悪しき前例をなぞる、卑劣な逃げ得は許されない。
俳優のイ・ジェリョンが、免許停止レベルのアルコール数値で運転していたにもかかわらず、「焼酎4杯しか飲んでいない」と主張し、激しい非難を浴びている。
韓国紙『中央日報』の報道によると、イ・ジェリョンは3月11日、ソウル江南警察署に出頭。飲酒運転および事故後未措置(当て逃げ)の容疑で取り調べを受けた。彼は事故直前に複数の酒席に参加した事実は認めたものの、「飲んだのは最後の席での焼酎4杯だけだ」と供述しているという。

事件が起きたのは6日夜。ソウル市内の公道で乗用車を運転中に中央分離帯に衝突し、そのまま逃走。自宅に車を乗り捨てた後、知人宅へ移動した約3時間後に逮捕された。
最大の問題は、逮捕時に「車を降りた後、知人宅で度数の高い酒を飲んだ」と供述している点だ。これは、事故当時の正確な飲酒量を判定不能にする手口で、悪質な証拠隠滅の疑いが持たれている。
この手口は、2024年に歌手キム・ホジュンが事故後にコンビニで酒を購入・飲用して隠蔽を図った事件で一躍知られることとなり、「キム・ホジュン防止法(事故後の追加飲酒を厳罰化する法案)」が可決される事態にまで発展した。
こうした隠蔽工作は、日本でも発生している。今年1月30日、長野県中野市の県道で正面衝突事故を起こした自営業の男(36)が、駆けつけた警察官の目の前で缶チューハイを飲み干した。警察は、事故当時の飲酒を隠蔽する目的だったとみて、過失運転致傷に加え「アルコール等影響発覚免脱罪」の疑いで再逮捕している。

日韓で波紋を広げる、法の網をかいくぐろうとする姑息な手口。警察はイ・ジェリョンの供述とは別に、防犯カメラの映像や動線を徹底的に洗い出し、裏付け捜査を進めている。


