税金3000万円投入も、当の北朝鮮チームは冷ややか…緊張感に包まれる韓国開催AWCL準決勝 | RBB TODAY

税金3000万円投入も、当の北朝鮮チームは冷ややか…緊張感に包まれる韓国開催AWCL準決勝

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税金3000万円投入も、当の北朝鮮チームは冷ややか…緊張感に包まれる韓国開催AWCL準決勝
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“共同応援”の準備は整ったが、当の北朝鮮チームは距離を置いた。

その温度差は明確だ。

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韓国の水原(スウォン)FCウィメンと北朝鮮のネゴヒャン女子蹴球団は5月20日19時、水原総合運動場で「2025-2026 AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)」準決勝を戦う。勝利したチームは、もう一方の準決勝である「メルボルン・シティ対日テレ・東京ヴェルディベレーザ」の勝者と、23日の決勝で対戦する。

北朝鮮の女子サッカーチームの訪韓は、2014年の仁川アジア大会以来12年ぶりだ。男子を含め、北朝鮮選手団の訪韓自体も2018年以来とあって、韓国国内では大きな関心が寄せられている。水原総合運動場の約7000席は事実上の完売状態にあり、取材申請も100人を超えた。

問題は、“ピッチ外のノイズ”が大きくなってしまっている点だ。発端は、市民平和フォーラムなど約200の団体が「水原FC・ネゴヒャン共同応援団」を結成し、両チームを応援するとの立場を表明したことにある。

ネゴヒャン女子蹴球団
(写真提供=OSEN)5月17日に韓国入りしたネゴヒャン女子蹴球団

ここに、国家行政機関の統一部が「南北協力基金」から約3億ウォン(約3000万円)の範囲内で応援グッズなどを支援すると決めたことで、批判世論が一気に噴出。韓国のサッカーファンの間では「なぜ自国チームではなく北朝鮮チームの応援に国民の税金が使われるのか」という反発が相次いでいる。

今回の試合は親善試合ではない。負ければ敗退、勝てば決勝というAFC公式のクラブ対抗戦だ。水原FCは昨年のグループリーグから決勝進出を目標に準備してきた。しかし現在の雰囲気は、水原FCの歴史的な挑戦よりも、北朝鮮チームの訪韓と共同応援を巡る議論に焦点が当たっている。

こうした状況について、統一部は拡大解釈を警戒している。関係者は「支援金は民間団体の応援グッズなどに使われるもので、特定チームの応援ではなく、試合そのものを応援する趣旨だ」とし、「今回の試合を南北対話の契機と見ているわけではない」と説明した。

また、共同応援団側は「公式名称は“共同応援”であり、勝敗を超えてフェアプレーと平和が具現化されるよう応援する。どちらが決勝に進んでも応援する」との立場だが、一点を争う真剣勝負の性質上、現場の空気とは乖離があることは否めない。

そして何より、ネゴヒャン女子蹴球団もこの共同応援に呼応していない。

19日に行われた試合前の公式記者会見で、ネゴヒャンのリ・ユイル監督は共同応援に関する質問に対し、「我々は徹底して試合をしに来た」と一蹴。「明日の試合と、その次(決勝)にのみ集中する。応援団の問題は、選手団や私自身が関与することではない」と一線を引いた。韓国国民の間で“血税支援”の議論を巻き起こした共同応援を、北朝鮮チーム自らが事実上拒絶した形だ。

会見の雰囲気も凍りついていた。リ監督と主将のキム・ギョンヨンは硬い表情で入場。金日成・金正日バッジをつけた関係者や通訳も同席した。リ監督は「良い結果のために最善を尽くす」という原則論を繰り返すのみで、キム・ギョンヨンも「準備は整った」「最善を尽くす」と短く答えるにとどまった。

リ・ユイル監督
(写真提供=OSEN)リ・ユイル監督

現場の記者によると、AFC関係者が追加質問を受けようとしたが、リ監督が終了を要求。質問が一つだけ追加された後、会見は早々に締めくくられたという。AFCも今大会を注視している。大韓サッカー協会によると、AFC側は「政治的解釈ではなく、純粋なスポーツイベントとして進行されるべき」という旨のメッセージを伝えてきたとしている。

試合開始前から、ピッチ上の戦いよりも場外の議論が先行してしまっている現状。水原FCウィメンの歴史的な挑戦がメインに語られるべき舞台だが、予算支援の是非と北朝鮮チームの冷淡な反応が重なり、水原総合運動場は奇妙な緊張感に包まれている。

(記事提供=OSEN)

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《スポーツソウル日本版》

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