K-POPガールズグループのメンバー同士の葛藤は、“加害者と被害者”の二択で語るのは難しいようだ。
この問いを改めて考えさせたのが、デビュー20周年を迎えて15年ぶりの完全体再結成を果たした3人組ガールズグループSeeYaの証言だった。
長らく不仲説がつきまとってきた3人は今回再結成し、3月30日に新曲をリリースした。5月にはフルアルバムも控えている。
彼女たちは再結成インタビューで、メンバー間の不仲説について「大きな問題というより、誤解が積み重なっていた」と振り返った。
単純には語れない“不仲説”
SeeYaをめぐっては、2009年のナム・ギュリ脱退や、その後の急な解散をきっかけに、長く不仲説がささやかれてきた。

2020年に『シュガーマン3』で久々に3人がそろった際も再結成への期待が高まったが、実際にはそこから話が進まなかった。ファンの目には、やはり“深い溝”が残っているように映っていたはずだ。
ところが今回、ナム・ギュリはその後の経緯について、かなり具体的に語っている。きっかけはごく偶然だった。イベントでSeeYaの曲を歌うことになり、音源が必要になったナム・ギュリがイ・ボラムに連絡を取ったことから、久しぶりの会話が始まった。
そこから食事をしながら話すなかで、『シュガーマン3』以降の再結成がうまくいかなかった過程にも、自分たちが知らなかった誤解があったと気づいたという。さらにキム・ヨンジとも個別に会って話し合い、3人で改めて顔を合わせた結果、「再結成できないほどの問題ではなかった」と理解し合えたというのだ。
ここに、ガールズグループの葛藤の厄介さがよく表れている。
外から見れば、ガールズグループの不仲説は、しばしば単純な構図に整理される。誰が誰をいじめた、誰が誰を排除した、あるいは先輩が後輩を押さえつけた、などだ。実際、AOAやILUVなど、メンバー間のいじめをめぐる暴露が続いた時期もあった。

若い年齢で共同生活を送り、睡眠時間も足りないほど忙しく、事務所が葛藤を適切に解消できないまま放置すれば、深い溝ができても不思議ではない。こうした構造自体は、すでに何度も指摘されてきた。
だが、実際の関係悪化は、そこまで単純ではないことが多い。“割り切れなさ”があるのだ。
例えば、JEWELRY出身のチョ・ミナは、同じグループだったソ・イニョンの結婚式に招待されなかったと主張し、不仲説について長文で語り、他のメンバーに送ったメールまで公開した。そこにあったのは、明確ないじめの告発というより、「なぜいつも自分だけ抜きで、3人で番組に出るのか」「少なくとも連絡くらいしてほしかった」という、排除されている感覚だった。
だが、これもまた見方は割れた。8年間も我慢してきた側の痛みと見る声があった一方で、放送出演の決定権はメンバーにないのだから、相手にそれを求めるのは違うという反応も出た。公開されたメールは、誰が完全な加害者で、誰が完全な被害者かを証明したというより、メンバー間のコミュニケーションがすでに壊れていたことだけをはっきり示した。

さらに厄介なのは、実際に深刻な対立がなくても、不仲説だけが何度も再生産されることだ。
最近も、Baby V.O.Xのユン・ウネが再集結番組に続けて不参加だったことや、SECRETのハン・ソナが他メンバーの集まりにいなかったことなどを理由に、不仲説が再燃した。2NE1も同様で、最近はパク・ボムのSNS投稿をきっかけに、サンダラ・パクやCLとの不和が取り沙汰された。
写真一枚、結婚式への不参加、フォローの有無。そうした断片だけで「やはり仲が悪い」と物語が組み立てられていく例が少なくないのだ。
まとめると、ガールズグループの葛藤には、少なくとも3つの層がある。ひとつは、実際に深刻な被害があったと訴えられるケース。次に、長年のわだかまりや疎外感、連絡の途絶えといった、いじめとまでは言い切れないが確かに傷を残す関係悪化。そして最後に、外部からの憶測や一部の行動だけで増幅される“不仲の物語”だ。

これらはしばしば混ざり合い、見る側はつい「誰が悪いのか」という二択で整理したくなる。だが実際には、年齢序列、礼儀観、共同生活、事務所の対応不足、解散後の距離感、そしてファンやメディアの期待までが絡み合って、関係はもっと曖昧にこじれていく。
考えてみれば、若い年齢でグループを組み、十分に関係を築く時間もないまま走り続けなければならないのが、K-POPガールズグループの厳しさでもある。そこで生まれた小さな誤解が、時間と距離と外部の視線によって大きな溝のように見えてしまうこともあるだろう。
SeeYaの再結成が示したのは、長く“不仲”に見えていた関係でも、話してみれば解ける誤解があるということだった。ガールズグループの葛藤を“加害者と被害者”の二択で語りにくいのは、その見えにくい部分があまりにも多いからなのかもしれない。
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