2014年まで遡る。
韓国プロ野球のロッテ・ジャイアンツは、遠征先の宿泊施設で監視カメラを使って選手を管理していたのではないかという疑惑で批判を浴び、人権侵害の象徴のように語られた。
しかし12年後の今、同球団で不祥事が起きるたびに、当時のことが笑えない冗談のように蒸し返されている。ときには「監視が必要なチーム」という皮肉まで出るほどだ。
今回は台湾遠征中の賭博問題だ。ナ・スンヨプ、コ・スンミン、キム・ドンヒョク、キム・セミンの4選手が、キャンプ地である台南の違法賭博場を訪れていたことが明らかになった。重い処分が予想されている。

単なる不祥事では済まされない。3月末のシーズン開幕前というタイミングの問題以上に、注意喚起直後に発覚したという点が最悪だった。
韓国野球委員会(KBO)は2月のキャンプ開始前、各球団に公文書で、選手の賭博場出入りなど「品位を損なう行為」について特に注意するよう求めていたのだ。
しかもロッテは今回のキャンプで午前、午後、夜間の3部練習を行い、フィジカル強化に注力していた。現場では選手とコーチが「キツいけど今シーズンのために耐える」と歯を食いしばっていた日に、一部の選手は賭博場へ向かっていたという。厳しい練習で空気を引き締めていたチーム全体の努力に、水を差した形だ。
ロッテ・ジャイアンツの“落ち度”
今回の件で、監視カメラによる管理が本当に必要だったと言えるのか。それは結果論だろう。一般的な高校や大学の寮でも人権問題として撤去される監視カメラを、プロ球団に導入しようという発想は時代錯誤だ。
結局のところ重要なのは、球団の“メッセージの伝え方”だ。ロッテはキャンプ地である台湾の特性を、選手に明確に周知しておくべきだった。台湾には、合法的なゲームセンターの皮を被った違法賭博の店舗が少なくないという。
日本でよく見かけるパチンコ程度のものだと安易に判断していたのなら、それは球団のリサーチ不足であり、教育の失敗である。ロッテには、リスクを事前に遮断し、選手に強い警告を刻み込む管理が足りなかったというわけだ。
またロッテは直近8年間、ポストシーズンに進めないという冬の季節を過ごしてきた。日本で例えるなら、8シーズン連続Bクラスのようなものだ。

そのため今年こそという希望があったが、シーズンが始まる前から騒動が起きてしまい、ファンの信頼を根底から揺るがしてしまった。選手に、なぜ今季は勝たなければならないのか、なぜ問題を起こしてはいけないのかを、改めて強く認識させる必要がある。
野球に集中できる環境を整え、チームの名誉を失墜させる行動には例外なく「無寛容の原則」を適用する。そうした明確なメッセージが求められている。
ロッテはこれ以上、12年前の監視カメラ論争を引き合いに出されないよう、今回の件を痛切な教訓として受け止めなければならない。


