シェフのアン・ソンジェが運営するミシュラン2つ星レストラン「モス・ソウル(MOSU Seoul)」のワインすり替え疑惑に関連し、法曹界から「単純なミスであっても慰謝料請求が可能」という解釈が出された。
去る4月24日、法務法人テオのキム・ヨンハ弁護士は、YouTubeチャンネル「ローファーム・テオ」に「アン・ソンジェのモス・ワインヴィンテージ事件:ミスか、欺瞞か?」というタイトルの動画を公開した。
キム弁護士は、「ソムリエの行動が単純なミスであれば、民事の領域だ」として、「顧客が注文した瞬間、法律上の一種のサービス利用契約が締結されたことになる」と説明した。
続けて、「異なるヴィンテージ(ワイン)を提供したならば、契約とは異なるサービスが履行されたことになり、民法第390条の債務不履行に該当する余地が生じる」として、「この場合、顧客は差額の返金はもちろん、サービス補償や所定の慰謝料まで請求することができる」と述べた。
一方で、刑事責任については慎重な姿勢を見せた。キム弁護士は、「詐欺罪は必ず、騙そうとする意図がなければ成立しない」として、「ソムリエが単にボトルを混同したか、ミスをしたのであれば、刑事上の詐欺は成立しない。現在公開されている情報だけでは、詐欺罪の成立を断定することはできない」と明らかにした。
ただし、「捜査を通じて故意が立証されるかどうかが、刑事責任の分かれ道になるだろう」と付け加えた。

議論の発端は、4月18日に遡る。顧客A氏は、モス・ソウルで80万ウォン(約8万円)相当の2000年のワインを注文したが、ソムリエが10万ウォン(約1万円)安い2005年のワインを提供したと主張した。
A氏は、問題を提起したにも関わらず、謝罪もなく失礼な応対が続いたと暴露。2つのワインの価格の差が約10万ウォンであることが知れ渡り、意図的なすり替えではないかという議論に発展した。
騒動が拡散すると、4月23日、モス・ソウル側はSNSを通じて公式に謝罪した。レストラン側は、「ワインのペアリングのサービス中に正確な案内が行われず混乱を招き、その後の対応でも十分な説明ができず、失望させてしまった」として、「アン・ソンジェをはじめとする全スタッフが、今回の事態を重く受け止めている」と表明した。
続けて、「形だけの謝罪に留まらず、信頼回復に努める」と付け加えた。
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