「あまりに早くチームを去りすぎてしまったのではないか」
ソン・フンミンが、これまで胸に秘めてきた本音を漏らした。
北中米W杯で韓国代表の主将を務めるソン・フンミン(33、LAFC)は5月26日、事前キャンプ地である米ユタ州のトレーニング施設「ザイオンズ・バンク・トレーニングセンター」で取材に応じ、降格の危機に瀕していた古巣を見守る心境を語った。
ソン・フンミンは2015年8月にレバークーゼンからトッテナムへ加入し、以降プレミアリーグで10シーズンにわたりプレー。リーグ戦だけで通算127ゴールを記録し、2021-2022シーズンには23ゴールを挙げて得点王に輝くなど、名実ともにクラブのレジェンドとして歴史に名を刻んだ。


2025-2026シーズンを前に、断腸の思いで米MLS(LAFC)へと舞台を移したが、皮肉にも古巣は今季、2部降格の危機に直面。最終節でなんとか残留を食い止めるという苦しいシーズンを送った。
そんな古巣の窮状についてソン・フンミンは、「トッテナムは愛着を持たざるを得ないチームだ」とした上で、「今シーズンはずっと古巣を見守るのが感情的に辛かった。自分が早く離れすぎてしまったのではないか、という考えも多く浮かんだ」と率直に語った。
全盛期を過ごした古巣への愛情は、今も変わっていないようだ。「トッテナムがボールを持つたびに、私まで震えた。自分がプレーしているときと同じくらい不安で緊張した。これほど長くサッカーをしてきて、あんなに緊張したことは多くない」と振り返り、残留を決めた最終節のエバートン戦を、固唾を呑んで見守っていたことを明かした。

トッテナムは、一歩間違えれば2部降格という絶体絶命の状況の中、エバートンに1-0で勝利。2024-2025シーズンに続き、2年連続の17位という結果で劇的な残留を決めている。
チームの主軸であり主将だったソン・フンミンが昨夏に移籍して以降、トッテナムは迷走し不振の沼に陥った。トーマス・フランク、イゴール・トゥドールと監督が相次いで解任された後、今季3人目の指揮官となったロベルト・デ・ゼルビ体制で、辛うじて最悪の事態を免れた形だ。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けた。2010年にドイツのハンブルガーSVでプロデビューし、バイエル・レバークーゼンを経て2015年にイングランドのトッテナムへ移籍。2021-2022シーズンにアジア人初のプレミアリーグ得点王を受賞。2025年夏で10年在籍したトッテナムを退団し、同年8月7日に米メジャーリーグサッカーのロサンゼルスFCに加入。愛称は「Sonny(ソニー)」。


