「恥ずべき行為だ」
韓国芸能界の“膿”が表面化した。
ミュージカル『実家の母』の製作会社による出演料未払い問題が、業界全体で深刻化している。韓国芸能マネジメント協会(CEMA)の特別機構である賞罰調整倫理委員会(以下、賞罰委)と、韓国放送演技者労働組合(以下、韓演労)は共同で対応に乗り出し、強硬措置を予告した。
賞罰委と韓演労は4月27日、報道資料を通じて、「ミュージカル『実家の母』の製作会社は、故キム・スミ氏への未払い出演料1億6000万ウォン(約1600万円)と、イ・ヒョチュン氏への未払い出演料全額を即刻支払うべきだ」と要求した。

問題の製作会社は、これまで公式に要求があったにもかかわらず、現在まで明確な解決策や立場を表明していない。特に、主演をキム・スミさんへの未払い額は計1億6000万ウォンに上ることが確認されているほか、同じく出演者のイ・ヒョチュンに関しても、出演料をいまだに一分も受け取っていない状態だという。
賞罰委は今回の事案を、単なる賃金未払いを超えた問題だと規定。「大衆文化芸術人の純粋な労働に対する正当な対価を支払わない行為は、名誉と尊厳を毀損する恥ずべき行為だ」と厳しく批判した。
また、2年以上も解決されずに放置されている点を問題視し、「(キム・スミさんが)故人になったことを理由に問題をうやむやにしようとする、非倫理的な認識が働いているのではないか」と指摘した。

問題は出演者だけにとどまらない。舞台、音響、照明などの制作スタッフの賃金も支払われていないという疑惑もある。協会はこれを「業界のイメージを損なう典型的なパワハラ(カプチル)だ」と断じている。
賞罰委と韓演労は強力な後続措置を予告しており、未払いが解決されない場合、当該の製作会社を「不良製作会社」に指定して業界全体で情報を共有する方針だ。あわせて、会員各社に対してキャスティング協力の中断を告知し、事実上の業界追放を主導していくと表明した。
なお、キム・スミさんは2024年10月25日、心肺停止状態でソウル聖母病院に搬送されたが、そのまま息を引き取った。死因は高血糖ショックによる心配停止だという。誕生日の翌日の出来事だった。
■キム・スミさんも…韓国芸能界で浮上した“億ウォン超え”出演料の未払い騒動


