アジアの美食を紹介する連載「アジア美食レポート」第5回は、バンコク在住のYouTuber「TRAVITO CHANNEL」の伊藤夫妻にタイ旅行で行きたい「おすすめのおしゃれ&穴場カフェ」を紹介してもらう。
近年、バンコクではカフェ文化が盛り上がりを見せている。街を歩けば、ロースタリー併設の本格派カフェから、オーナーのこだわりが詰まった個性派カフェまで多彩な店が点在している。しかし、選択肢が多いぶん「結局どこに行けばいいの?」と迷ってしまいがちだ。
そこで伊藤夫妻は、気軽に立ち寄れるオシャレチェーン店から現地人しか知らない穴場のカフェまで全10店を動画で紹介。この記事ではその中から“特にお気に入り”だという3店をピックアップする。
自家製ホットドッグが絶品!店主のこだわりが詰まった人気カフェ『Karo Coffee Roasters(KARO)』

2人が特に気に入っているのが、プラカノンの住宅街・ソイ・プリディ・バノミョン 26にある『Karo Coffee Roasters(KARO)』だ。BTSプラカノン駅からバイクタクシーで数分。コンクリート打ちっぱなしの佇まいが目を引く、ロースタリー併設のスペシャルティコーヒー店である。

店主はスリランカ出身のロースター。世界各地の豆を自家焙煎し、浅煎りから深煎りまで幅広くそろえる。コンクリートのシンプルな外観とは裏腹に、店内には焙煎の香りと人の熱気が満ちていた。店の随所にこだわりが感じられる空間づくりも面白い。


オープンキッチン越しにフードの仕込みが見え、Tシャツなどのオリジナルグッズも展開。観光客向けの立地ではないのに常連や外国人客が多く、テラス席は犬連れで利用できるのも嬉しいポイントだ。


名物は週末限定で登場する自家製ホットドッグ。豚肉をマリネして仕込んだソーセージを自家製パンで挟み、ソースまで店内で手作りする。マリコさんは巨大なソーセージが特徴の「ハウスメイドホットドッグ」、サトキさんは「フィレオフィッシュ」を注文した。


マリコさんはホットドッグに一口かぶりつくと「めっちゃうまい!ソーセージが肉肉しいんだよね。パンも柔らかくて」と絶賛。サトキさんもフィレオフィッシュを頬張ると「バカうまい。魚もふわふわだし、衣もサクサク。ソースが美味しい」と太鼓判を押した。ソースにはディル(爽やかで優しい香りが特徴のハーブ)が入っており、口に入れた瞬間、香りがふわっと広がる。


タイ古民家をおしゃれにリノベ!レトロモダンな雰囲気漂う『Detour | Coffee Brunch & Bar』

古民家をリノベーションし、おしゃれな空間へと生まれ変わらせたカフェも少なくない。その一つが、プラカノン周辺のプリディ・パノムヨン通り近くの住宅街に建つ『Detour | Coffee Brunch & Bar(Detour)』だ。2階建ての一軒家を改装した古民家カフェで、1960年代の建物の雰囲気を生かしている。天井や梁、階段などの木造部分は残しつつ、タイルや曲線カウンターを取り入れ、レトロモダンな雰囲気となっている。


外観は一見ふつうの家だが、中に入ると本格的なカウンターが迎えてくれる。店名の「Detour(回り道)」という言葉の通り、中心部の混雑から距離があるぶん、読書や休憩など落ち着いた時間を過ごしやすい。


コーヒーはスペシャルティ中心で、ラテ「White Cloud」などのデザート系ドリンクも人気だ。2階にはスタジオがあり、ヨガやサウンドバスのワークショップが行われることもある。

二人が注文したのは、キャロットケーキとブラックレモネード。甘さと香りが軽やかで、歩き疲れた体にすっとなじむ組み合わせだったという。

遊び心たっぷりの穴場カフェ『Flying Fish Coffee Company(Flying Fish)』

遊び心たっぷりで、マリコさんが「本当に教えたくない穴場カフェ」と語るのが、BTSエカマイ駅から北へ伸びるソイ・エカマイ21の奥にひっそりと構える『Flying Fish Coffee Company(Flying Fish)』だ。ビルの2階にあり、通りからは看板を見つけないと見落としがち。階段を上がってたどり着く、まさに“隠れ家”である。

店内にはミャクミャクのマスコットやレコードプレーヤー、こだわりの雑貨が並び、ボードゲームやジェンガも用意されている。動画にも、二人がゲームを楽しむ様子が収められていた。



メニューはエスプレッソ系の定番商品に加え、ベーカリーや自家製プリンなどスイーツも充実。ドリンクはドリップやラテのほか、抹茶系のスイーツドリンクも人気で、「Matcha Matcha Pudding」など写真映えするメニューもそろう。

二人のお目当ては、黒いビジュアルが印象的なプリンだったが、訪れた日はあいにく売り切れだった。そこで代わりに、チャコール(炭)を使ったラテを注文。見た目はインパクトがある一方、味わいは意外とクセが少なく、やさしい飲み口だった。


わざわざ回り道してでも行きたくなるのに、肩肘張らずに過ごせる。今回は、そんなおしゃれ&穴場カフェを3店ピックアップした。次回は、バンコクの「カオパット(タイ風チャーハン)」の名店を紹介する。



