あまりにも有名な妹を持つと、姉は何をしても「妹の威を借っている」と見られがちだ。
韓国芸能界には、そんな見られ方をされながらも、自分の道を進んでいる姉たちがいる。
【比較写真】体型まで…姉チャン・ダア、IVE・ウォニョンとそっくり
たしかに、最初に注目を集めるきっかけは「有名な妹」の存在かもしれない。だが、その先まで妹の名前だけで渡っていけるほど、芸能界は甘くない。
BLACKPINK・ジスの姉キム・ジユン、IVE・ウォニョンの姉チャン・ダア、そしてNewJeans出身のダニエルの姉オリビア・マーシュもまた、そんな視線にさらされながら自分の居場所を築こうとしている。
「妹の威を借る姉」? 実際の姿は
まずは、BLACKPINK・ジスの実姉キム・ジユン。ジスの5歳上の姉にあたる。

近年、SNSを中心に存在感を高めている人物で、最近も2026年3月17日に自身のインスタグラムへ写真を投稿し、“ジス級”とも評される美貌とこなれたファッションセンスで視線を集めた。
投稿で見せたのは、ハローキティのワンポイントが入った黒のオフショルダートップスに、チェック柄のワイドパンツを合わせたスタイル。ガーリーさと大人っぽさのバランスが絶妙で、肩をさりげなく見せる抜け感もあって、自然体なのに目を引く着こなしだった。こうしたセンスの良さもまた、彼女が注目される理由の一つなのだろう。

しかも彼女は、もともと地元・京畿道の軍浦(クンポ)で「軍浦のハン・ヒョジュ」と呼ばれるほどの美貌で知られていた存在。つまり、“ジスの姉だから急に注目された人”というだけではない。もともと人目を引く華があったわけだ。
経歴もなかなかユニークだ。大韓航空の元客室乗務員で、その後はSKテレコムでコールセンター業務や顧客応対も経験。現在はインフルエンサーとして活動しながら、販売サバイバル番組『スーパーセラー:インセンティブゲーム』への出演をきっかけに芸能界に足を踏み入れた。
興味深いのは、「ジスの姉」という肩書きへの向き合い方だろう。負担ではないかと聞かれた際、彼女は「ない。だって本当だから。私が姉なのは事実だから」とあっさり返答。「それは仕方ない。私はこうして生まれたのだから」と続け、笑いまで誘ってみせた。
変に気負わず、かといって妹の名前をことさらに振りかざすわけでもない。その自然体こそ、キム・ジユンという人の持ち味なのかもしれない。
続いては、IVE・ウォニョンの姉として知られるチャン・ダア。ウォニョンが2004年8月31日生まれ、チャン・ダアが2001年5月5日生まれなので、3歳上の姉だ。

広告モデルとして最初に姿を見せたときから、その清楚で明るいビジュアルが話題となり、俳優レーベルとの専属契約を経て本格的に女優の道へ。ドラマ『ピラミッドゲーム』などで存在感を見せ、さらに今年4月には映画『サルモクチ』(原題)でスクリーンデビューも控えるなど、着実にキャリアを積んでいる。
もちろん、最初に注目された理由はわかりやすい。あのウォニョンの姉だから、だ。しかもウォニョンほどのスターとなれば、「姉まで芸能界入り?」と色眼鏡で見られるのも無理はない。実際、デビュー当初には“特恵ではないか”という批判もあった。
それでも、彼女はその視線から逃げなかった。2024年3月に行われた韓国メディアとのインタビューでは、「俳優の夢を長く育ててきた」「デビュー過程で妹チャン・ウォニョンの影響はなかった。私たちはそれぞれやりたい夢があった」と説明している。さらに、キャスティングについてもオーディションを経て決まったとされており、少なくとも“ただ妹が有名だから押し込まれた”という単純な話ではない。

話題性だけなら、一瞬で消える。だがチャン・ダアは、役に入り込み、演技で評価を得ることで、「ウォニョンの姉」というラベルだけでは終わらないところまで来ている。妹の知名度が巨大であるほど、比較も厳しくなる。その中で自分の居場所を作ろうとしている点は見逃せない。
そしてもう一人が、NewJeans出身のダニエルの姉として知られるオリビア・マーシュだ。ダニエルの5歳上の姉にあたる。

2024年10月16日にデジタルシングル『42』でデビューしたシンガーソングライターで、2025年2月13日には1st EP『Meanwhile』もリリースした。
彼女もまた、注目を集めた最初の入口はやはり「ダニエルの姉」だった。超人気グループのメンバーの姉というだけで、一気に注目が集まるのは当然だろう。
ただ、注目されることと、評価されることは別の話だ。実際、オリビアは新曲『Backseat』をめぐる類似性問題で厳しい視線にさらされ、所属事務所はいったん謝罪を含む声明を出したことで、「盗作を認めた」と受け取られる報道が広がったことがある。
その後、所属事務所はあらためて説明を出している。事務所によると、『Backseat』とアイザック・ダンバーの『onion boy』に一部類似性があると判断し、原作者の権利を認めてクレジット修正などの対応を進めた一方で、それは「オリビア・マーシュの盗作を認めるという内容ではなかった」と強調した。さらに、制作陣が『onion boy』の一部をリファレンスとして使用していた事実が、アーティスト本人や事務所に十分共有されていなかったとも説明している。

つまり彼女は、ただ“有名な妹を持つ姉”として話題になるだけでなく、自分の作品を出し、その結果として起きた問題にも向き合わなければならない立場にいるということだ。家族の知名度で名前を知ってもらうことはできても、その先で評価されるのは、結局のところ本人の音楽でしかない。
たしかに彼女たちは、最初に世間の目を引く段階では、「あの妹の姉」という非常に強いカードを持っている。それは事実だ。とくに妹の人気が圧倒的であればあるほど、姉はどうしても“妹の威を借る存在”に見えやすい。
だが、実際にはそれだけでは片付けられない。キム・ジユンは飾らないキャラクターと豊富な社会経験を武器にし、チャン・ダアは演技で先入観を崩し、オリビア・マーシュは音楽で自分の立ち位置を築こうとしている。三者三様ではあるが、少なくとも「妹の名前だけでやっている」と一括りにするのは乱暴だろう。
血縁はたしかに話題になる。だが、妹の名前だけでやっていけるほど芸能界は甘くない。むしろ妹が有名だからこそ、姉はより厳しく見られる。
「妹の威を借る姉」と見られがちな彼女たちが、これから自分の名前でどんな存在感を見せていくのか、注目したい。
■【写真】「既婚者で子持ちとは思えない」BLACKPINK・ジスの実姉


