8日、東京共同法律事務所は公式サイトに「札幌地裁判決について」と題した声明文を掲載し、小学館の漫画アプリ「マンガワン」における原作者起用問題について、原告である被害女性のメッセージを公開した。
同問題は、2020年2月に同アプリで連載中だった漫画「堕天作戦」の作者・山本章一氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で逮捕され、のちに略式起訴・罰金刑となったことを受けたもの。マンガワンは2022年より、新連載「常人仮面」の原作者として、山本氏をペンネームを変更した別名義で起用していた。同問題については元女子生徒が、16歳から18歳にかけて山本氏から継続的な性被害を受けたとして、損害賠償を求めていた。2026年2月20日の札幌地裁判決では同氏に1100万円の支払いが命じられた一方、学校側の責任は認められず、原告側は控訴している。
今回公開されたメッセージでは、山本氏が連載を再開するに至った経緯にも言及されている。原告女性は過去に小学館側との示談交渉の中で、連載再開にあたっては休載理由を事実に基づいて説明してほしいと求めていたが、折り合いはつかなかったという。その後、山本氏が別名義で連載を再開していたことを知り、精神的な衝撃を受けたとしている。
また、3月5日発売の「週刊文春」の見出しについては、自身の発言内容と異なるとして否定。同日には小学館の取締役らから謝罪も受けており、「強い怒りや恨みを持っているわけではない」「マンガワンをなくしてもらいたいとも思っていない」と説明。今後の再発防止に向けた約束も交わされ、話し合いは穏やかに行われたとしている。
声明の結びで原告は、「小学館への批判がインターネット上で炎上することは、望んでおりません」「文春に対する批判についても、同様に、望んでおりません。」と事態の沈静化を希望。自身が望むのは、「社会全体で子どもを性被害から守る仕組みをつくっていただくこと」だと訴えている。
※被害女性のメッセージ(東京共同法律事務所のホームページより)





