「私は決して戻らない。橋を燃やせ。すべてを燃やせ(I’m never going back. Burn the bridge. Burn it all)」
LE SSERAFIM(ルセラフィム)のコンサートでは、この宣言が響き渡るたびに、一種の厳粛さすら感じられた。
過去へ戻る橋を自ら焼き払い、ただ前だけを向いて進んでいくという意思表示だ。
去る2月1日、ソウル・蚕室(チャムシル)室内体育館で開催されたLE SSERAFIMのワールドツアー「EASY CRAZY HOT」ソウル・アンコール公演は、燃え尽きた橋を渡ってきた彼女たちが、ついにどの地点へ到達したのかを、ファンダムであるFEARNOT(ピオナ)と取材陣の前で証明する場であった。
長い旅路だった。LE SSERAFIM初のワールドツアーは、2025年4月の仁川インスパイア・アリーナ公演を皮切りに、日本、アジア、北米など世界20都市で全31公演が行われた。さいたま、台北、香港、マニラ、シンガポールをはじめ、ニューアーク、シカゴ、ラスベガスといった主要都市で全席完売を記録した。
特に昨年11月には東京ドームに初めて立ち、2日間で8万人を動員し、グローバルな存在感を証明した。
笑顔で未来を約束したメンバーたち

本紙『スポーツソウル』は、出発点である仁川から、頂点ともいえる東京ドーム、そして今回のソウル・アンコールに至るまで、1年の間に3度にわたりLE SSERAFIMのツアーを目撃してきた。
成長は明らかだった。1年の間にLE SSERAFIMのボーカルにはエネルギーと余裕が加わり、チェウォン、宮脇咲良、ユンジン、カズハ、ウンチェの5人がまるでひとつの身体のように動くパフォーマンスは、31回に及ぶワールドツアーが決して無駄ではなかったことを裏付けるものだった。
アンコールまで続いた熱気も、冷める瞬間はなかった。公演の幕を開けた『Born Fire』『Ash』『HOT』を皮切りに、『EASY』『Smart』『Eve, Psyche & the Bluebeard’s wife』『CRAZY』『UNFORGIVEN』『ANTIFRAGILE』など、前奏を聴いただけで心臓が高鳴るヒット曲がセットリストを埋め尽くした。

グローバルチャートを席巻した『SPAGHETTI』のステージでは、メンバーとファンが一体となって踊り、蚕室室内体育館は巨大なEDMクラブのような空間と化した。
特に今回のツアーで最も印象的だったのは、華やかな演出以上に際立ったLE SSERAFIMのチームワークだ。アンコール公演でも、一人のメンバーが感想を語る際、他のメンバーたちは仲間の声に真剣に耳を傾けていた。
「メンバーがいなければ、このツアーをどうやってやり遂げられただろうか」という言葉も、決して空虚なものではなかった。終始お互いを大切に見つめるまなざしから、この1年間、彼女たちがどれほど互いに支え合い、近い存在になったのかがうかがえた。

LE SSERAFIMは今、前を見据えている。これまでの公演では、自分たちが経験した試練を思い返して涙を流していたとすれば、今回のアンコールでは涙の代わりに笑顔で未来を約束した。
宮脇咲良は「何かが終わるということは、新しく始まるという意味だ」と笑顔で語り、ユンジンも「始まりの私たちと今の私たちは本当に違う」と述べ、ツアーを通じたLE SSERAFIMの成長を強調した。
数々の逆境の時間の中で、LE SSERAFIMは世間の話題に絶えず上ってきた。時に過酷で、時に理不尽な瞬間もあった。それでも彼女たちは、誰かを恨もうとしたことは一度もなかった。
ただ黙々とステージに立ち、練習室で磨き上げた実力で応えてきた。ワールドツアーを共にした数十万人のFEARNOTが、その証人だ。

LE SSERAFIMは過去ではなく未来を見つめ、恨みではなく成長を選んだ。
戻る道を自ら焼き払った彼女たちにとって、過去はすでに灰となっている。『Ash』の歌詞のように、その灰の上から新たに芽吹いたLE SSERAFIMは、今、次なる未来へと歩みを進めている。
◇LE SSERAFIM プロフィール
BTSを擁する韓国の大手芸能事務所HYBEが傘下レーベルSOURCE MUSICと共にローンチした初のガールズグループ。IZ*ONEメンバーとして活躍したキム・チェウォンと宮脇咲良を筆頭に、カズハ(日本人メンバー)、ホ・ユンジン、ホン・ウンチェらで構成された。2022年5月2日にデビューアルバム『FEARLESS』をリリースしてデビュー。直後にメンバーが1人脱退して5人組となったが、韓国はもちろん、年末にはNHK紅白歌合戦にも出場するなど日本でも話題となった。2023年1月25日、正式に日本デビューを果たした。
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