元イングランド代表ジェシー・リンガード(33)が去ったFCソウルが、即戦力を揃えた“新生FW陣”で2026年シーズンを迎える。
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直近2シーズンのFCソウルにおいて、攻撃の中心を担っていたのがリンガードだった。シャドーストライカーとしてチャンス創出を担いつつ、時にはフィニッシャーの役割も務めた。
昨季のソウルは攻撃陣の得点力不足に苦しんだが、リンガードはリーグ戦34試合で10ゴール4アシスト。チーム唯一の二桁得点を記録した。

ただ、リンガードは昨季限りでFCソウルを退団。そんな彼に代わって、攻撃のカギを握る存在として浮上しているのがブラジル人FWアンデルソン・オリベイラ(27)だ。
優れた個人戦術を持ち、2024年シーズンには水原(スウォン)FC所属でKリーグ1のアシスト王(38試合7ゴール14アシスト)と年間ベストイレブンを受賞したアンデルソンは、昨夏にFCソウルへ加入したが、リンガードとの共存には失敗した。
アンデルソンもまた、攻撃エリアを広く動きながらチャンスを演出し、自らフィニッシャーも担うタイプであり、リンガードと動きが重なっていた。キム・ギドン監督は戦術的に動線を制御しようとしたが、その分、アンデルソンを100%活かすことができなかった。

だが、リンガードが去った今季はアンデルソンが中心となる見通しだ。
実際、キム監督は中国・海南省で実施した冬季キャンプ期間中の主要なテストマッチで、アンデルソンをシャドーストライカーとして起用した。左ウイングでプレーした試合もあったが、このポジションには全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースから韓国代表経験のあるFWソン・ミンギュ(26)が新たに加わったため、アンデルソンはシャドーストライカーで主にプレーする可能性が高い。

最前線には、昨季Kリーグ2で得点ランキング2位(38試合17ゴール)の活躍を見せた新戦力のコロンビア人FWレオナルド・ルイス(29)が構える。右ウイングでは、昨年7月のE-1選手権で韓国代表デビューしたMFチョン・スンウォン(28)や、2023年杭州アジア大会でU-23韓国代表の金メダル獲得に貢献したFWチョ・ヨンウク(26)らの起用が見込まれる。
FW陣はどの選手もこれまで以上に個性が際立つ顔ぶれとなっているため、リンガードへの依存度が高かった過去2シーズンと比べ、より多様な攻撃を展開できることが期待されている。最終的には、キム監督が戦術面で彼らの機能をいかに最大化できるかが鍵となる。

FCソウルは現在、蔚山(ウルサン)HD FCの主力ボランチであるMFコ・スンボム(31)の獲得をめぐり交渉を続けている。コ・スンボムは昨年9月、妻の第2子出産に際して休暇を要請した際にクラブ上層部と軋轢が生じ、今オフで移籍を要求。現在は事実上、蔚山のチーム練習から離脱している。
そのコ・スンボムに対し、最も積極的に獲得の意思を示したのがFCソウルとされている。ただ、蔚山側は補強が必要なポジションの選手とのトレードなどをコ・スンボム放出の条件に掲げており、合意点を見いだせていない。

なお、FCソウルは1月3日から2月4日まで中国・海南省で冬季キャンプを実施。2月10日に2026年シーズン最初の公式戦として、ヴィッセル神戸とのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ第7節を敵地・神戸市御崎公園球技場で迎える。
以降、2月17日にはホームでサンフレッチェ広島とのACLEリーグステージ第8節を戦い、21日には香港代表とのプレシーズンマッチを行った後、28日に仁川(インチョン)ユナイテッドとのKリーグ1第1節を戦う予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)


