健全な推し活として定着するか “怒りの象徴”だったトラックデモ、NCT脱退のマークのケースが示す希望 | RBB TODAY

健全な推し活として定着するか “怒りの象徴”だったトラックデモ、NCT脱退のマークのケースが示す希望

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健全な推し活として定着するか “怒りの象徴”だったトラックデモ、NCT脱退のマークのケースが示す希望
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K-POPファンならば、誰しも“トラック”という言葉に少し敏感になるかもしれない。

なぜなら、長年にわたって不満と糾弾の象徴として使われてきたからだ。

【写真】K-POPファンのトラックデモ、効果と危険性

しかし今春、NCTから去ったマークを巡る光景は、これまでの常識を覆すものとなった。

マーク
(写真提供=OSEN)マーク

デビュー10周年という節目にグループから脱退したマーク。脱退というデリケートな決断ゆえに、本来であれば批判や困惑の声があってもおかしくなかったが、ファンたちはトラックの荷台の電光掲示板に温かい応援メッセージを乗せて送った。マークもこれに対し「今回、シズニ(NCTファン)が応援トラックを送ってくれたこと、ポジティブなハッシュタグや投稿を上げてくれているのを見て、とても驚き、感動し、胸がいっぱいになった。本当にありがたかった」と、直接感謝の気持ちを伝えたほどだ。

思い出されるヒスンの件

本来、K-POP界隈におけるトラックデモは、ファンが運営やアーティストに対して「NO」を突きつける手段として機能してきた。2020年頃から「ファンが声をダイレクトに届ける武器」として定着。BTSやBLACKPINKといったビッグネームから、球場で死亡事故が起きたプロ野球球団も対象となったことがある。

特に直近の事例を振り返ると、トラックデモがいかにアーティストにとって“壁”となって立ちはだかってきたかが分かる。

記憶に新しいのは、マークよりも少し前にENHYPENからの脱退を発表したヒスン(現EVAN)のケースだ。青天の霹靂とも言える発表直後、「7人でなければならない」という物語を重視する一部ファンが、トラックを通じて脱退撤回を要求。これはアーティスト本人が「自分の音楽的志向を尊重した決断」と語っているにもかかわらず、ファンの望む形を強制しようとする、いわば一方通行の愛がもたらした衝突であった。その後、リーダーのジョンウォンがライブ配信で「最近は特に大変なことはないので」「その数字遊び、そろそろやめませんか」と苦言を呈したシーンは、ファンとアーティストの意識の乖離を象徴していたと言えるだろう。

ENHYPEN時代のヒスン
(写真提供=BELIFT LAB)ヒスン改めEVAN

そのほかにも、昨年末には熱愛が報じられたBTSのJUNG KOOK、aespaのウィンターに対して脱退要求のトラックデモが行われ、今年3月にはNewJeansの「5人での活動」を求めるデモもあった。また2024年には、Stray Kidsのフィリックスがライブ配信中に「コカ・コーラ」を飲んだという理由で批判を浴びたこともある。当時、ロシアでの営業を継続する企業への不買運動が海外で広がっており、その余波がアイドルの一挙手一投足にまで及んだ形だ。

ポジティブな推し活

このように、トラックデモの歴史は常に「対立」と「拒絶」の歴史であった。

しかし、今回のマークのケースはどうだろうか。マークは4月8日にSMエンターテインメントとの契約を終了し、グループを去った。彼が明かした理由は「自分自身の夢に完全に集中したい」という、極めて個人的かつ前向きな決意だった。それに対し、ファンであるシズニが送ったのは、引き止めるための圧力ではなく、10年間の感謝とこれからの旅路を祝うポジティブなメッセージだったのである。

マーク自身も4月9日の投稿で「ポジティブな投稿を上げてくれているのを見て、とても驚き、感動した」と言及。トラックが、去りゆく背中を飾る“花道”として機能したのだ。

K-POPというジャンルが巨大化するに伴い、ファンの行動も先鋭化し、アーティストを追い詰めるケースも少なくない昨今、この“ポジティブなトラックデモ”は、今後の推し活の希望となり得るのではないだろうか。

アーティストを所有物として縛り付けるのではなく、一人の人間としての決断を尊重する。そんな新しいファンとアーティストの距離感が、デビュー10周年という節目に、マークとシズニの間で証明されたのである。

別れの言葉で「また次も来る」と約束したマーク。彼が次に現れる場所がどこであっても、あの日のトラックに込められた感謝が、彼の新しい夢を支える力強い追い風となることは間違いないだろう。

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K-POPファンの抗議手段として注目の“トラックデモ”、効果バツグンの一方で危険性も

《スポーツソウル日本版》

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