ただ新年を祝っただけなのに炎上した事例も…K-POPアイドルを襲う“旧正月トラブル”の地獄 | RBB TODAY

ただ新年を祝っただけなのに炎上した事例も…K-POPアイドルを襲う“旧正月トラブル”の地獄

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ただ新年を祝っただけなのに炎上した事例も…K-POPアイドルを襲う“旧正月トラブル”の地獄
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旧正月(2月17日)を迎え、K-POP界では新年のあいさつが一斉に発信されている。

韓服を着た写真や動画を公開し、ファンに感謝と新年のメッセージを伝えるのは、もはやこの時期の風物詩だ。

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今年も例外ではなく、例えばKISS OF LIFEは上品な韓服姿で旧正月の連休を祝福。ILLITやKiiiKiii、NEWBEA、AtHeartも、それぞれのスタイルでファンに新年のあいさつを届け、温かなムードが広がっている。

しかし、旧正月は祝福一色で終わるとは限らない。過去を振り返ると、この時期はK-POPアイドルが思わぬ“文化論争”に巻き込まれてきた。

本人たちに悪意はなくとも、「旧正月」という言葉の表現ひとつで、炎上に近い騒動へ発展したケースが複数ある。

旧正月をめぐるトラブルが増加?

ILLIT
(写真提供=BELIFT LAB)2026年の旧正月のあいさつを伝えたILLIT

象徴的だったのが、2024年のENHYPENの一件だ。

ENHYPENは同年の旧正月に合わせ、公式YouTubeチャンネルに「2024 Seollal Greetings from ENHYPEN」と題した動画を公開した。メンバー7人が韓服姿で新年のあいさつを伝える内容で、動画の長さは約1分10秒。ファンにとっては微笑ましい“季節のコンテンツ”にすぎなかった。

ところが、この動画のタイトルや英語字幕で「旧正月」が韓国語の呼称である「Seollal」と表記されたことに対し、一部の中国ファンとみられるユーザーから強い反発が寄せられた。

ENHYPENの動画
画像=ENHYPEN公式YouTubeチャンネル)ENHYPENの動画で表示された英語字幕

コメント欄には「韓国が中国の正月をまた盗もうとしている」「なぜ“Seollal”と書くのか」「ボイコットすべきだ」といった批判が並び、なかには「Chinese new yearと書け」と表記の変更を求める声まであった。

ENHYPEN側にとっては、まったく想定外の“口撃”だった。

似たケースは、IVEのウォニョンも経験している。2023年1月、ウォニョンは自身のインスタグラムに「ハッピーな旧正月を過ごしてください」というメッセージとともに、韓服姿の写真を投稿した。

ウォニョン
(写真=ウォニョンSNS)

ただの新年のあいさつだったが、中国のオンラインユーザーから悪質なコメントが殺到。「旧正月は中国の文化だ」と主張する声や、「Chinese new year」という言葉でコメント欄を埋め尽くす動きまで見られた。

悪質なコメントが殺到
(画像=ウォニョンSNS)悪質なコメントが殺到

同様に、少女時代のソヒョンが「Happy Lunar New Year」と書いて挨拶した際にも、批判的な書き込みが相次いだ。

さらに皮肉なのは、正反対の理由で炎上したケースもあることだ。

2023年1月、当時NewJeansのメンバーだったダニエルは、ファンとのコミュニケーションアプリを通じて「what r u bunnies doing for Chinese new year?」と投稿した。

この「Chinese new year」という表現が問題視され、韓国内で「旧正月は中国だけのものではない」という批判が広がった。ダニエルは2日後に謝罪し、「旧暦の正月は韓国を含むさまざまな国や地域で祝われる名節であり、自分の表現は不適切だった」と説明している。

ダニエル
(写真提供=OSEN)ダニエル

ENHYPENのように「Seollal」と表記して批判され、ダニエルの「Chinese new year」表現も批判される。

これらの事例は、「どう書いても燃える」という現実を浮き彫りにした。旧正月という行事そのものが、文化的な“線引き”の問題と結びつきやすいことを示している。

こうした騒動は、旧正月という文化的行事が、単なる季節のイベントを超えて「文化の帰属」をめぐる議論と結びつきやすいことを物語っている。

実際、旧正月に限らず、韓国のコンテンツに対して「中国文化を盗用している」という主張が噴き出す事例は近年増えている。Netflixの韓国アニメ映画『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』では、作中に登場する伝統的要素をめぐり「中国文化の盗用だ」という声が一部の中国ネットユーザーから上がった。

IVEのミュージックビデオ『HEYA』や、NewJeansが出演した韓紙の広報動画に対しても、同様の批判が起きている。

『HEYA』ミュージックビデオ
(画像=STARSHIPエンターテインメント)IVE、『HEYA』ミュージックビデオ

これらの事例に共通するのは、韓国の文化表現がグローバルに広がるほど、「どの文化に属するのか」という問いが過剰に持ち出されやすくなる点だ。K-POPアイドルの新年あいさつは、本来はファンとの距離を縮めるためのコンテンツにすぎない。それでも、国や文化の境界線をめぐる感情が絡むことで、当事者の意図とは無関係に“火種”になってしまう。

2026年の旧正月も、表向きは華やかな祝福ムードに包まれている。だが、その裏側では、過去の事例が示すように、ほんの一言の表現が大きな論争を呼ぶ可能性をはらんでいる。

K-POPが世界に広がったからこそ、何気ない挨拶が国境を越えて受け取られ、時に衝突を生む。祝福の言葉すら“無風”では済まない時代に、アイドルたちは立たされているといえるだろう。

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《スポーツソウル日本版》

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