6年越しのステージで、世界にとてつもないインパクトを残した。
今年デビュー20周年を迎えた、レジェンドグループ・BIGBANGだ。
4月12日、アメリカ・カリフォルニア州インディオの砂漠地帯で開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」で、メインステージに次いで大きい「アウトドア・シアター」に立ったBIGBANG。
もともとは2020年にT.O.P含む4人で招待されていたが、パンデミックにより開催自体が中止となった。それから6年の歳月を経て、G-DRAGON、SOL、D-LITEの3人体制でついに実現した今回のステージ。砂漠の地に掲げられたのは、変わることのないBIGBANGの旗だった。約60分間に及ぶパフォーマンスは、単なる再結成の枠を超え、リビング・レジェンドとしての圧倒的な実力を世界に見せつけるものとなった。
ポンチャックの衝撃

公演はキラーチューンの『BANG BANG BANG』で開幕。会場のボルテージは一瞬にして最高潮へと達した。続けて『FANTASTIC BABY』『SOBER』といったハイエナジーな楽曲で会場の空気を完全に支配すると、中盤にはデビュー初期の『A Fool of Tears』を3人バージョンで歌い上げ、さらに『LOSER』や『Haru Haru』『Lies』といった名曲を熱唱。この20年のキャリアを総括するセットリストは、彼らがK-POPの歴史であることを改めて証明した。
しかし、今回のステージで最も意外な形でネット上を騒がせ、大きな話題を呼んでいるのがD-LITE(テソン)のソロパートだ。G-DRAGONとSOLがフェス向きの“躍らせる”楽曲披露した一方、D-LITEは「アンニョンハセヨ テソンイムニダ(こんにちは、テソンです)」とハングルの字幕を背負って登場し、トロット、いわゆる韓国演歌の楽曲を披露したのだ。
世界最先端の音楽が集結するコーチェラで、あえて“ポンチャック”のリズムを響かせたのだ。新曲の『HANDO-CHOGUA』、そして代表曲の『ナルバキスン』を披露したD-LITEは、コブシの効いた歌唱力とコミカルなパフォーマンスで観客を圧倒。電光掲示板にハングル字幕を大胆に映し出すことで、砂漠を一瞬にして韓国にしてしまった。
「この曲は何だ…」

これにはネット上も驚きの声が続出。「トロットはこれから世界的なトレンドになる」「コーチェラで韓国演歌を歌うテソンが凄すぎる」「まさかここでトロットをぶちかますとは」「韓国をそのままアメリカに叩きつけた」といった熱狂的な反応が相次いだ。
そして韓国メディアも驚きを隠せなかった。『韓国経済新聞』は、「コーチェラを引き締めた“K-トロット”…テソン、アメリカの真ん中で“ナルバナルバキスン”」と題して絶賛。英語の歌詞が一行もないハングル字幕で現場を席巻したD-LITEの度胸を、YouTubeの生中継で外国人ファンが「この曲は何だ…」と興味を示した様子と合わせ、「トロットに染まった」と表現している。さらに「コーチェラでトロットが鳴り響くなんて…BIGBANGのテソンが『ナルバキスン』のステージでひっくり返した」(『NEWSEN』)など、複数のメディアが、その大胆不敵な選曲を驚きを持って伝えている。
ほかにも海外有力メディアも、この異例のステージに注目。米大手経済誌『Forbes』は、彼らを「K-POPの王者」と称え、「複数の時代を網羅した楽曲が多様な観客に深い印象を残した」と評した上で、D-LITEが韓国の真の象徴であるトロットを初めてコーチェラに持ち込んだことに着目。また、『INTERNATIONAL BUSINESS TIMES(IBT)』は、「韓国の伝統的なポップスタイルに、遊び心あふれるトロットを取り入れたパートで観客を驚かせた」「トロットパフォーマンスは、彼が自身の個性や韓国文化の要素を国際的な舞台に持ち込もうとする意欲を際立たせた」と称賛している。

レジェンドであるBIGBANGがアメリカで放ったトロットの衝撃は、彼らが既存の枠組みに囚われない真のアーティストであることを世界に宣言する、象徴的な一幕となったと言える。


