SEVENTEENが、13人全員で再々契約を決めた。
4月5日、仁川アジアード主競技場で開かれたワールドツアーのアンコール公演で、リーダーのエスクプスは「メンバー同士で深く話し合った結果、13人全員で再契約することにした」と発表した。
昨年9月に始まったツアーの締めくくりの舞台で、グループはファンに向けて“これからも同じ船で進んでいく”と約束した形だ。
この発表は、ファンにとってはもちろん喜ばしいニュースだが、韓国メディアはそれ以上の意味を見ている。ポイントは、単に再契約したことではない。13人全員が、しかも2度目の再契約を選んだという点にある。
SEVENTEEN再々契約の意味とは
韓国メディアがまず強調したのは、その希少性だ。

『エクスポーツニュース』は、SEVENTEENについて「10年を超える時間の中で、メンバーたちの脱退や離脱なしにチーム活動を続けているのは、K-POP界でも見つけにくい前例だ」と整理した。
しかも最近は、活動を続けている人気グループでも突然のメンバー離脱が起こる例が相次いでいる。記事ではNCT・マークやENHYPEN・ヒスンのケースを引きながら、そうした流れのなかでSEVENTEENの“全員残留”はより際立つと伝えていた。
つまり今回の再々契約は、単なる契約更新ではなく、いまのK-POPではむしろ珍しくなった“完全体維持”そのものの価値として読まれているわけだ。
一方で『スターニュース』は、再々契約の発表が行われた場面そのものに注目した。
7カ月にわたるワールドツアーのフィナーレ、しかも大雨の降るアンコール公演の最後に、SEVENTEENはこの知らせをファンに直接伝えた。記事では、メンバーたちが再契約の理由としてファンの存在を挙げ、「近いうちにまた13人で戻ってくる」と話した点を強調している。
単なる契約更新の知らせというより、『スターニュース』はそれを、SEVENTEENとファンが積み重ねてきた感情の延長線上にある瞬間として伝えていた。
![「SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] ENCORE」](/imgs/zoom/1002345.jpg)
さらに興味深いのは、この再々契約がHYBEにとって何を意味するかという読み方だ。
『グローバルE』は、SEVENTEENの再々契約を、HYBEがBTSやTXTに続いてもう一つのグローバル・メガIPを“完全体”で維持することに成功した事例として扱った。記事は、メンバー全員の残留が、マルチレーベル体制の安定性を示すだけでなく、軍白期以後の活動モメンタムに対する不安を和らげる材料になると見た。
また、ユニット活動と個人活動を並行させながら団体活動の空白を最小限に抑える運営モデルそのものが、HYBEのアーティスト寿命延長戦略と重なるとも分析した。つまり今回の再々契約は、感動的な完全体のニュースであると同時に、HYBEにとっては将来の見通しを支える経営的な安定材料としても読まれている。
今回のSEVENTEENの再々契約が、具体的にどう進められたかは、まだ明らかになっていない。しかし、そのヒントとなるのは、2021年の一度目の再契約ではないだろうか。その際も、13人という大人数ゆえに意見調整は容易ではなく、再契約までに9カ月を要したとされる。
興味深いのは、前回の再契約の際、メンバーが個別に事務所と条件交渉する方式ではなく、“完全体面談方式”を選んだという点だ。不要な誤解を防ぎ、チーム全体としての意思をまとめるための方法だったとされる。
つまりSEVENTEENの結束は、単に仲が良いという美談だけでできているのではなく、大人数グループとしてどうやって足並みをそろえるかを、時間をかけて処理してきた結果でもあった。

実際、メンバー自身もそうした現実を隠していない。2023年10月、ウェブ番組に出演したディノは「13人全員で再契約した歌手は自分たちが初めてだと思う」としながら、「本当にたくさんケンカする」と率直に語っている。そのうえで、それでも再契約した理由について「このメンバーと一緒でなければ、今より楽しく活動できないと思った」と話した。
SEVENTEENが特別なのは、衝突がないからではなく、衝突を抱えたままでもチームとして続く選択をしてきたことなのだろう。
衝突も調整も抱えたまま、それでももう一度13人全員で進むことを選んだSEVENTEEN。今回の再々契約は、その意思がもう一度確認された瞬間として、大きく受け止められた。


