BTS・J-HOPEの実姉チョン・ジウが流産した経験について告白した。
彼女の告白は、単なる近況報告ではなく、なぜ今、流産が“隠す話”ではなく“共有する話”として語られるようになったのかを改めて考えさせるものだった。
チョン・ジウは最近、自身のYouTubeで体外受精を受けていたこと、そして最初の移植が化学流産に終わったことを明かした。最初はあまりに個人的なことなので話すのをためらったという。
だが、YouTubeを再開して日常を共有していく以上、この出来事を外しては自分の今を語れなかったとも説明した。さらに彼女は、「よくあることだと聞いて淡々と受け止めようとしたが、うまくいかなかった」と率直に打ち明けている。
ここに、今回の告白の意味がよく表れている。流産はたしかに珍しいことではない。だが、珍しくないからといって、軽い出来事にはならないのだ。

流産の痛みを告白するスターたち
近年、韓国芸能界ではこうした痛みを自ら言葉にするケースが目立つようになっている。
弁護士でタレントのソ・ドンジュも、自身のYouTubeで体外受精による妊娠を試みた末に稽留(けいりゅう)流産を経験し、手術を受けたと明かした。「どうしても守りたくて、毎日注射も薬も膣剤も全部やった」「深い悲しみの中で、8週間の長い待ち時間が終わったという安堵が一瞬よぎったが、そんな自分が利己的に思えて傷ついた」と語っている。
ここには、流産が単純な“悲しみ”だけでは言い表せない、複雑な感情を伴う出来事であることがにじむ。
女優ハン・ガインもまた、2人の子どもを出産する前に3度の流産を経験したと告白している。妊娠検査薬で陽性が出た瞬間は夫と抱き合って喜んだが、その後、妊娠5週で異変があり、結局は稽留流産と診断されたという。

喜びの直後に喪失が訪れる。その落差が大きいからこそ、当事者にとっては“よくあること”の一言では済まされない。
さらに日本出身モデルのSHIHOも、韓国の番組で40歳のときに第2子を妊娠していたが、流産を経験した過去を明かしている。流産は、芸能人にとっても決して特別な誰かだけの出来事ではなく、年齢や状況を問わず起こりうる現実として語られ始めているのだ。
ここで見えてくるのは、流産の告白が単なる“私生活の公開”ではなくなっていることだろう。
J-HOPEの実姉チョン・ジウの告白に寄せられた反応も、それをよく示している。「誰よりも幸せになってほしい」「私も不妊治療中で、明日はいよいよ胚移植だ。一緒に素敵な未来を信じて頑張りたい」「私も体外受精を7年続けている。移植してもうまく育たず、たくさん泣いたけれど諦めずに挑戦している。話してくれてありがとう」といった声が並んだ。
つまり、彼女の告白は一方的な近況報告として受け取られたのではない。同じ経験のただ中にいる人、あるいは似た痛みを知っている人たちが、自分の話として受け止めたのだ。

流産は決して珍しいことではない。だが、その多くはあまりに個人的で、しかも前兆が乏しく、防ぎようがない場合も少なくない。当事者は、自分を責めたり、「なぜこんなに悲しいのか」と戸惑ったりしやすい。だからこそ、誰かが先に言葉にすることには意味が生まれる。
ソ・ドンジュが語った、深い悲しみの中で安堵が一瞬よぎったことへの自己嫌悪も、ハン・ガインが語った、喜びの直後に喪失が訪れた落差も、そうした感情が決して特別ではないことを示している。流産の告白は、言葉にしにくい感情まで含めて、「そう感じるのは自分だけではない」と伝える役割を果たしているのだろう。
長い間、流産はあまりにも私的で、静かに胸の内へしまわれがちな出来事だった。だが近年、芸能人たちがその経験を公に語るたびに、そこには別の役割が生まれている。珍しくないのに孤立しやすい経験だからこそ、共有されることで救われる人がいる。
チョン・ジウの告白は、改めてそのことを感じさせた。
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