昨シーズンのKリーグで相次いだ「判定論争」をめぐり、イ・ドンジュン審判が公の場で謝罪した。構造的な問題にも踏み込み、審判制度の改革を訴えた。
韓国サッカー協会(KFA)は2月4日、忠清南道・天安(チョンアン)のコリアフットボールパーク大講堂で「KFAオープングラウンド:審判発展公聴会」を開催した。
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座長はKFAのウィ・ウォンソク疎通委員長が務め、イ・ドンジュン主審、プロサッカー連盟のパク・ソンギュン事務局長、パク・チャンヒョン元大邱FC監督らがパネリストとして出席した。
イ・ドンジュン審判は、昨シーズンのKリーグを騒がせた全北現代モータースのコーチ、マウリシオ・タリッコ氏による「人種差別」論争の際、いち早く声明を発表したプロ審判協議会長でもある。また、昨年10月の全北対済州SK戦で、チョン・ジヌのPKをめぐる場面で「誤審」と指摘される判定を行ったこともあった。

イ審判は冒頭発言で「重い気持ちでこの場に来た。度重なる判定論争によって、ファン、選手、指導者の皆さんに大きな失望を与え、不快な思いをさせてしまったことを、心からお詫びしたい。いかなる理由があろうと、判定によって傷ついた気持ちを軽く扱うことはできない。審判を代表する立場として責任を感じている。この場を借りて頭を下げて謝罪する」と述べ、立ち上がって深く頭を下げた。
さらに構造的な問題にも言及した。
「個々の審判の過失を責める前に、なぜこうした問題が繰り返される構造になっているのかを議論すべき段階だと思う。教育システム、審判の競争力強化、対外的なコミュニケーションの必要性には全面的に共感している。だが、審判教育や評価は意志や宣言だけでは機能しない。予算構造が変わらなければ、システムも維持できない」と訴えた。

指導者代表として出席したパク元監督は「指導者と審判では、サッカーの見え方が違う」としたうえで、「指導者の処分は公告され、ほぼすべて公表される。一方で審判の処分内容は伏せられ、知ることができない。処分を受けた審判がその後どのように活動しているのかも知りたい。指導者と同じ基準を適用し、知る権利を保障すべきではないか」と指摘した。
KFAのパク・イルギ大会運営本部長は、判定をめぐる「コミュニケーション」についての方針を示した。「主要なイシューについて即時ブリーフィング制度の導入を検討している。定例化するつもりだ」とし、「ファン、選手、指導者を対象とした定期的な懇談会を推進し、クラブ訪問説明会も計画している」と説明した。
これに対し、イ審判は「コミュニケーションは必要だが、最後はいつも『審判を守る』という結論にはならない。保護体制が確立されてこそ、対話も可能になる」と前提条件を示した。パク事務局長は「できるだけ早い段階でクラブや現場と疎通し、初動対応にあたるべきだ」と意見を述べた。
KFAは、第1・第2回討論会および今回の公聴会の内容を踏まえ、2月23日に審判発展政策を発表する予定だ。
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