KDDIとNTTドコモは、ミリ波エリアを効率的に拡大する共用中継器を京セラ協力のもと開発完了した。今夏から上野恩賜公園(上野公園)で実証実験を開始する。

今回開発された共用中継器(京セラ製)は、KDDIおよびドコモ両社のミリ波基地局からの電波を1台で中継できる。従来は特定の事業者1社の電波のみを中継する仕様だったが、今回の開発でフィルターや増幅回路を共用化し、両社の信号を同時に中継できるよう機能を拡張した。
また、各社の基地局から届く信号の向きや強さの違いによる通信品質のばらつきを抑えるため、事業者ごとの信号を検出し、両事業者に対して最適なアンテナ面を選択する機能も実現している。


各社が個別で施工する場合と比較し、施工費や設置スペースの削減が可能となる。
同中継器は以下の3つの特長を持つ。
(1)自律的なエリア形成:各アンテナがドナー面とサービス面の両機能を持ち、動的に切り替えることでミリ波エリアをメッシュ状に自律形成・拡張できる。工事設計の簡略化にもつながる。
(2)中継ルートの最適化:複数方向から受信するミリ波のうち最も品質の良いルートを選択し、環境変化による遮蔽が生じた場合も瞬時に最適ルートへ切り替える。
(3)小型軽量:縦216mm・横216mm・高さ246mm、重さ4.9kgで、一般的なミリ波用基地局と比べ大きさと重さを約7割削減。街路灯などへの設置も可能で、景観や環境への負荷も低減される。

