガン鳥栖から期限付き移籍で加入した26歳は、運動量と積極的な守備参加が強みとされる。パク監督も加入に強い手応えを示しており、キ・ソンヨンの相棒として中盤のバランスを担う可能性が高い。左利きという特性はセットプレーでも武器になり得る。
守備的MFの競争はさらに激しい。U23代表のキム・ドンジンが軸候補として名を連ね、イ・チャンウ、ファン・ソウンらも控える。加えて新人のキム・ホジンもチャンスをうかがっており、層の厚さはむしろ強みと言える。
一方、攻撃的MFのポジションでは新戦力キム・スンホの起用が見込まれる。昨季までKリーグ2(2部)の忠南牙山FCでプレーし、中盤中央だけでなく左サイドバックなど複数の役割をこなしてきた。浦項では前線と中盤をつなぐ役割で、主軸級の働きが期待される。

同ポジションには、ポルティモネンセ(ポルトガル)からレンタルで加入したキム・ヨンハクもいる。U23代表活動で合流が遅れ、さらに現地で十分な出場機会を得られなかったことを踏まえると、まずは試合勘とコンディションを引き上げることが最優先になるだろう。
大黒柱だったオベルダンは去った。ただ、代役探しというより「新しい中盤を作る」ための駒はそろっている。キ・ソンヨンのゲームメイクに、西矢の運動量と守備強度が噛み合えば、浦項の中盤はむしろ別の強みを獲得するかもしれない。今季の浦項がどんな“新しい形”を見せるのか、注目したい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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