制作費300億ウォン(約30億円)を投じながらも、“歴史歪曲”という汚点を残したドラマ『21世紀の大君夫人』が、「韓国人が好きな放送映像番組」1位に選ばれた。
喜ばしい結果ではあるものの、1位を獲得しても素直に喜べない複雑な空気を残している。
韓国ギャラップが5月12日から14日にかけて、全国の18歳以上1011人を対象に「最近最も楽しんで見ている放送映像番組」について調査した結果(2つまで自由回答)、『21世紀の大君夫人』が支持率5.1%で1位を獲得した。
『21世紀の大君夫人』は、立憲君主制と身分制度が存在する架空の韓国を舞台に、平民出身でありながら財界トップのキャッスルグループ次女ソン・ヒジュ(演者IU)が、身分上昇とさらなる成功のため、若き王の叔父であるイアン大君(演者ビョン・ウソク)との結婚を図る宮廷ロマンスだ。

放送開始からわずか1週間で人気番組ランキング上位に入るほど注目を集めたが、回を重ねるごとに作中の不十分な世界観や歴史考証をめぐる論争と批判が続いた。
『21世紀の大君夫人』に続き、ドラマ『誰だって無価値な自分と闘っている』とドラマ『かかし』(いずれも3.0%)が、今月の人気番組ランキングで共同2位となった。
一方、『21世紀の大君夫人』をめぐっては、歴史歪曲論争を受け、主演のIUとビョン・ウソクがそろって謝罪文を発表した。
IUは5月18日、「ここ数日、多くの視聴者の皆さんから寄せられた言葉を一つひとつ丁寧に読んだ」とした上で、「作品の主演俳優として責任ある姿をお見せできず、大きな失望を与えてしまったようで非常に申し訳なく、今も心が重い」とコメントした。
さらに、「皆さんが指摘してくださったドラマ内の歴史考証の問題について、より深く考えず演技に臨んだことを反省し、お詫びする。韓国固有の歴史に基づく想像力と伝統的な美しさを描く重要な作品だっただけに、俳優としてもっと慎重に脚本を読み、学ぶべきだった」と謝罪した。

ビョン・ウソクも、「作品を撮影し演じる過程で、作品に込められた歴史的文脈や意味、それが視聴者の皆さんにどのように受け止められるかについての考えが足りなかった」とし、「視聴者の言葉を通じて深く省察することになった。俳優として演技だけでなく、作品が持つメッセージや文脈についても責任感を持って向き合う必要があると改めて感じた」とコメント。「心から申し訳ない」と重ねて謝罪した。
(記事提供=OSEN)
■【画像】「失望させたのは、純粋に私の過ち」IUがファンを前に涙ぐむ


