韓国も衝撃「巨人軍の名を汚した」 阿部慎之助監督の涙の電撃辞任、現地メディアはどう報じたのか | RBB TODAY

韓国も衝撃「巨人軍の名を汚した」 阿部慎之助監督の涙の電撃辞任、現地メディアはどう報じたのか

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韓国も衝撃「巨人軍の名を汚した」 阿部慎之助監督の涙の電撃辞任、現地メディアはどう報じたのか
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巨人・阿部慎之助監督の電撃辞任は海を越え、韓国でも大きく報じられている。

娘への暴行疑惑で現行犯逮捕され、その後、釈放。さらにシーズン途中で監督を辞任するという異例の事態は、日本球界だけでなく、韓国にも衝撃を与えた。

【写真】前代未聞…阿部監督の電撃逮捕、韓国メディアの反応

しかも韓国での扱いは、スポーツメディアにとどまらなかった。

スポーツ紙、通信社、一般紙、経済メディア、公共放送までが相次いで報道。日本プロ野球の名門・読売ジャイアンツの監督が家庭内トラブルをきっかけに退くというニュースは、韓国でも“日本野球界の重大ニュース”として受け止められている。

特に韓国メディアが注目したのは、阿部氏の謝罪、ChatGPTをきっかけにした通報、そして韓国球界のレジェンドであるイ・スンヨプへの影響だった。

韓国メディアも「巨人を汚した」と大きく報道

韓国メディアは、阿部氏の辞任会見での言葉を大きく扱っている。

チェ・ウォンテ監督(左)と阿部監督
(写真提供=OSEN)今年2月、沖縄でサムスン・ライオンズとオープン戦を行った際の1枚。チェ・ウォンテ監督(左)と阿部監督

韓国のスポーツ紙『イルガン・スポーツ』は、「“読売を汚した”涙を流して謝罪、娘暴行疑惑の阿部監督が結局辞任」という見出しで報じた。

同紙は、阿部氏が会見で「伝統ある読売監督の名前を汚し、非常に深く謝罪したい気持ちだけだ」と述べたと紹介し、「私の家族問題で多くの野球ファンの皆さまとプロ野球関係者の皆さま、そして会社に大きな心配と迷惑をかけ、本当に申し訳ない」と涙を流して謝罪したと伝えている。

『スポーツ朝鮮』も、「“未成年の娘暴行で逮捕”阿部監督が電撃辞任」として報道。会見で阿部氏が「伝統ある巨人軍の名前を汚した。非常に深く反省しており、謝罪の気持ちでいっぱいだ」と頭を下げたと伝えた。

『スポーツソウル』も、阿部氏の会見について「“巨人軍の名前を汚した”と頭を下げた日本のレジェンド」と報じた。記事では、阿部氏が「家族問題で多くの野球ファン、プロ野球関係者、会社に大きな心配と迷惑をかけた」と謝罪したうえで、「伝統ある巨人軍の名前を汚してしまった。謝罪したい気持ちだけだ」と語ったと紹介している。

韓国メディアが繰り返し引用したのは、単なる「辞任」ではなく、「巨人軍の名前を汚した」という表現だった。

阿部氏は巨人一筋で現役生活を送った球団のフランチャイズスターだ。引退後も2軍監督、1軍コーチを経て、2024年に1軍監督に就任。就任1年目でリーグ優勝を果たした。

だからこそ、韓国メディアの報道からは、今回の件を単なる「人気球団の監督辞任」ではなく、「巨人の象徴的存在が不祥事で退いた」出来事として受け止めていることがうかがえる。

通信社の『聯合ニュース』は、巨人を「日本プロ野球最高の人気球団」と表現し、阿部氏について「読売だけで19年間プレーし、通算2132安打、406本塁打、1285打点を残した」と詳しく紹介した。

つまり韓国において阿部氏の辞任は、日本プロ野球を代表する名門球団の顔が、シーズン途中に家庭内トラブルで退いた“異例の事態”として報じられているのだ。

「ChatGPT相談」から児童相談所への連絡に注目

韓国メディアが特に強く反応したのが、今回の経緯にChatGPTが登場した点だ。

阿部慎之助
(写真提供=OSEN)阿部慎之助

経済紙『韓国経済』は、記事タイトルで「“AIが勧めて通報”…娘暴行疑惑、日本・読売監督が辞任」と掲げた。

同紙は、阿部氏の長女が「対話型人工知能(AI)ChatGPTの勧めに従って、父親を暴行疑惑で児童相談所に通報したことが明らかになった」と報じている。

ただ、長女の手紙の内容を見る限り、ChatGPTが直接警察への通報を促したというより、相談先として児童相談所を案内し、長女がそこへ電話した。その後、児童相談所から警察に通報されたという流れに近い。

公共放送KBSも、この点を大きく扱った。KBSは「娘のAI相談が呼んだ衝撃のバタフライ効果…阿部、監督職辞任の顛末は?」という見出しで、長女がChatGPTに相談したことから児童相談所への連絡につながった経緯を詳しく伝えている。

KBSは、長女の手紙の内容として、「父とこれほど大きく争ったのは初めてで、ChatGPTに相談した結果、匿名で相談できる児童相談所があるという説明を聞き、電話をかけた」と紹介。また、「どうすればよいかわからないと相談したが、自分がどうしたいのかを聞かれる過程はなく、警察に通報される形になってしまった」との説明も伝えた。

一般紙『東亜日報』も、長女の手紙として「ChatGPTに相談した結果、匿名で相談できる児童相談所という場所があると案内を受け、電話をかけた」と報道した。

今回の騒動は、単なる家庭内トラブルではなかった。家庭内の口論が、AIへの相談、児童相談所への連絡、警察出動、現行犯逮捕、そして巨人監督の辞任へとつながった。KBSが「バタフライ効果」と表現したのは、その連鎖の大きさを強調するためだろう。

日本でもChatGPTの関与は注目されているが、韓国メディアはこの部分をかなり前面に出している。

AIが人間関係や家庭内トラブルの相談先になり、その回答が現実の通報や警察出動につながる。今回の件は、韓国では“AI時代の家族トラブル”としても読まれている。

関心はイ・スンヨプの今後

もうひとつ、韓国ならではの視点がある。イ・スンヨプの存在だ。

イ・スンヨプは韓国球界を代表するレジェンドであり、現役時代には巨人でもプレーした。阿部氏とは巨人時代に中心打者としてともに戦った関係でもある。

イ・スンヨプ1軍打撃コーチ
(写真提供=OSEN)イ・スンヨプ1軍打撃コーチ

現在、イ・スンヨプ氏は巨人の1軍打撃コーチを務めている。韓国メディアは、その就任にも阿部氏の存在があったと見ている。

『イルガン・スポーツ』は、「読売球団には、阿部監督の推薦でイ・スンヨプ前斗山ベアーズ監督が読売打撃コーチとして選手たちを指導している」と報じた。『韓国経済』も「阿部監督が退くことで、彼の勧めで今年読売打撃コーチに就任したイ・スンヨプ前斗山ベアーズ監督の去就にも関心が集まっている」と伝えている。

KBSも、阿部氏とイ・スンヨプ氏について「読売で同じ釜の飯を食べたイ・スンヨプ前斗山監督とも親しい関係として韓国ファンによく知られている」と紹介。そのうえで、「今年、イ・スンヨプ前監督を読売打撃コーチに選任するうえで決定的な役割を果たした」と報じた。

『スポーツソウル』も「今回の事態はイ・スンヨプ1軍打撃コーチの去就にも変数として作用する可能性がある」とし、「阿部監督の要請で巨人コーチングスタッフに合流した。直接関連はないが、新体制発足にともなってコーチングスタッフ改編の可能性も排除できない」と伝えている。

日本では阿部氏本人の責任や巨人の監督代行体制に注目が集まっているが、韓国ではそこにイ・スンヨプの今後という視点が加わる。

韓国ファンにとって、巨人はイ・スンヨプがかつてプレーした球団であり、現在も指導者として関わる球団だ。だからこそ、阿部氏の辞任は「日本の名門球団の不祥事」であると同時に、「イ・スンヨプの去就に影響するかもしれないニュース」としても読まれている。

阿部氏の電撃辞任をこれだけ多様な韓国メディアが扱ったのは、事件に複数の要素が重なっていたからだろう。

日本プロ野球最高人気球団の監督、球団を代表する元スター選手、シーズン途中の辞任、家庭内暴行疑惑、ChatGPTへの相談をきっかけにした児童相談所への連絡、そして、韓国の国民的打者イ・スンヨプとの接点。

単なるスポーツ不祥事ではなく、名門球団、家庭問題、AI、韓国野球とのつながりが重なったことで、韓国メディアでも大きく広がった形だ。

阿部氏は会見で「伝統ある巨人軍の監督という名を汚してしまった」と語った。その言葉は、日本の野球ファンだけでなく、巨人を知る韓国の野球ファンにも重く響いたはずだ。

今回の電撃辞任は、韓国でも“名門・巨人の衝撃”として受け止められている。

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《スポーツソウル日本版》

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