来日したBTSを追いかけた『週刊文春』の報道が、韓国で波紋を呼んでいる。
きっかけは、東京ドーム公演後のBTSメンバーたちの私生活を、文春が“密着レポート”として報じたことだった。
【衝撃】喫煙よりも気になる“人間性” BTS・RMの「ポイ捨て疑惑」
RMの路上喫煙と吸い殻のポイ捨て疑惑だけでなく、JINの伊豆温泉旅館、Vのポケパーク訪問まで、私的な移動や滞在先を細かく追った内容に対し、韓国メディアやファンの間では「私生活の侵害ではないか」「これは報道というよりストーキングではないか」といった反発が相次いでいる。
もちろん、RMの喫煙やポイ捨て疑惑が事実であれば、それ自体は批判されるべき行為だろう。実際、韓国メディアの中にも「行為の是非」と「取材方法の是非」は分けて見なければならないとする論調があった。
RMの振る舞いを擁護することと、『週刊文春』のパパラッチ的な密着取材を正当化することは別問題だ、という見方だ。

この反応を見ていると、韓国における『週刊文春』の現在地が、かなりよく見えてくる。
「赤っ恥」と韓国メディアに叩かれたことも
もはや韓国で、『週刊文春』は無視できる存在ではなくなった。
BTSのようなK-POPトップスターを追うだけでなく、日本と韓国の接点が増えるほど、その報道は韓国でもすぐに話題になる。
たとえば、坂口健太郎の熱愛報道は、韓国での高い人気もあって現地メディアが敏感に反応した。永野芽郁の不倫・二股疑惑報道も、ドラマ『キャスター』で共演していた韓国俳優キム・ムジュンの名前が絡んだことで、韓国でも大きく取り上げられた。

つまり、日韓エンタメ業界の距離が縮まるにつれ、文春砲もまた“海を越える”ようになっているのだ。
ただし、ここで重要なのは、韓国で文春が影響力を持っていることと、信頼されていることはまったく別だという点だ。
実際、韓国での文春評を決定的に悪化させた出来事のひとつが、2023年1月のLE SSERAFIM・チェウォン熱愛説だった。
文春は“熱愛写真”を根拠にチェウォンの熱愛を報じたが、韓国メディアはこれを強く疑問視し、「合成写真だ」と反論した。実際、掲載写真はファンが作成した合成画像であり、韓国では「有料記事で赤っ恥をかいた」「信頼度が地に落ちた」とまで叩かれた。

この件のダメージは大きかった。なぜなら韓国ではそれ以降、文春のK-POP報道を日本ほど無条件に信じない空気が強まったからだ。
その後も、LE SSERAFIM・カズハの熱愛説は所属事務所に否定され、NiziUのNINAとMrs. GREEN APPLE若井滉斗の熱愛説も、JYPエンターテインメントが正式に否定している。永野芽郁とキム・ムジュンの二股説にしても、キム・ムジュン側は即日否定していた。
こうした積み重ねの結果、韓国では文春は「怖い媒体」ではあっても、「書いたからほぼ事実」とまでは見られなくなっている。むしろ、「大きな話題は作るが、ときに致命的な雑さを見せる」という、かなりねじれた評価が定着しつつある。

だから今回のBTS追跡報道でも、『週刊文春』に向けられた視線は単純ではない。
一方では、「RMのポイ捨て疑惑まで捉えたのだから意味がある」という見方もあり得る。だが他方では、「私生活をここまで追うのはやりすぎだ」「K-POPを狙った日本の黄色情報誌の典型だ」といった嫌悪感も同時に噴き出している。
その意味で、今回のBTS報道は象徴的だといえるかもしれない。日韓エンタメ業界の距離が近づけば近づくほど、文春の存在感は韓国でも大きくなる。だが、その存在感は必ずしも信頼の裏返しではなく、過去の誤報や雑さまで一緒に思い出されるからだ。

日韓エンタメ業界の距離が近づいているなか、韓国でも無視できなくなった『週刊文春』。それでも韓国での評価は、“怖いが、全面的には信じない”というねじれたものになっている。
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