田久保元伊東市長の卒業証書偽造疑惑で思い出される、韓国を揺るがした“学歴詐称クイーン”と巨大な闇 | RBB TODAY

田久保元伊東市長の卒業証書偽造疑惑で思い出される、韓国を揺るがした“学歴詐称クイーン”と巨大な闇

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田久保元伊東市長の卒業証書偽造疑惑で思い出される、韓国を揺るがした“学歴詐称クイーン”と巨大な闇
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長らく日本を騒がせてきた学歴詐称疑惑が、ついに刑事事件へと発展した。

3月30日、静岡地検は伊東市の前市長・田久保真紀被告を有印私文書偽造・同行使などの罪で在宅起訴した。

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東洋大学を卒業していないにもかかわらず、市議会に提示するための卒業証書を自ら偽造した疑いがあるとされる。

公職に就く人物の学歴詐称は、世界的に見ても珍しい話ではない。しかし、卒業証書そのものを物理的に偽造して提出したという今回のケースは、日本の政治史においても極めて異例で、あまりにも大胆な手口と言えるだろう。

そんななか、学歴を詐称して国中を欺いた例として、お隣・韓国を揺るがした“ある女”の存在を思い出さずにはいられない。

その名は、シン・ジョンア。2007年に韓国社会を震撼させた、史上最大級の学歴詐称事件の主人公である。

シン・ジョンアは、かつて韓国アート界のシンデレラと呼ばれた人物だった。

大胆な嘘

シン・ジョンア
(画像=YTN)シン・ジョンア

アメリカの名門カンザス大学を卒業し、イェール大学で博士号を取得したという華麗な学歴を武器に、彼女は弱冠30代で名門・東国(トングク)大学の助教授に就任。さらに、韓国最大級の国際芸術イベント「光州ビエンナーレ」の共同ディレクターに史上最年少で抜擢されるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでキャリアを築いていった。

しかし、2007年、その砂上の楼閣は一気に崩壊する。大学側が学歴について確認を行ったところ、イェール大学からは「博士号はおろか、在籍の事実さえない」という回答が届いたのだ。彼女のキャリアを支えていた土台は、精巧に偽造された卒業証書という、たった一枚の紙切れだったのである。

この事件が単なる個人の経歴詐称に終わらなかったのは、背後に巨大な“影”が見え隠れしたからだ。

芸能界、政界にも飛び火

当時、大統領府のピョン・ヤンギュン政策室長という権力の枢軸にいた人物が、彼女の後ろ盾になっていたことが判明。以降、2人の不倫関係や、権力を利用した教授職への推薦疑惑が次々と報じられ、事件はアート界の不祥事から、国を揺るがす特大のスキャンダルへと姿を変えたのだ。

この衝撃は、韓国社会に浸透していた学歴至上主義を直撃。シン・ジョンアをきっかけに、芸能界や宗教界、政界に至るまで大規模な学歴調査が行われ、次々と著名人の嘘が暴かれる“詐称ドミノ”が巻き起こったのである。

最終的に彼女は学位偽造と横領の罪で実刑判決を受けたが、その波紋は消えなかった。

2011年には彼女の事件をベースにした『ミス・リプリー』というドラマが制作されている。「リプリー症候群(自分自身がついた嘘を真実だと思い込む精神的状態)」という言葉は、この事件を象徴するキーワードとして韓国社会に深く根付くことになった。

今回の田久保前市長の事件と、シン・ジョンアの事件。両者には決定的な違いがある。シン・ジョンアがイェール大学博士という最高峰のブランドで国家を欺こうとしたのに対し、田久保被告が求めたのは、日本の社会においてはいわば標準的とも言える大学の卒業資格だった。

しかし、嘘の性質がどうあれ、一度つき始めた嘘は、それを維持するためにさらなる嘘を重ねるという終わりのない泥沼へと人を引きずり込む。単なる口先だけの嘘が、やがて一線を越えた犯罪へとエスカレートしていく。

偽りの肩書きを守り抜こうとすればするほど、その人物の人生そのものを偽物へと変えていくのではないだろうか。

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《スポーツソウル日本版》

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