グループ脱退を最も後悔していそうなスターは誰か。
そんな少し残酷な投票で、LE SSERAFIMの元メンバー、キム・ガラムが1位に選ばれた。
韓国のコミュニティサイト「DCインサイド」は、5月4日から10日までの7日間、「チーム脱退を最も後悔していそうなスターは?」というテーマで投票を実施した。
その結果、キム・ガラムが総投票数1万7809票のうち3527票、20%を得て1位となった。2位にはNewJeansのダニエル、3位には少女時代出身のジェシカが続いた。
もちろん、これはあくまでネット上の投票だ。本人が実際に後悔しているかどうかは、本人にしかわからない。
それでも、キム・ガラムの名前が1位に挙がった理由は想像しやすい。彼女が去ったLE SSERAFIMが、今やK-POPを代表するガールズグループのひとつとして大きく成長しているからだ。
メンバー脱退後、飛躍したLE SSERAFIM
キム・ガラムは2022年5月、LE SSERAFIMのメンバーとしてデビューした。

しかしデビュー前後から中学時代の校内暴力疑惑が浮上し、同年7月にSOURCE MUSICとの専属契約解除とチーム脱退が発表された。
彼女がLE SSERAFIMとして活動した期間は、わずかだった。
一方で、LE SSERAFIMはその後、5人体制で勢いを強めていった。『ANTIFRAGILE』『UNFORGIVEN』『EASY』『CRAZY』などを通じて国内外で存在感を広げた。
2025年には初のワールドツアー「EASY CRAZY HOT」を開催し、日本では4都市・全9公演を行った。さらにアンコール公演として初の東京ドーム公演も実現し、大きな話題を集めた。

そして2026年、LE SSERAFIMは2度目のワールドツアー「PUREFLOW」を開催する。7月の仁川公演を皮切りに、日本5都市・全11公演を含む、世界23都市・全32公演が予定されている。グループ初となるヨーロッパでの単独公演も含まれており、そのスケールはさらに大きくなった。
5月22日には、約3年ぶりとなる2ndスタジオアルバム『PUREFLOW』pt.1の発売も控えている。
最新コンセプトも興味深い。5月12日に公開されたビジュアルコンセプト「BIRCH SCAR」では、森の中にメンバーたちが立っており、オッドアイ、鋭い爪、黒い皮膚、頭に埋め込まれた金属装飾など、まるで“怪物”のような姿を見せている。
人間の内面にある恐れや欠落をクリーチャーのイメージで視覚化したコンセプトであり、古典小説『フランケンシュタイン』を思わせる要素もある。LE SSERAFIMは、その怪物的な姿を隠すのではなく、むしろ堂々とさらけ出している。

この“今のLE SSERAFIM”が大きく見えるほど、早期脱退したキム・ガラムの名前もまた、別の形で思い出される。もし残っていたら…という、“脱退しなかった世界線”を、見る側が勝手に想像してしまうのだ。
実際、キム・ガラムは完全に忘れられた存在ではない。
LE SSERAFIMのデビュー曲『FEARLESS』のミュージックビデオには、今も6人時代の姿が残っている。同MVが2億回再生を突破した際にも、映像内にはキム・ガラムの姿がはっきりと収められていた。
だが公式の記念コンテンツでは、当然ながら現在の5人が前面に出る。デビュー当時の映像には彼女がいる。現在の公式史では、彼女はいない。そのズレが、LE SSERAFIMの活躍が報じられるたび、キム・ガラムの存在を影のように呼び戻してしまう。

一方、キム・ガラム本人も再び動き出している。
今年3月、彼女は個人YouTubeチャンネル「garamonly」を開設し、近況を公開した。動画には日常や演技練習、学校生活などが映され、今も芸能界への道を見ているような姿が注目を集めた。5月12日現在、登録者数は25.4万人、公開動画は5本で、最初の動画「ep.01」は100万回再生を超えている。
キム・ガラムは現在、建国大学芸術デザイン大学メディア演技学科に在学中とされる。アイドルではなく、女優としての可能性を探っているようにも見える。

ただし、彼女をめぐる反応は今も分かれている。
キム・ガラムは脱退後、自身の立場を明かし、「誰かを殴ったり暴力を加えたことは一度もない」「強制転校を受けたこともない」「誰かをいじめたり仲間外れにしたこともない」と疑惑を否定してきた。一方で、校内暴力疑惑が完全に忘れられたわけではなく、復帰を応援する声と、冷ややかな視線が同時に存在している。
だからこそ、「脱退を後悔していそう」という言葉は、どこか残酷に響く。
それは本人の本心を知っているから出る言葉ではない。むしろ、LE SSERAFIMの成功を見た外野が、「もし残っていたら」と勝手に想像している言葉だ。
アイドルグループにおいては、残ったグループが成功すればするほど、去ったメンバーの選ばれなかった未来もまた、強く照らされる。
もちろん、LE SSERAFIMの現在の成功は、5人のメンバーが積み上げてきたものだ。チェウォン、宮脇咲良、ユンジン、カズハ、ウンチェが困難や批判を乗り越えながら作ってきたチームの現在地であり、そこに元メンバーを過度に重ねる必要はない。
それでも、デビュー時に6人だった事実は消えない。そして、キム・ガラムが再び近況を公開し、演技への関心を見せている今、その対照はより鮮明になる。LE SSERAFIMはワールドツアーへ進み、キム・ガラムは別の場所で再出発を模索している。

「脱退を後悔していそう」という投票結果は、外野が勝手に作り出した感情だが、LE SSERAFIMがあまりにも大きくなったことの裏返しでもあるだろう。
だからこそLE SSERAFIMが成功を重ねるたびに、キム・ガラムの名前は何度も呼び戻される。それは、彼女がグループ脱退を後悔しているからではなく、彼女がいたその短い時間がLE SSERAFIMの始まりに確かに刻まれているからだ。
◇キム・ガラム プロフィール
2005年11月16日生まれ、ソウル出身。2022年5月、ガールズグループLE SSERAFIMのメンバーとしてデビュー。同年4月にデビューが予告された直後から、ネット上で過去の不適切な言動やいじめに関する証言が浮上し、騒動に。所属事務所が疑惑を否定してデビューを強行したが、騒動は収まらず、わずか20日で活動休止に。最終的にデビューから2カ月後の7月20日に専属契約が解除され、グループから脱退した。脱退後、学生生活を送り、2025年5月にSNS活動を再開した。


