喫煙やポイ捨てよりも、問われているのは“人間性”かもしれない。
来日していたBTSのRMが渋谷の禁煙区域で喫煙し、さらにポイ捨てをしたと報じられ、批判を浴びている。
報じた『週刊文春』は、RMが警備員に注意されても吸い続けたことや、床に捨てられた吸い殻を女性スタッフが膝をついて拾ったと伝えた。
もしこれが事実であれば、問題は単なる喫煙のマナー違反にとどまらない。人としての振る舞いが問われる話になる。
実際、今回のRM騒動がここまで重く見られているのは、「タバコを吸ったから」だけではないはずだ。成人の喫煙それ自体は珍しい話ではない。だが、禁煙区域で吸ったことに加え、注意されてもやめなかったとされ、女性スタッフが吸い殻を拾ったという話まで加わると、話は変わる。

そこに他人への配慮の欠如が見えてしまうからだ。
喫煙で人間性を問われたスターも
この構図は、同じBTSメンバーのJUNG KOOKをめぐる2023年の喫煙騒動と比べると、よりはっきりする。
当時、JUNG KOOKにも「禁煙区域で喫煙した」「吸い殻を床に捨てた」といった疑惑が出回った。だが、その後、現地の飲食店への確認などを通じて、喫煙していた場所は喫煙可能なエリアであり、床に捨てたのではなく灰を払っただけだったと伝えられた。
つまり、JUNG KOOKの件は喫煙行為自体が話題になったものの、マナー違反やポイ捨ては確認されなかった。ある意味、成人が喫煙していただけであり、人格批判にまではつながらなかった。

K-POPアイドルの喫煙については、これまでも“どこで吸ったか”が問題になったケースは少なくない。
例えば、NCTのヘチャンは2024年1月、練習室で電子タバコを使用したことが映像で確認され、所属事務所を通じて謝罪した。EXOのベクヒョンも同年9月、室内での喫煙映像が拡散し、所属事務所が素早く謝罪している。
これらは典型的な“場所”を間違えた喫煙騒動であり、ルール違反や軽率さは批判されても、中心にあるのはあくまで喫煙場所の問題だった。
だが、そこからさらに一段重くなるケースがある。BLACKPINK・ジェニーのケースだ。
ジェニーは2024年7月、ヘアメイクを受けながら室内で電子タバコを吸っているように見える映像が拡散され、大きな議論を呼んだ。問題視されたのは、室内喫煙そのものだけではない。

周囲にスタッフがいるなかで煙を吐き出し、その煙がスタッフの顔にかかったようにも見えたことで、「配慮がない」「パワハラではないか」といった人間性への批判にまで発展した。
所属事務所は後に、室内で喫煙した点と他のスタッフに被害を与えた点について謝罪している。つまりジェニーの件は、喫煙違反というより、他人への態度の問題として記憶された。
そう考えると、RMの今回の件が重く見られている理由も見えてくる。
ヘチャンやベクヒョンのように「禁煙の場所で吸った」という問題であれば、まだルール違反の話で終わる余地がある。JUNG KOOKのように、喫煙そのものはしていても、場所も後始末も問題なかったと確認されれば、むしろ過剰反応やデマのほうが問題視される。
だがRMは、報道の内容通りであるとすると、禁煙区域で吸っただけでなく、注意を受けても続け、吸い殻をその場に残し、それをスタッフが片づけたという構図になっている。ここまで来ると、問われているのは喫煙習慣ではなく、他人や公共空間に対する態度そのものだ。

喫煙騒動には、いつも似たようでいて決定的な差がある。
成人がタバコを吸ったというだけでは、大きな問題にならない。だが、その煙が誰かに向けられたように見えたり、後始末を他人に押しつけたりしたように見えれば、一気に“人間性”の話に変わる。
RMの件がまさにそうだ。いま批判されているのは、喫煙やポイ捨てそのものよりも、そこで見えた振る舞いのほうだろう。だからこそ今回の疑惑は、単なるマナー違反以上に重く受け止められている。
◇RM プロフィール
1994年9月12日生まれ。本名キム・ナムジュン。2013年6月にBTSとしてデビュー。グループ内ではリーダーとメインラッパーを担当しており、英語が堪能な頭脳派。BTSメンバーで最初にBig Hitエンターテインメントに加入したのがRMで、事務所代表のパン・シヒョクは「RMのような子はデビューさせなければいけないと思った。BTSを作ったきっかけは彼だ」とコメントしている。JUNG KOOKも「事務所見学の際にRMのラップに惹かれて事務所に入った」と明かしており、実力とカリスマ性を兼ねそなえた人物といえる。2023年12月に入隊し、2025年6月10日に除隊した。
■【画像】BLACKPINK・ジェニー、作業するスタッフの顔に煙を吐き出し…


