開幕を3月5日に控えるWBC。
各国が着々と準備を進めるなか、韓国代表にまたも衝撃が走った。
韓国野球委員会(KBO)は2月15日、「KBO戦力強化委員会は、負傷によりWBC出場が困難となったサムスン・ライオンズのウォン・テインに代わる選手として、LGツインズのユ・ヨンチャンを選定し、WBC組織委員会に選手交代の承認を要請した」と公式発表した。
まさに青天の霹靂だ。ウォン・テインはサイパンで行われたWBC代表1次キャンプメンバーに含まれ、問題なく日程を終えていた。その後はサイパンからグアムへ移動し、所属するサムスン・ライオンズの1次キャンプに合流。さらに沖縄へと渡っていた。
調整は順調に進んでいたが、突如として右腕に異変が生じた。沖縄で検査を受けたものの明確な診断が出ず、13日に韓国へ戻って再検査を実施。その結果、グレード1の右屈筋損傷と診断された。

これについてサムスン関係者は15日、「沖縄の病院で検査を受けたが、正確な診断が難しかった。限界があったため13日に韓国へ戻った。本日夜に再び沖縄へ戻る」と説明。さらに「WBC代表合流は難しくなった。チームでリハビリを行いながら2026年シーズンに備えることになりそうだ」と語った。
パク・ジンマン監督も「腕の状態が少し良くないということで病院に行き、韓国で再検査を受けた。肘ではなく屈筋だ。明日(16日)チームに再合流する」と話した。
屈筋の負傷は、肘靱帯損傷の前兆となる場合があるとの見方が一般的だ。現時点で深刻な状態ではないとみられるが、不安要素であることは確かだ。
軽度だった点は不幸中の幸いだが、代表チームへの影響は大きい。韓国代表の先発陣はすでにムン・ドンジュが肩の故障で離脱しており、貴重な先発投手が2人も欠ける事態となった。
最終メンバー発表時、ムン・ドンジュの代役には別の先発であるコ・ヨンピョが入ったが、ウォン・テインの代替には救援投手のユ・ヨンチャンが選ばれた。
もともと1次キャンプメンバーには選出可能な先発投手をすべて選んでおり、追加招集は難しい状況だ。理由は「準備開始時期」の違いにある。1月から代表キャンプに参加して投球数を増やしてきた投手と、所属チームのキャンプで調整している投手とでは、コンディションに差が生じるためだ。
野手陣ではキム・ハソンとソン・ソンムンが負傷で離脱し、捕手チェ・ジェフンも予期せぬ故障に見舞われた。投手陣でもムン・ドンジュに続いてウォン・テインが欠場となり、計5人が離脱するという悪材料が重なっている。
キャンプ中のメディア対応で「打倒・日本」を口にする選手も多かった今回の韓国代表。大会本番へ向け、不安要素が日増しに増えている。


