俳優ジスがいじめ疑惑に包まれ、韓国での活動を事実上休止しているなか、前所属事務所が彼の降板したドラマの制作会社に対し、8億8000万ウォン(約9700万円)を賠償する状況に直面した。
去る2月13日、ソウル高法民事38-1部は、ドラマ制作会社ビクトリーコンテンツが、ジスの前所属事務所キーイーストを相手取って起こした損害賠償請求訴訟において、事務所側が約8億8000万ウォンと遅延損害金を支払うように命じ、原告側が一部勝訴する判決を言い渡した。
これは当初、1審の裁判所が算出した賠償額約14億2000万ウォン(約1億6000万円)よりは約5億4000万ウォン(約5900万円)ほど少ない金額だ。
もともとビクトリーコンテンツは、キーイーストを相手に、俳優ジスの降板に伴う作品の再撮影による追加制作費など、30億ウォン(約3億3000万円)に対する損害賠償請求訴訟を提起していた。
ビクトリーコンテンツとキーイーストの訴訟は、2021年に始まった。2021年3月、ビクトリーコンテンツが制作したドラマ『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』(以下、『月が浮かぶ川』)が、第6話まで放送された時点で、主人公オンダル役を演じていたジスのいじめ疑惑が浮上したのだ。

当時、ジス側は加害を一部認め、作品から自ら降板した。事前制作が定着していたなか、『月が浮かぶ川』は全20話のうち18話まで撮影を終えていた。ジスの降板により、再撮影はもちろん、主人公の途中交代という最悪の事態を避けられなくなった。
その後、ジスの後任として俳優ナ・イヌが抜擢され、後半部のシーンを先に再撮影して作品の終了まで完走した。
また、制作スタッフは、放送済みだった第1~6話分もナ・イヌを起用して再撮影し、後に動画配信サービスを通じて、配信した。これを受け、ビクトリーコンテンツが、ジスの所属事務所だったキーイーストを相手に、再撮影に伴う損害賠償額を請求した。

しかし、折悪しくジスは、問題が浮上した直後の2021年5月にキーイーストとの専属契約を終了した。いじめ疑惑によって専属契約を早期終了したものと見られている。
なお最近、ジスはフィリピンを中心に海外で活動を続けている。しかし、それとは別に、今なお彼のいじめ疑惑に起因する訴訟は続いており、後味の悪さを残している。
(記事提供=OSEN)


