俳優ソン・ヨンギュさんの、最後の演技が公開された。
6月5日に配信が開始されたNetflixシリーズ『鉄槌教師』。
生徒、教師、保護者によって崩壊した教育現場を正すために創設された「教権保護局」の活躍を描いた本作は、配信開始直後からランキング上位に食い込み、大きな話題を集めている。
ソン・ヨンギュさんは劇中、与党「幸福希望党」の大統領選候補であるリュ・グァンピル役を演じた。リュ・グァンピルはいじめの加害者である息子リュ・ジュンヒョン(演イ・スンギュ)の後ろ盾となり、権力を利用して事件をもみ消そうとする政治家だ。
物語の序盤からリュ・グァンピルは、有力な大統領候補という地位を利用して学校や教育現場に圧力をかける。しかし、教権保護局の介入によって息子の犯罪と自身の不正が暴かれ、最終的には没落してしまう。

ソン・ヨンギュさんは、名誉と権力を守るために足掻く政治家の二面性を豊かに表現。権力者の傲慢さと、危機に追い詰められた人間の不安定さを演じ分け、作品の緊張感を高めたと評価されている。
故人の印象的な演技に対し、視聴者からは「やはりソン・ヨンギュだった」「登場するだけで面白さが変わる」「遺作になってしまい、さらに胸が痛む」といった反応が寄せられている。
『鉄槌教師』は配信されたばかりだが、撮影は昨年行われたため、事実上、ソン・ヨンギュさんの遺作となった。
ソン・ヨンギュさんは昨年8月、京畿道龍仁市の住宅街に停められた車両の中で遺体となって発見された。享年55歳。当時、出演中だったドラマが放送中だったこともあり、世間に与えた衝撃は大きかった。


