動物園・水族館の役割が大きく変化している。
単に珍しい生きものを展示する場から、「野生を覗く」「希少種を次世代に繋ぐ」「地球環境をいのちから考える」という視点に立ち、生息環境を整える起点となる役割を担うまでになった。
9日発売の『サライ』6月号、第1部では「環境保全」「地域密着型」「日本の固有種」「動物福祉」という4つの新潮流をテーマに、一度は訪ねたい動物園・水族館を全国から取り上げる。

希少種の繁殖から生息地の保全まで追究する「よこはま動物園ズーラシア」(神奈川県横浜市)、地元富山をはじめとする日本の動物を未来の市民に残し伝える「富山市ファミリーパーク」(富山県富山市)、日本の固有種に注力し研究と展示を高次元で両立させる「葛西臨海水族園」(東京都江戸川区)、動物福祉を実践し生きものの自由と個性を尊重する「愛媛県立とべ動物園」(愛媛県砥部町)の4施設を訪ね、特徴や見どころに迫る。



第2部では、博物学者で作家の荒俣宏、里山や琵琶湖ほかで撮影を続ける写真家の今森光彦、理学博士で霊長類研究の世界的権威として知られる山極壽一、動物展示の最先端をルポした作家の川端裕人の4人が、じっくりと歩くためのヒントを提供する。
取り上げる施設は沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)、滋賀県立琵琶湖博物館 水族展示室(滋賀県草津市)、京都市動物園(京都市左京区)、豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)など、賢人たちが推薦する施設だ。
生きものの姿をより自然のままに見られるようになった動物園・水族館の現在地を、多角的な視点から伝える内容となっている。



