「企画力は底辺、空気を読む力は失踪」TXTの出演予告に一部ファン反発 問われる“K-POP広報”の見せ方 | RBB TODAY

「企画力は底辺、空気を読む力は失踪」TXTの出演予告に一部ファン反発 問われる“K-POP広報”の見せ方

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「企画力は底辺、空気を読む力は失踪」TXTの出演予告に一部ファン反発 問われる“K-POP広報”の見せ方
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米ビルボード3位、音楽番組5冠。TOMORROW X TOGETHER(TXT)のカムバックは、順調そのものに見えた。

しかしその最中、HYBE社屋前にはファンの不満を載せた“抗議トラック”が現れた。

【写真】TXTに送られた“抗議トラック”

きっかけは、メンバーのスビンとボムギュが出演予定のYouTubeコンテンツ『乾杯する兄シン・ドンヨプ』(原題)の予告映像だった。

TXT関連のトラックデモアカウントは4月29日、ソウル龍山(ヨンサン)のHYBE社屋正門前で、TXTの保護と不適切なメディア戦略に抗議する内容を掲げたと説明した。同アカウントによると、トラックデモは同日午前8時から行われたという。

トラックには「アーティストのイメージ毀損が懸念される内容を、事前検討し、即時修正せよ」「コンサート観客は10代40%、女性95%。ファンダム分析もしない職務怠慢」「企画力は底辺、空気を読む力は失踪。無能は満点、モニタリングは放棄、調整は放置、傍観は得意技」といった文言が掲げられた。

予告映像の何がファンの反発を呼んだのか

トラックデモ
(写真=オンラインコミュニティ)トラックデモの様子

今回の抗議で問題視されたのは、予告映像に含まれた一部場面の見せ方と、カムバック期の広報としてこの番組を選んだ事務所側の判断だった。

『乾杯する兄シン・ドンヨプ』は、シン・ドンヨプがホストを務めるYouTubeトークコンテンツだ。飲酒トークの雰囲気を前面に出した番組で、ゲストとの距離感や冗談の応酬が見どころになる一方、そのノリを不快に感じる視聴者もいる。

今回、スビンとボムギュの出演予告が公開されると、一部ファンの間では「メンバーが居心地悪そうに見える」「番組の雰囲気がTXTに合っていない」「新曲広報として適切なのか」といった反応が広がった。海外メディアも、予告映像をめぐってファンから大きな反発が起きたと報じている。

特にファンの不快感を強めたのは、予告の一部場面がメンバーへの不適切な扱いに見えたという点だ。

SNS上では、番組内の冗談や接触の見え方に対して、「性的な冗談を笑いにする番組にTXTを出すべきではなかった」「スビンが不快そうに見えた」といった趣旨の声が上がった。また、批判が広がった後、問題視された一部場面が予告から削除・編集されたと指摘する反応も出ている。

予告に登場したTXTメンバー
(画像=『乾杯する兄シン・ドンヨプ』)予告に登場したTXTメンバー

ただし、現時点で重要なのは、ここで「セクハラがあった」と断定することではない。予告映像を見た一部ファンが、番組の演出や出演者同士の距離感を“不適切に見える”と受け止め、その受け止めが一気に広がったという構図だ。

ファンが問題視したのは、予告の数秒だけではなかった。

一部ファンの間では、『乾杯する兄シン・ドンヨプ』という番組そのものへの不信感も広がっていた。オンライン上の反応のなかには、同番組を「性的な冗談が多い」「中年男性向けのノリが強い」と受け止める声もあり、TXTのファン層とは合わないのではないかという疑問も示されている。

TXTは、女性ファンや若年層の支持も厚いグループだ。もちろん、彼らが成人男性であり、出演できる番組の幅が広がること自体は自然なことでもある。しかし「成人したアイドルだから問題ない」という話ではなく、カムバック期のプロモーションとして、誰に向けて、どんな文脈で見せるのかという部分だった。

新曲を広めるためのコンテンツ出演は、K-POP活動において重要な広報手段だ。音楽番組だけでなく、YouTube、ウェブバラエティ、飲酒トーク、リアリティ、ショートフォームなど、アイドルが出る場所は年々広がっている。だが、出演先が増えたぶん、番組の文脈とグループのイメージ、ファン層との相性もより細かく見られるようになった。

今回のファンの怒りは、まさにそこに向けられている。「なぜこの番組だったのか」「なぜこの予告の見せ方だったのか」「メンバーを守る判断は十分だったのか」などだ。トラックデモが掲げた「TXTの保護」と「不適切なメディア戦略」への抗議という言葉は、その不信感を端的に示している。

TXT
(写真提供=OSEN)4月29日、TXTはユニセフ韓国委員会で「TOGETHER FOR TOMORROW」キャンペーンの記者懇談会を開催

一方で、この抗議に対しては、ファン内部からも賛否が出た。

SNS上では、HYBEのマネジメント判断に不満を示し、抗議を支持する声がある一方で、「なぜ今日なのか」「カムバックの大事な時期に行うべきだったのか」「メンバーの活動を邪魔しているのではないか」といった反応も見られた。

なかには、「不満があるのは理解できるが、彼らの輝く発表の日に強行する必要があったのか」という趣旨の意見や、「トラックデモではなく祝賀のトラックを送るべきではないか」という声もあった。さらに、今回の行動の速さに対し、ほかのメンバーの不公平問題にはどう対応するのかと疑問を呈する反応も出ている。

一部ファンにとってトラックデモは、メンバーを守るための抗議だ。しかし一方で、別のファンにとっては、好調なカムバックの空気を乱し、メンバーに負担を与えかねない行動にも見えた。TXTを守りたいという思いは共通していても、その方法をめぐってファンの間でも温度差が生まれたのだ。

その対立が生まれた背景には、TXTの現在の活動が非常に重要な局面にあることも関係している。

TXTは再契約後初となるカムバックで、8thミニアルバム『7TH YEAR: A Moment of Stillness in the Thorns』をリリースした。同作は米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」で3位に入るなど、グローバルファンダムの強さを示した。

韓国国内での成果も大きい。タイトル曲『Stick With You』は音楽番組で5冠を達成し、メンバーたちはファンへの感謝とともに「TXTはこれからが始まりだ」という趣旨のコメントを残した。

パフォーマンスやライブ力も好評を集めており、カムバック自体は順調に進んでいた。だからこそ、番組予告をめぐる違和感が余計に目立ったともいえる。

TXT
(写真提供=OSEN)TXT

本来、プロモーションは新曲の魅力を広げるためにある。ところが、出演先や予告の切り取り方によっては、楽曲よりも「この番組に出す判断は適切だったのか」という別の論点が前に出てしまうことがある。今回の騒動は、そのリスクを浮き彫りにした。

つまり問われているのは、プロモーションの設計だ。K-POPの広報は、もはや単に露出を増やせばいい段階ではない。どの番組に出るか、どのファン層が見るか、予告でどの場面を切り取るか、そしてその切り取りが本人やグループのイメージにどう作用するかまで見られている。

特にK-POPアイドルの場合、ファンは単なる消費者ではなく、活動を支える存在であり、同時に所属事務所の判断を厳しく監視する存在でもある。ファンが不快感を示したとき、それは単なる過敏反応として片づけられるものではない。そこには、メンバーがどう扱われるのか、どのように見せられるのかに対する強い関心がある。

今回の予告をめぐる反発は、K-POPのプロモーションが、どれほど繊細なバランスの上に成り立っているかを示す出来事といえるかもしれない。

TXTファンのトラックデモは、その問いをHYBEに突きつけた。カムバックの好成績に水を差したいのではなく、大切な活動だからこそ、プロモーションの見せ方まで丁寧であってほしい。今回の反発は、K-POPの広報が「どこに出るか」だけでなく、「どう切り取られ、誰にどう受け止められるか」まで問われる時代になったことを示している。

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《スポーツソウル日本版》

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