「私が芸能界、最高齢妊婦になりました!」
女優ハン・ダガムの妊娠報告は、そんな率直で明るい言葉とともに伝えられた。
1980年9月12日生まれのハン・ダガムは現在45歳。新しく授かった命を、彼女は「大きな祝福」と表現した。
ハン・ダガムは4月28日、自身のSNSを通じて妊娠を報告した。20代でデビューし、長く女優として走り続けてきた彼女は、2020年に結婚した。結婚6年目にして妊娠した彼女は「今も信じられないが事実」としながら、「私が芸能界、最高齢妊婦になりました」と喜びを伝えている。
ただ、その報告は単なる“おめでたニュース”だけでは終わらない。
ハン・ダガムは、より良い状態で結果を得たいと考え、事前に病院へ通い、慎重に準備してきたことも打ち明けた。その結果、体外受精1回で妊娠に成功したという。
長年、運動や食事管理を続けてきたことも助けになったと振り返り、現在は注意すべき段階を過ぎ、運動や放送スケジュールもこなしていると説明している。
喜びも苦労も明かす「高齢出産のアイコン」たち

厳密な意味で韓国芸能界の「最高齢妊婦」かどうかはさておき、その言葉は強い響きを持つ。
だが、そこにあるのは、年齢を超えた奇跡だけではない。準備、努力、不安、慎重さ、そしてそれでも訪れた喜び。ハン・ダガムの報告が印象的なのは、自らの妊娠を明るく伝えながらも、その背景にあった現実を隠していない点にある。
近年、韓国芸能界では40代で妊娠・出産を経験したスターたちの告白が続いている。彼女たちの言葉は、高齢出産を安易に美談化するものではない。一方で、同じような不安や悩みを抱える人たちにとっては、「自分だけではない」と思えるきっかけにもなっている。
その代表的な存在が、女優チェ・ジウだ。

チェ・ジウは2020年5月、44歳で長女を出産した。自らを「高齢出産のアイコン」と呼び、遅い年齢で子どもを授かったこと、さらにコロナ禍のなかで心配しながら出産準備をしたことを明かしていた。
そして、同じように難しい状況で出産を準備している妊婦たちに、自分を見て力を出してほしいという趣旨の言葉も残している。
チェ・ジウが語ってきたのは、出産までの感動だけではなく、その後の苦労も含まれる。
昨年7月の番組では、娘のために、20歳も年下の母親たちと交流し、情報を交換しながら「一生懸命ついて回っている」と話したりした。子ども同士を遊ばせたり、さまざまな活動に参加させたりするためには、母親同士の関係も重要になる。
チェ・ジウは、そうした育児の現場で、自分よりずっと若い母親たちの中に入り、子どものために動いているという。

この言葉には、高齢出産後に続く育児のリアルがにじんでいる。
妊娠・出産はゴールではなく、そこからさらに長い育児が始まる。体力の問題もある。世代の違う親たちとの関係もある。自分の時間や仕事との向き合い方も変わる。チェ・ジウは、遅く結婚し、遅く出産したからこそ、今は子どもに集中することに対して不満はないとも話していた。だが同時に、それは決して楽な道ではないことも、彼女の言葉から伝わってくる。
女優ファン・ボラの告白も、多くの共感を呼んだ。
ファン・ボラは40歳で長男を出産した。妊娠前には、年齢のためか子どもがなかなかできないこと、体外受精を準備していたものの、うまくいかず涙したことを明かしていた。その後、諦めずに複数回の体外受精を経て妊娠に成功。2024年5月に息子を出産している。

彼女のケースが印象的なのは、妊娠の成功だけでなく、そこに至るまでの過程を隠さなかったことだ。芸能人の妊娠・出産は、ともすれば祝福の場面だけが大きく切り取られる。しかし実際には、病院に通い、検査を受け、失敗に落ち込み、それでもまた次を考える時間がある。ファン・ボラの言葉は、その見えにくい時間に光を当てた。
歌手兼女優のイ・ジョンヒョンも、高齢出産を経験したスターの一人だ。
42歳で長女を出産し、その2年後の2024年10月には44歳で第2子を出産した。第二子の妊娠を番組で知らせた際には、大きな期待をしていたわけではなかったが、ありがたくも赤ちゃんを授かり、とても嬉しいと喜びを語っている。

また、コメディアンのイ・ウンヒョンも、41歳で長男を出産した。彼女は妊娠のために体づくりを意識し、減量にも取り組んできたという。妊娠発表の際には、高齢出産であるため、簡単には公表できなかったこと、うまくいかない可能性も考えたことを率直に語っている。同じくコメディアンの夫カン・ジェジュンは、「同じ境遇の方々の希望になりたい」と話していた。
こうした告白に共通しているのは、「高齢出産でも大丈夫」と軽く言い切っていないことだ。
年齢を重ねてからの妊娠・出産には、医学的なリスクもある。一般的に35歳以降の妊娠は高齢出産に分類され、妊娠の難しさや合併症などのリスクも指摘されている。だからこそ、スターたちの経験を、単純な成功物語として消費することには慎重であるべきだ。

一方で、彼女たちが自らの経験を語る意味は小さくない。
不妊治療や高齢出産をめぐる悩みは、極めて個人的なものだ。周囲に簡単に話せない人も多い。期待と不安を何度も行き来し、他人の何気ない言葉に傷つくこともある。そんななかで、表舞台に立つスターが「病院に通った」「体外受精を受けた」「不安でなかなか公表できなかった」と語ることは、同じ悩みを抱える人にとって、自分の経験を否定しなくていいと思えるきっかけになり得る。
ハン・ダガムの「芸能界最高齢妊婦」という言葉も、受け取り方によっては強く響きすぎるかもしれない。だが、彼女自身の文章を読むと、そこには記録を誇るような調子よりも、信じられないほどの喜びと、慎重に歩んできた時間への実感がにじんでいる。
彼女は「第2の人生」に入る時点に来たようだとつづり、高齢妊婦であるぶん、さらに運動や管理に気を配り、より慎重に歩んでいくと伝えた。出産予定は秋だという。
ハン・ダガム、チェ・ジウ、ファン・ボラらが語ってきたのは、遅い妊娠・出産を選んだ、あるいはそのタイミングで授かった人たちの現実だ。そこには、簡単ではなかった時間があり、体力的な負担があり、それでも子どもに会えた喜びがある。
高齢出産は、誰かが外から簡単に励ましたり、評価したりできるものではない。けれど、同じ不安のなかにいる人にとって、スターたちの率直な告白は「自分だけではない」と思える小さな支えになり得る。
「遅くても大丈夫」と単純に言い切るのではなく、「不安を抱えながらも、それぞれの場所で準備し、向き合っている人がいる」。ハン・ダガムの明るい報告は、そんな静かな励ましとしても受け止められている。
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