トランスジェンダーの女子大入学反対は「リンチ」…自称フェミ文化人の性加害疑惑、韓国トップ翻訳家の素顔 | RBB TODAY

トランスジェンダーの女子大入学反対は「リンチ」…自称フェミ文化人の性加害疑惑、韓国トップ翻訳家の素顔

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トランスジェンダーの女子大入学反対は「リンチ」…自称フェミ文化人の性加害疑惑、韓国トップ翻訳家の素顔
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本来は裏方である翻訳家が、思わぬ形で注目を集めている。

3月30日、韓国メディア『Dispatch』は、数々の海外映画の韓国語字幕を手掛けてきた映画翻訳家ファン・ソクヒの過去の性犯罪事件について報じた。

【写真】性加害疑惑の翻訳家

報道によると、ファン・ソクヒは過去に複数の性犯罪事件で起訴され、有罪判決を受けていたという。

まず2005年には、江原道・春川市で女性を追いかけて身体を触るなどの行為を行い、抵抗する被害者に暴行を加えたとして強制わいせつ致傷の罪に問われた。裁判所は懲役1年6カ月、執行猶予2年の判決を言い渡したとされる。

さらに2014年には、自身が講師として関わっていた講座の受講生を対象に、準強制性交等に当たる行為を試みた疑いと、違法撮影(性暴力処罰法違反)の疑いで起訴され、こちらも有罪判決を受けた。判決は懲役2年、執行猶予4年だったと報じられている。

いずれも執行猶予付きの判決ではあったが、暴行や盗撮など犯罪内容の詳細が改めて報じられたことで、韓国社会に大きな衝撃が広がった。

オスカー受賞作に日本作品も

ファン・ソクヒ
(写真=SNS)ファン・ソクヒ

この報道を受け、ファン・ソクヒはインスタグラムの投稿をすべて削除。現在は「関連事項について弁護士と検討を進めている」「報道には事実と異なる内容や確認されていない表現が含まれている場合は訂正や法的対応を検討する」という趣旨のコメントのみが残されている。

こうした報道によって改めて注目されているのが、彼のキャリアと過去だ。

ファン・ソクヒは1979年生まれ。2005年に映画翻訳家として活動を開始し、これまで数百本以上の海外映画の字幕翻訳を手掛けてきた。ハリウッド作品を中心に多くのヒット作に関わってきたことで知られている。

そのタイトルは錚々たるものだ。オスカー受賞の『ボヘミアン・ラプソディ』をはじめ、『ブレードランナー2049』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ヘレディタリー/継承』『サスペリア』(2018年版)『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』『グランツーリスモ』『フリー・ガイ』『モンスター・ホテル 変身ビームで大パニック!』『デトロイト・メタル・シティ』など、ジャンルを問わず多くの作品を手掛けている。

特に『デッドプール』では、キャラクターの破天荒なユーモアを生かした字幕が話題となり、映画ファンの間で強烈な印象を残した作品として知られる。最近では『ブゴニア』や、現在話題となっているSF映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の韓国語字幕にも参加するなど、第一線で活動を続けている翻訳家の一人だ。

映画のエンドロールに「翻訳:ファン・ソクヒ」と表示されるだけでSNS上で話題になることもあり、字幕翻訳家としては珍しく“名前で知られる存在”となった人物でもある。

文化人として表立った活動も

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』韓国版ポスター
(画像=ソニー・ピクチャーズ・コリア)『プロジェクト・ヘイル・メアリー』韓国版ポスター

翻訳家としての活動は映画字幕だけにとどまらない。テレビ番組や講演にも出演し、映画翻訳の裏話や言葉についての考え方を語る文化人としても知られてきた。tvNの人気バラエティ番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』や、MBC『全知的おせっかい視点』などに出演したことでも知られている。

また翻訳家としての経験をもとにエッセイも出版。映画翻訳の現場や言葉の面白さを綴った『翻訳:ファン・ソクヒ』、言葉の誤解やコミュニケーションをテーマにした『誤訳する言葉たち』などの著書を通じ、翻訳の世界を紹介してきた。

過去の発言

一方で彼は、SNSなどを通じて社会問題について意見を発信する文化人としても知られてきた。特に女性差別やオンライン上の嫌悪表現などについて言及することがあり、韓国ネット上ではジェンダー問題に関心を持つ人物として認識されることもあった。

2016年にはSNS上でフェミニズムに言及し、「自分はフェミニストだ」と発言したことが話題となった。男性の文化人がフェミニズムを公言する例が多くなかった当時、この発言は韓国のオンラインコミュニティでも議論を呼んだ。

当時の投稿では、韓国社会に存在する女性嫌悪の問題に言及し、「韓国の男性は女性嫌悪から自由ではない。まずは学ぶべきだ」といった趣旨の発言も行っている。また、過激なオンラインフェミニズムコミュニティとして知られる「メガリア」については、その手法には同意しないとしながらも、フェミニズムそのものを支持する立場を示した。

こうした発言は一部の映画ファンからは理解を示された一方、大規模オンラインコミュニティでは冷淡な反応も多く、賛否を呼んだ。

さらに2020年には、韓国社会で大きな議論となったトランスジェンダー学生の女子大学入学問題をめぐってもSNSで意見を発信し、注目を集めたこともある。この問題に関してファン・ソクヒは、「女性の人権が改善されるべきだと信じる人は皆フェミニストだと言うなら、自分もフェミニストだろう。しかし、すべての人間の人権より女性の人権を優先すべきだという意味なら、私はフェミニストではない」と投稿。さらに、トランスジェンダー合格者の入学に反対する動きを「リンチ」と表現し、トランスジェンダーの人権を支持する立場を示した。

こうした背景もあり、今回の報道が伝えられると韓国のオンラインコミュニティでは過去の発言も改めて取り上げられ、「これまでの主張との整合性」を指摘する声も出るなど議論が広がっている。

ファン・ソクヒ
(写真=SNS)ファン・ソクヒ

また、2019年に誕生した一人娘がいることもあり、父親としての立場と今回の報道を重ね合わせて批判する声も少なくない。

映画の字幕は、スクリーンの中の物語を観客に届ける“もう一つの演出”とされるほど重要なファクターだ。長年その役割を担ってきた翻訳家の名前が、思わぬ形で注目を集めている。今回の報道が、今後の活動にどのような影響を与えるのか、その行方が注視されている。

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《スポーツソウル日本版》

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