3月21日夜8時、韓国・ソウル市の光化門広場にて、BTSのカムバック公演「BTS THE COMEBACK LIVE | ARIRANG」が行われた。世界中のARMY(ファン)が待ち続けた、彼らの再集結。熱狂と感動に包まれた“復活の瞬間”をレポートした。
■夜空に巨大なBTS!? ソウル市は公演前日から大盛り上がり
公演前日の20日、ソウル市ではBTSの新アルバム「ARIRANG」のリリースを記念するプロジェクト「BTS THE CITY ARIRANG SEOUL」がスタート。

国宝・崇礼門では、メディアファサードを上映され、映像ではBTSのシルエット、韓国の伝統的な提灯を手にしたメンバーたちが歩く姿が映し出された。さらに、ソウル市内の公園では、「BTSカムバックドローンライトショー」が開催。夜空に巨大なメンバー達の姿が浮かび上がった。また、公演当日には約26万人の来場が見込まれる報道もあり、警察と行政が異例の対応を行った。

公演当日は、会場周辺に警察バスやバリケードが配置され、光化門広場周辺の交通機関はほぼ遮断されるという厳戒態勢へ。BTSもライブ配信などを通して、ARMYを含む観客たちに安全への注意を呼びかけるなど、カムバック公演は国家レベルのビックイベントとなっていた。
■7人揃っての挨拶に感涙「BTSが帰ってきた・・・!」
3月21日夜8時、光化門広場の特設ステージにて、BTSのカムバック公演が幕を開けた。

ブラックで統一した、大人の装いで登場したメンバーたち。復活の第一声を担ったのは、BTSの絶対的リーダー・RM。光化門を背にメンバー全員がずらりと並ぶなか、RMは「アニョハセヨ、we’re back!」と、待ち続けたARMYたちに優しく呼びかけた。
1曲目は、「Body to Body」。メインステージに7人のシルエットが現れた瞬間、大歓声が湧き起こり、イントロから会場のボルテージはすでに最高潮となった。序盤、メンバー達はステージに立つお互いの姿や表情を見合ったり、時にはアイコンタクトをして笑顔を見せるなど、メンバー同士のコミュニケーションが印象的だった。2曲目の「Hooligan」から、大勢のバックダンサーを率いたパフォーマンスへ。BTSのダンスリーダー・J-HOPEのラップから始まり、バックダンサーたちと多彩なフォーションを活かしたダンスを披露。華麗な動きや細かい音取りで魅せたダンスに、改めてBTSのダンススキルの高さを体感させられる時間となった。
3曲目では「2.0」を披露し、メンバー達はセンターステージに集合。RMの「2、3(トゥル、セッ)」を合図に、全員で「Bang!Tan!(バンタン)」と指を銃の形にする定番のポーズで、グループの挨拶を行った。3年以上ぶりとなる、7人揃っての挨拶。SNSでは「BTSが帰ってきた!」、「みんなが喋ってる!」、「挨拶はさすがにウルッときた」など感動の声が多く見られた。
ARMYで埋め尽くされた会場。JINは「皆さんにまた会えてすごく幸せです」、JIMINは「会場を埋めてくださって、ありがとうございます。会いたかったです」と話し、Vは「このような特別な場所でステージができて、すごく光栄です」と感謝を語った。また、J-HOPEは「長い期間でしたね、来てくれてありがとうございます」、JUNG KOOKは「準備をすごく頑張ったので、期待してください」と英語でメッセージを発信した。同じく英語で、目の前の光景にふれたRM。続けて「長い旅でしたが、帰ってきました!」と叫ぶと、会場からは大きな歓声が巻き起こった。
■名曲「Mic Drop」でレベルアップした実力を発揮
続く4曲目はヒット曲「Butter」。曲の前半ではメンバー達が思い思いにリズムに乗り、積極的にARMYと目を合わせたり、手を振ったりなどリアクションをする姿が多く見られた。

実は、公演前日のリハーサル中に足を負傷してしまったRM。RMのパートでは、イスに座って歌唱する彼にメンバーたちが駆け寄り、盛り上げるシーンも。そんなメンバー達の気遣いに、上半身だけ踊る素振りを見せるRMに、BTSならではの陽気な“わちゃわちゃ感”も垣間見ることができた。5曲目は、BTSの名曲「Mic Drop」。K-POPの頂点に君臨する“帝王感”たっぷりの歌詞と力強いサウンド、エネルギッシュなヒップホップナンバーでリリース以来、高い支持を集めている楽曲だ。 イントロが流れた瞬間、客席からは“待ってました!”と言わんばかりの歓声が。同曲のイントロ部分では、「キム ナムジュン!キム ソクジン!」などメンバーの名前を定番の掛け声としているが、その名前が画面越しでもハッキリ聞き取れるほど、会場に大きく響いていた。
ステージで強く感じたのは、グッと倍増したBTSの力強さだ。ソロ活動期間中、楽曲リリースはもちろん、ソロワールドツアーやドキュメンタリー映画など、一人一人が多方面で経験を積んできたメンバーたち。昔から親しまれている名曲「Mic Drop」のパフォーマンスは、ソロ活動によってパワーアップしたキャリアと実力を発揮する楽曲となった。
6曲目に「Aliens」を披露し、7曲目は「FYA」。これまでの白やブルーを基調としたクールなライティングからガラリと変わり、赤のライティングが彩るアクティブなステージへ!赤に映えるブラックの衣装に身を包んだ彼らは、アップテンポの曲調に合わせ、カメラに向かって“はっちゃけた”ポージングを次々とアピール。やんちゃな雰囲気が漂う彼らに、SNSでは「治安悪めのバンタン、やっぱり良き!」、「こんなにぶち上がるナンバーだったとは!」など自由な演出に心躍らせる声が寄せられた。
■淡いブルーが広がるステージに美しいボーカルが響く
8曲目に披露されたのは、新アルバムのタイトル曲「SWIM」。ステージの照明とペンライトによって、会場一体は淡いブルーに染められ、まるで海を漂っているかのような没入感に包まれた。心地よい静けさが包むなか、スポットライトに照らされたメンバー達が歌唱したのは「Like Animals」。Vのハスキーで深みのあるバリトンボイス、JUNG KOOKの透明感のある甘い歌声、JINの伸びのある高音など、BTSが誇るボーカルチームの歌声を存分に堪能できる曲だ。

ライブでは、JINの力強いボーカルにJUNG KOOKのハイトーンが重なるハーモニーが響き渡り、会場はもちろん、配信を見ている世界中のファンを虜にした。
■「Mikrokosmos」でARMYとの再会の喜びを歌う
その後、新アルバム収録曲「NORMAL」、大ヒット曲「Dynamite」と続き、ラストを飾ったのは「Mikrokosmos」。2019年にリリースされた楽曲で、「君」と「僕」の絆を確かめ合う、BTSとARMYにとって大切な1曲だ。

ゆるやかなメロディーとメンバーの手の振りに合わせて、左右に揺れるペンライト。ARMYとBTSの歌声が重なり、BTSの復活ライブを幕を閉じた。
ちなみに、MC中でも“BTSらしさ”は健在。RM用のイスにナチュラルに座るV、久々のARMYとのトークに舞い上がるJIMIN、メンバー同士の会話を笑顔で見守るJ-HOPEとSUGA、メンバーが喋っている横で二人だけで盛り上がるJINとJUNG KOOK、リーダーなのにステージに一人取り残されるRM。
キャリアと実力が格段に上がっているなかで、“変わらない7人”がそこにいた。そんな姿に注目したファンも多く、「MCが始まればケラケラ笑う仲良し7人組、嬉しくて泣いた」、「みんな大人になったけど、仲良しすぎてかわいい」など反応も多かった。

BTSは4月から約7年ぶりのワールドツアーを開催。さらに3月27日には、Netflixドキュメンタリー「BTS:THE RETURN」の世界配信が控えている。新アルバムにドキュメンタリー、ワールドツアー。凄まじい勢いで新章のスタートを切った彼らから、今まで以上に目が離せない。




