キム・スヒョンに“大逆転”の気配が出てきた。
故キム・セロンさんをめぐる未成年交際疑惑の余波で、事実上の活動中断に追い込まれていたキム・スヒョン。その最大の疑惑について、警察が「虚偽」と判断したことが明らかになった。
5月21日、ソウル江南(カンナム)警察署が最近、検察に提出した拘束令状申請書に「キム・スヒョンとキム・セロンさんが未成年時代から交際した事実はない」という趣旨の内容が盛り込まれたと報じられた。
報道によれば、令状申請書には「被疑者は、キム・スヒョンと故人が未成年時代から交際した事実がないことをよく知っていたにもかかわらず、彼を誹謗する目的で虚偽の事実を流布した」と記されていたという。
対象となっているのは、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」のキム・セウィ代表だ。ソウル中央地検は5月20日、キム・スヒョン関連の疑惑を伝えたキム代表に対し、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反の疑いで拘束令状を請求した。
拘束前被疑者尋問は5月26日に行われる予定だ。

さらに、キム代表が昨年3月に交際の証拠として公開したカカオトークの会話内容などについても、警察が「操作されたもの」と判断したと報じられた。
また、昨年5月にキム代表側が公開したキム・セロンさんの音声ファイルについても、人工知能(AI)で操作されたものと見ているという。
この報道が事実であれば、キム・スヒョンを沈めた疑惑の核心が大きく揺らいだことになる。
ただし、所属事務所ゴールドメダリストは慎重だ。韓国メディアの取材に対し、「現在、申し上げる立場はなく、私たちも結果を待っているところ」と答えている。
なぜここまで追い込まれたのか
そもそも今回の疑惑は、2025年2月のキム・セロンさんの死後、本格的に広がった。
同年3月、カロセロ研究所側は、キム・スヒョンとキム・セロンさんの交際を裏付けるものだとして、カカオトークの会話内容などを公開。これをきっかけに、キム・スヒョンがキム・セロンさんの未成年時代から交際していたのではないかという疑惑が大きく拡散した。
これに対し、キム・スヒョン側は記者会見などを通じて疑惑を否定。交際が始まったのはキム・セロンさんが成人した後の2019年夏から2020年秋までであり、未成年だった時期に交際した事実はないという立場を示してきた。

その後、同年5月にはカロセロ研究所のキム・セウィ代表が、キム・セロンさんの遺族側とともに記者会見を開き、未成年時代から交際していたという主張が含まれた録音ファイルを公開。キム・スヒョン側はこの録音ファイルについても「AIで操作されたファイル」と反論し、キム・セウィ代表を名誉毀損などの疑いで告訴した。
しかし、疑惑が広がるスピードはあまりに速かった。
キム・スヒョンはトップ俳優であり、韓国だけでなく日本や海外にも多くのファンを持つスターだ。だからこそ、未成年交際という疑惑のインパクトはあまりに大きかった。事実関係がはっきりしない段階でも、世論は一気に傾いた。
結果として、キム・スヒョンは活動を事実上中断。出演予定だった作品や広告契約にも影響が及んだ。
疑惑の余波は、単なるイメージ低下にとどまらなかった。
キム・スヒョンは、広告モデルを務めていた化粧品ブランドA社から約28億ウォン(約2億8000万円)規模の損害賠償訴訟を起こされている。
同ブランド側は、モデル契約の解除は正当だったと主張し、請求額を当初の5億ウォンから28億6000万ウォンへ増額した。一方、キム・スヒョン側は、交際説を当初否定した件はA社との契約期間以前の出来事であり、品位維持義務違反には当たらないという趣旨で反論している。
さらに大きかったのが、主演ドラマ『ノックオフ』(原題、ディズニープラス)の公開保留だ。

『ノックオフ』は、通貨危機によって人生が変わった男性が、普通の会社員から違法ブランドコピー商品のビジネスのトップに成り上がる物語を描く作品だ。キム・スヒョン主演作として、ディズニープラスの大型期待作とされ、当初は2025年4月に公開される予定だった。
しかし、キム・スヒョンをめぐる疑惑が拡大したことで、公開は保留された。
今年3月には、ディズニープラスが2026年上半期の主要コンテンツラインナップを再編し、『ノックオフ』の編成時期を調整中だと報じられた。復帰の可能性に関心が集まったが、その後の続報はない。
だからこそ、今回の警察判断は大きい。
もし未成年交際疑惑の核心が「虚偽」と見なされる流れが固まれば、『ノックオフ』公開を妨げていた最大のリスクも大きく後退することになる。
世論にも“反動”は出ていた
実は、今回の報道以前から、韓国の一部ではキム・スヒョンに対する世論の見方に変化も見られていた。
韓国のオンラインコミュニティ「DCインサイド」では4月6日から12日まで、「実際の事案に比べて、より強く叩かれたように見えるスターは誰か」という投票が行われた。
その結果、1位はチャウヌ、2位はキム・スヒョン、3位はペク・ジョンウォンだった。キム・スヒョンは2793票、全体の10%を得て2位に入った。
この投票結果だけで、彼を支持する人ばかりとならないが、少なくとも一部では「まだ事実関係が争われている段階で、ここまで叩かれるのか」という感覚が生まれていたことは確かだろう。
もし疑惑が虚偽であれば、これまでの見方は大きく変わる。今回、警察が未成年交際疑惑を虚偽と判断したことで、これまでキム・スヒョンを批判していた世論の一部が反転する可能性もある。

実際、オンライン上では「結局キム・スヒョンが被害者だったのか」「過去の批判コメントを消す人が出そうだ」「ここまで追い込まれた責任は誰が取るのか」といった反応も出ている。
もちろん、まだすべてが終わったわけではない。
キム・セウィ代表に対する拘束令状の審査はこれからであり、今後の捜査や裁判でどのような判断が下されるかも見なければならない。また、広告主との損害賠償訴訟など、キム・スヒョン側に残された課題もある。
何よりも、一度崩れたイメージを完全に戻すのは簡単ではない。疑惑が拡散された期間は長く、すでに広告契約や作品公開、世論評価に大きな影響が出ている。どれほど名誉回復が進んでも、「一度ついた疑惑の印象」は簡単には消えない。
それでも、復帰の時計は確実に動き出したように見える。
焦点は、まず『ノックオフ』だろう。ディズニープラスがどのタイミングで公開を判断するのか、そして韓国世論がキム・スヒョンの復帰をどこまで受け入れるのか。もし『ノックオフ』が公開され、作品として評価を受ければ、キム・スヒョンは俳優として再び立ち上がる大きな足場を得ることになる。
一度は未成年交際疑惑で活動中断にまで追い込まれたトップ俳優が、今度は虚偽情報の被害者として名誉を回復するのか。
キム・スヒョンの“大逆転”は、現実味を帯び始めている。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■【キス写真も】キム・スヒョン、“未成年”キム・セロンさんとの交際疑惑


