右を向いても大谷、左を向いても大谷。
これほどまでになると、この国を「オオタニホン(大谷日本)」と呼んでも過言ではないだろう。
これは、本日開幕のWBCを取材するため、日本を訪れた本紙『スポーツソウル』記者の率直な感想である。
東京は今、まさに“大谷翔平フィーバー”の真っ只中だ。1次ラウンド開幕を翌日に控えた4日、公式練習が行われた東京ドーム周辺は、至る所が大谷の顔で埋め尽くされていた。ドーム正門の入り口に掲げられた、各国代表を紹介する大型フラッグの中心には、当然のように彼が鎮座している。
後ろを振り返れば、大型看板の中でセイコーのモデルを務める彼が鋭い視線を送り、隣接するショッピングモールの外壁もまた、彼のポスターに占領されていた。


現場に詰めかけたファンの姿も壮観だった。日本ファンの半数以上が大谷の代表ユニフォームやドジャースのユニフォームを着用している。まさに“大谷共和国”と呼ぶにふさわしい光景だ。
スーパースターの品格は、グラウンド外でも輝きを放った。彼は「多くのファンを一つにすることが、国際大会の真の意味」と語り、「ファンの皆さんが日本の試合を楽しみにしてくれることを願っています」と、大会に臨む崇高な思いを明かした。
自身の役割については、徹底して“チームファースト”の精神を強調。「打順がどうなるかは分かりませんが、もし1番で出場するなら、強く打つことだけでなく、出塁に全神経を集中させたい」と勝利への執念を見せた。
特に韓国ファンの目を引いたのは、7日に行われる日韓戦を前に語った“仲間愛”だった。大谷はドジャースで共にプレーするキム・ヘソンに対し、並々ならぬリスペクトを隠さなかった。
「韓国の選手の中では、間違いなくキム・ヘソンに注目しています。彼は選手としての実力はもちろん、人間的にも本当に素晴らしいチームメイトです。いつも楽しい時間を共に過ごす友人。今大会で彼が必ず良い成績を残せるよう願っています」と、微笑みながら心からのエールを送った。

日本にいると当たり前の光景かもしれないが、客観的に見ればこの“大谷一色”の状況は驚異的なのである。だが、彼が放つ圧倒的な輝きと、敵味方を超えたリスペクトの精神に触れれば、この熱狂こそがふさわしいのだと納得せざるを得ない。


