「TWICE・ジヒョの妹」という肩書きは、武器なのか、それとも重荷なのか。
ジヒョの末の妹パク・ソヨンが、HYBE傘下の新レーベルABDからガールズグループとしてデビューすることが明らかになった。
韓国メディアによると、パク・ソヨンはABDがローンチを準備している新ガールズグループのデビュー組に含まれている。
ABDは5月26日、公式ウェブサイトとSNSチャンネルを開設し、今年下半期にデビュー予定のガールズグループメンバーの姿を収めたブランドショートフィルムを公開。そのなかに、パク・ソヨンの姿が確認された。
2008年生まれのパク・ソヨンは、JYPエンターテインメントでデビューした姉ジヒョとは別の道を歩み、HYBEで練習生生活を送りながらデビューを準備してきたという。
これにより、ジヒョの3姉妹は全員が芸能界で活動することになる。長女ジヒョはTWICEのリーダーでメインボーカル。次女イ・ハウムは女優として活動中。そして末っ子のパク・ソヨンは、HYBEの新ガールズグループでデビューを控える。
この事実だけでも十分に話題性はある。

しかし今回のニュースで本当に注目すべきなのは、「ジヒョの妹がデビューする」という華やかさだけではない。
「ジヒョの妹」は最強の紹介文、だが…
デビュー前から「TWICE・ジヒョの妹」として名前が広がることは、パク・ソヨンにとって圧倒的な宣伝効果になる。一方で、それはデビュー前から姉と比べられるということでもある。
K-POP新人にとって、デビュー前に名前を覚えてもらうことは最初の大きな壁だ。
どれほど実力があっても、どれほど長く練習生生活をしていても、まだステージに立っていない新人は、まず「誰なのか」を知ってもらわなければならない。その意味で、「TWICE・ジヒョの妹」という肩書きは非常に強い。
TWICEはK-POPを代表するガールズグループであり、ジヒョはその中心メンバーのひとりだ。長い練習生生活を経てデビューし、メインボーカルとしてグループを支え、リーダーとしても存在感を示してきた。

その妹がHYBE傘下の新ガールズグループでデビューする。これだけで、K-POPファンの関心を引くには十分だ。
実際、韓国メディアの見出しも「TWICE・ジヒョの妹」「そっくりな美貌」「3姉妹全員芸能人」といった点を前面に出している。新人グループのメンバーとして名前を売る前に、すでに「ジヒョの妹」として注目される。これは間違いなく大きな武器だ。
だが、武器は同時に重荷にもなる。
有名アイドルの家族が芸能界に入るとき、その名前は強力な入口になるが、その注目には必ず比較がついてくる。
TWICEほどのビッグネームの例は少ないが、思い浮かぶ例のひとつが、少女時代・テヨンの妹ハヨンだ。
ハヨンは2020年に歌手としてデビューしたが、その際も「テヨンの妹」という肩書きが大きく注目された。テヨンは少女時代のメインボーカルであり、ソロ歌手としても成功した韓国を代表するボーカリストのひとりだ。その妹が歌手として出る以上、どうしても歌唱力や雰囲気を姉と比べられることになった。

もちろん、パク・ソヨンのケースはまったく同じではない。ハヨンはソロ歌手としてデビューし、パク・ソヨンはガールズグループのメンバーとしてデビューを控えているからだ。それでも、有名すぎる姉を持つ妹がデビューするという構図は似ている。
パク・ソヨンの場合、姉はTWICEのジヒョだ。歌唱力、ステージ掌握力、努力型アイドルとしてのイメージ、グループを率いてきたリーダーシップ。ジヒョには、すでに10年以上かけて築いた評価がある。
だからこそ、妹がステージに立てば、視線は自然とそこへ向かう。「ジヒョのようにステージで存在感を出せるのか」「姉のようにグループの中心になれるのか」など、デビュー前から、これほど多くの比較軸を背負う新人は多くない。
“家族ブランド”で見えづらくなる新レーベル
今回もうひとつ注目されるのは、ジヒョの3姉妹が全員芸能界に入ることだろう。
パク・ソヨンにとって、3姉妹全員が芸能人という事実は、話題性を広げる材料になる。ジヒョのファン、TWICEのファン、HYBE新グループに注目するK-POPファン、そして“芸能一家”に関心を持つ大衆まで、複数の関心を一気に引き寄せることができる。

しかし同時に、本人や家族の名前に隠れて、新レーベルの名前が見えなくなる可能性を抱えている。
彼女がデビューを控えているABDは、HYBEが新たに設立したガールズグループ制作専門レーベルだ。
ABDは公式ウェブサイトとSNSを通じてブランドショートフィルムを公開した際、今年下半期にデビュー予定の新ガールズグループの方向性を示した。映像では、メンバーたちの自由な雰囲気やキッチュな感性、ABDという文字を活用したオブジェなどが印象的に使われた。
ABDについては、「AとBの次にCではなくDを想像する」ような既存の枠を超える発想を掲げるレーベルと紹介されているほか、ブランドスローガン「A Bold Dream」の略称とも報じられている。
いずれにしても、HYBEが新たに打ち出すガールズグループ専門レーベルの初プロジェクトであることに変わりはない。
つまりパク・ソヨンは、「ジヒョの妹」であると同時に、「HYBE新レーベルの初ガールズグループのメンバー」でもある。

この二重の注目は、かなり大きい。HYBEとしても、新レーベルABDの存在を知らせるうえで、“TWICEジヒョの妹”という話題性は強力なカードになる。ただ、あまりにそこが前に出すぎれば、グループそのもののコンセプトや本人の魅力よりも、家族関係だけが話題になってしまう可能性もある。
HYBEとABDが今後、パク・ソヨンをどのように見せるのか。どこまで“ジヒョの妹”という話題性を使い、どこから本人の色を見せるのかも注目される。
「TWICE・ジヒョの妹」という肩書きは、パク・ソヨンにとって大きな入口になる。デビュー前から注目され、記事になり、ショートフィルムの一瞬だけでも拡散される。普通の新人がなかなか得られない話題性を、最初から持っていることは間違いない。
一方で、その肩書きが前に出すぎれば、パク・ソヨン本人の色も、ABDという新レーベルのコンセプトも見えづらくなる。HYBEとABDにとって重要なのは、その話題性を入口として使いながら、どれだけ早くパク・ソヨン自身の名前を覚えさせられるかだろう。
結局のところ問われるのは、「ジヒョの妹」という肩書きを超えて、HYBE新ガールズグループのメンバーとして、パク・ソヨン自身が何を見せられるのかだ。
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