ついにBTSが東京ドームのステージに立つ。
高まる期待の裏で、日本ファンの“距離感”にも改めて注目が集まっている。
BTSは4月17日と18日、東京ドームで『BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN JAPAN』を開催する。その直前の4月15日、日本へ入国した。
同日、Vは自身のインスタグラムストーリーに「東京に来たよ!私たちのライブ来たい人、手あげて~」という日本語のメッセージを添えた投稿をアップ。日本ファンの間で注目を集めた。
だが、その投稿は後に削除されている。削除の理由は明らかではない。ただ、この動きに敏感に反応する声もあり、一部では「日本ARMY(BTSファン)の神話はもう幻だね」といった反応まで出ている。
日本公演を目前にしたこのタイミングで、少なくともBTSとファンの距離感にあらためて関心が集まっていることだけは確かだ。

ごく一部の過激な日本ファン
日本のファンといえば、長らく礼儀正しいイメージで語られてきた。しかし、BTSをめぐっては近年、一部の過激な日本ファンによる迷惑行為がたびたび問題になっている。
最も衝撃的だった事例のひとつが、JINに対する“無断キス”事件だろう。
2024年6月、JINはデビュー日を記念する「2024 FESTA」で、1000人ハグ会を行った。その場で50代の日本人女性がJINの頬に無断でキスした疑いが持たれ、最終的に韓国で在宅起訴された。

現地報道によると、公判は2026年7月に開かれる予定で、女性は「これが犯罪になるとは思わなかった」などと供述したという。
ファンイベントという、最も祝福されるべき場で起きたこの出来事は、単なる“熱心すぎるファンの行動”では済まされなかった。相手の同意なく身体的接触に及んだ時点で、それはもはやファンサービスの延長ではなく、明確な侵害として扱われた。
JUNG KOOKをめぐっても、同様に深刻な出来事があった。
2025年12月、50代の日本人女性がJUNG KOOKの自宅玄関のロック装置を何度も押し、住居侵入未遂の疑いで立件されたのだ。さらに告訴人側の要請により、ストーキング処罰法違反容疑も適用されたという。

BTSメンバーの住居をめぐっては、他国籍のファンによる侵入未遂や無断侵入も報じられてきたが、日本人ファンの名前もそこに加わったことは小さくない。所属事務所BIGHIT MUSICも当時、BTSメンバーへのストーキング行為について「現行犯逮捕につながるよう即時通報を行っている」「接近禁止申請も進めている」「いかなる善処もなく強硬対応する」と警告していた。
上の2つの事件は韓国で起きたものだが、日本で被害を受けたVのケースも忘れがたい。
2023年8月、日本でブランドイベントに出席したVは、会場を後にする際、過激ファンに髪をつかまれる被害に遭った。この映像はSNSを通じて瞬く間に広まり、世界中のファンはもちろん、日本ファンからも「日本の恥」「ARMYを名乗るな」といった怒りの声が噴き出した。

問題は、一部の過激ファンの行動が、日本ファン全体のイメージを悪くしていることにある。
実際、今回の東京ドーム公演を前にしても、Vのストーリー削除が小さなざわつきを呼んだように、BTSをめぐる小さな動きにも、ファンが過敏に反応する空気は続いている。こうした些細な変化にまで過剰な意味を読み込み、距離を詰めすぎようとするファン心理が、時に問題行動へと傾く危うさをはらんでいるのもまた事実だ。
BTSほどのグループになれば、熱心なファンが多いのは当然だ。ただ、その“熱心さ”が、本人の意思や安全、私生活よりも上に置かれた瞬間、それは応援ではなく迷惑行為に変わる。JINへの無断キスも、JUNG KOOK宅への接近も、Vへの接触も、その一線を越えた行為だった。

今回の東京ドーム公演で問われるのは、BTSのパフォーマンスだけではないのかもしれない。日本ファンがどれだけ成熟した距離感を保てるのかも、同時に試されている。


