本来であれば、グループメンバーの誕生日を祝う公式投稿は珍しいものではないだろう。
だが、今のNewJeansにとっては違う。
5月7日、NewJeansの公式SNSには「HAPPY MINJI DAY」というメッセージとともに、ミンジがクッキーを作る過程を収めた写真が公開された。同日は、ミンジの誕生日だ。
たったそれだけの投稿が、ファンの間で「復帰のサインではないか」と受け止められ、大きな期待を呼んでいる。
なぜ、誕生日を祝う一枚の投稿がここまで大きく読まれるのか。それはミンジが今、NewJeansの今後を左右する“最後の焦点”のような存在になっているからだ。
ミンジは5月5日、自身の誕生日を祝うファンのカフェを訪れ、手作りのクッキーと手紙を残したことで話題になった。手紙には、久しぶりにファンへ語りかける言葉が並んでいた。
「言いたいことが本当にたくさんある」「きっと機会が来る」「また会おう」

そうした言葉は、単なる誕生日の挨拶としてだけでは読まれなかった。長く公式活動から離れ、今後の立場がはっきりしないミンジが、ファンに向けて“まだ終わっていない”という気配を残したようにも見えたからだ。
そこへ、NewJeans公式SNSの誕生日投稿が重なった。
ミンジ個人がファンに向けて動いた直後に、今度は公式がミンジを祝う。しかも、ファンに贈ったクッキーの制作ビハインドと見られる写真まで公開した。ファンがそこに「所属事務所側もミンジをNewJeansのメンバーとして扱っているのではないか」と読むのは、自然な流れだった。
“3人再始動”か、“4人体制”か
現在のNewJeansは、以前のように5人で並んでいるわけではない。
メンバーたちは2024年11月、所属事務所ADORとの信頼関係が破綻したとして専属契約解除を通知し、その後、法廷での争いに入った。その後、ヘリン、ヘイン、ハニはADORに復帰。一方で、ダニエルについてはADORが契約解除を宣言し、現在はミン・ヒジン氏らとともに巨額の損害賠償請求訴訟の当事者となっている。
そしてミンジだけが、長く「対話中」とされてきた。
だからこそ、彼女の一挙手一投足に意味が探される。ミンジがファンに手紙を残せば「戻る準備なのか」と読まれ、公式SNSが誕生日を祝えば「復帰が近いのか」と期待が広がる。

この数カ月、NewJeansをめぐっては再始動の気配も出ていた。ハニ、ヘリン、ヘインがデンマーク・コペンハーゲンで目撃され、現地のレコーディングスタジオのスケジュール表にADOR名義の予約が確認されたことで、新アルバム準備説が広がった。
ADORもその後、コペンハーゲン訪問について「NewJeansの新たな音楽的ストーリーを盛り込むための事前プロダクションの一環」と説明している。
この流れだけを見れば、3人体制でのカムバック準備が進んでいるようにも見えた。だが、そこにミンジの誕生日投稿が加わったことで、ファンの期待は一気に“4人体制”へ向かった。
つまり今回の投稿は、単なる誕生日祝いではない。「NewJeansはどの形で戻ってくるのか」という答えがまだ出ていないからこそ、一枚の写真、一つのメッセージに、通常以上の意味が読み込まれているのだ。
ただし、期待と現実は分けて見る必要がある。
ADORはまだ、ミンジの復帰を公式に発表していない。今後の活動についても、最も適切なタイミングで知らせるという立場にとどまっている。今回の誕生日投稿が、即座にカムバックや復帰を意味するわけではないだろう。
さらに、NewJeansを取り巻く状況は今も軽くない。
ADORは現在、ダニエル、ミン・ヒジン氏らを相手に約430億ウォン(約43億円)規模の損害賠償請求訴訟を進めている。その弁護団が全員辞任したことも報じられ、訴訟の方向性や今後の展開にも関心が集まっている。再始動への期待が高まる一方で、チームの周囲にはなお法的な火種が残っている。

だからこそ、5月7日の投稿は複雑に響く。
ミンジ合流への期待がある一方で、同時に、まだ言えないこと、決まっていないこと、整理されていない関係も残っている。
それでも、長く宙づりになっていたミンジをNewJeans公式が正面から祝ったことは、確かに空気を変えた。少なくともファンにとっては、止まっていた時間が少しだけ動き出したように見える投稿だった。
NewJeansは3人で戻るのか、ミンジを含む4人で戻るのか。
5月7日の誕生日投稿は、その答えではないが、答えを待つファンにとっては、確かに次のページがめくられたように見えた。
◇ミンジ プロフィール
2004年5月7日生まれ。本名キム・ミンジ。2022年7月、NewJeansのメンバーとしてデビュー。グループのなかで最も韓国人気の高いメンバーとして知られており、ファッション誌では「往年の名女優オリヴィア・ハッセーを彷彿とさせるビジュアル」と紹介されたことも。10代にして高級ブランドのアンバサダーに抜擢されるなど、大きな存在感を放っている。


