W杯優勝を目標に掲げる日本代表が、初戦で貴重な勝ち点1を獲得した。
日本代表は6月15日(日本時間)、北中米W杯のグループリーグ第1戦でオランダと対戦した。
欧州屈指の強豪を相手に互角の試合を展開し、2-2のドローという、まずまずのスタートを切った。
3-4-2-1の日本は、最前線に上田綺世、2列目には前田大然と久保建英を配置。中盤底は鎌田大地と佐野海舟が並び、ウイングバックには左が中村敬斗、右が堂安律が入った。そしてDFラインは左から伊藤洋輝、谷口彰悟、渡辺剛が並び、GKは鈴木彩艶という布陣で挑んだ。
大会初戦という重要な一戦だったが、開始3分でピンチを迎えた日本。エリア内でゴールを背にしてボールを受けたドニエル・マレンが素早く反転し、右足で強烈なシュートを放った。しかし、鈴木が好反応でこれをセーブして事なきを得た。
その後は互いに様子をうかがう展開が続いた。日本は左サイドの前田と中村を中心に攻撃を組み立てたが、両チームともコンパクトな守備ブロックを形成していたことで、なかなか決定機を作れなかった。
試合が進むにつれてオランダがボール保持率で優勢となり、日本はラインを下げて守勢に追われる展開に。最初のハイドレーションブレークまで日本はシュートを1本も打てず、前半27分に伊藤が放ったミドルシュートがようやく1本目のフィニッシュとなったが、ボールは大きく枠を外れた。

前半34分には再び危機が訪れる。左サイドからのCKにマレンが強烈なヘディングで合わせたが、ここでも鈴木が好セーブを見せ、失点を免れた。
押し込まれる時間が続いた日本だったが、前半42分についに決定機が到来。右サイドからのクロスを受けた中村が鋭いシュートを放ったものの、ボールはわずかにゴール右へ。続く場面では上田がペナルティーエリア右から右足を振り抜いたが、こちらもサイドネットに吸い込まれてしまった。
結局0-0で前半は終了。両チームとも交代なしで始まった後半だったが、立ち上がり5分、日本は先制点を許す。
右サイドのライアン・フラーフェンベルフが上げたアーリークロスに、ゴール前へ上がっていたフィルジル・ファン・ダイクがヘディングで合わせ得点。ボールはポストに当たって吸い込まれるようにゴールラインを割り、オランダが先手を取った。
それでも日本は後半12分、ペナルティーエリア内でボールを受けた中村が右足を一閃。シュートは相手DFの足の間を抜け、GKの届かないコースへ吸い込まれ、同点に追いついた。
しかし後半19分、ペナルティーエリア左でボールを持ったクリセンシオ・サマービルに勝ち越しゴールを許し、再びオランダがリードする展開に。続いて後半26分には攻撃の中心である久保がピッチに倒れ込み、自らプレー続行不可能を訴えるというアクシデントが発生した。
日本は久保に代えて小川航基、渡辺に代えて冨安健洋、堂安に代えて菅原由勢を投入。さらに後半38分には上田を下げて塩貝健人を送り出し、同点ゴールを目指した。
すると後半44分、途中交代で入った伊東純也のCKに頭で合わせた小川のシュートが、鎌田の頭をかすめてネットに収まり、日本が土壇場で2-2の同点に追いついた。
その後、6分間のアディショナルタイムを集中して守り切った日本。W杯初戦という難しいゲームで、強豪オランダ相手に2度のリードを許しながらもドローで終えることとなった。
今大会、韓国(対チェコ2-1)、カタール(対スイス1-1)、オーストラリア(対トルコ2-0)とアジア勢の無敗が話題となっていたが、日本もこのリレーを継続する形で貴重な勝ち点1を手にした。


