「1月のサイパンから沖縄を経て大阪まで、すべての準備は終わった。あとは東京で結果を示すだけだ」
韓国代表を率いるリュ・ジヒョン監督の声には確信が満ちていた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)本戦前の最後の実戦となったオリックス・バファローズ戦で、韓国は豪快な打撃を見せて勝利を収めた。最高のコンディションで決戦の地、東京へ向かう。
韓国代表は3月3日、大阪の京セラドームで行われたWBC公式強化試合で、オリックス・バファローズと対戦。計14安打を放った打線の力で8-5と勝利した。前日に日本代表を破って勢いに乗っていたオリックス相手の勝利だけに、その意味は一段と大きかった。
この日の最大の収穫は、韓国系の先発投手デーン・ダニング(シアトル・マリナーズ)の好投だった。韓国代表のユニフォームを着て初めて実戦に登板したダニングは、3イニングを投げて3安打1奪三振、無失点でオリックス打線を封じた。

ダニングの投球を満足げに見守ったリュ監督は「ダニングは実力はもちろん、代表チームへの真摯さまで備えた最高の選手だ。昨年9月にアメリカで会って話したときに抱いた期待どおりの投球をしてくれた。次の本戦登板がさらに楽しみだ」と称賛した。
打線が爆発した。“天才打者”キム・ドヨンがリードオフとして口火を切った。ジャマイ・ジョーンズ、イ・ジョンフ、アン・ヒョンミン、ムン・ボギョン、シェイ・ウィットクームへと続く上位打線は、オリックス投手陣を容赦なく揺さぶった。
リュ監督は「打撃のペースが頂点にあるのではなく、引き続き上昇カーブを描いている点が最も心強い」として、打者の集中力を高く評価した。

もちろん課題も残った。試合終盤にブルペン陣が露呈した不調は、本戦を前に必ず点検すべき部分だ。リュ監督は「ブルペン投手の球威とコンディションを最終確認した。明日一日しっかり整備し、3月5日のチェコ戦からは隙のない運用を見せたい」と強調した。
大阪で最終リハーサルを終えた韓国は3月4日午前、決戦の地である東京ドームへ移動する。もうこれ以上の練習はない。5日19時のチェコとのグループリーグ初戦を皮切りに、7日に日本、8日に台湾、9日にオーストラリアと運命の死闘を繰り広げる。

リュ監督は「今回のWBCは、これまで韓国野球を応援してくれたファンに報いる大会になるだろう」とし、「選手団は皆、固く団結している。2006年の4強神話の香りがする」と自信をのぞかせた。
WBCでは3大会連続(2013年、2017年、2023年)で1次ラウンド敗退に終わっている韓国。雪辱を期す戦いが、いよいよ始まる。
■【写真】イチロー大激怒の韓国の“マウンド国旗立て”、張本人が語る真実


