W杯の会場で人種差別被害を受けた韓国人女性インフルエンサーのイノ・キャットが、FIFAの招待を受け、6月19日(日本時間)に行われる韓国対メキシコ戦を観戦することになった。
FIFAは17日に声明を発表。「ユン氏が18日(日本時間19日)の韓国対メキシコ戦への招待を受け入れたことを嬉しく思う」と説明した。
さらに、「試合当日はヘイトスピーチと闘う国際デーでもある。ユン氏とともに尊重と包摂のメッセージを発信する予定だ」と明らかにした。
騒動が起きたのは12日。イノ・キャットはメキシコ・グアダラハラ近郊サポパンのアクロン・スタジアムで行われた韓国対チェコを観戦していた。


試合中、自撮り動画を撮影していたイノ・キャット。後方で映りこんだメキシコサポーターがカメラに向かって手を振りながら盛り上がるなか、白いシャツを着た男性の行動が問題視された。
その男性は両手の人差し指で目尻を引っ張る仕草を見せた。これは東アジア人を侮辱する差別的ジェスチャーだとして物議を醸した。イノ・キャットは一瞬表情を曇らせ、その後、動画に「私が敏感すぎるのか見てください」というテロップを添えて投稿した。これを多くの人が人種差別行為だと受け止め、批判の声が広がった。
動画は瞬く間に拡散された、コメント欄にはメキシコ人ユーザーも多数到来。「無礼な人物について本当に申し訳ない。すべてのメキシコ人がこうではない」「この人物が誰なのか突き止めよう」などの反応があがった。
結果、加害者はミラモンテス氏であることが判明した。当初はハリスコ州土木技術者協会(CICEJ)の会長と報じられたが、同協会は「ミラモンテス氏はハリスコ州測量・地理工学技術者協会(CITGEJ)の会長であり、当協会の所属ではない」と訂正する声明を発表した。
騒動を受け、CITGEJは米紙『ニューヨーク・ポスト』を通じて、「今回の件を遺憾に思う。ミラモンテス氏は会長職を解任される予定だ」と発表。ミラモンテス氏本人も13日、自身のSNSで「ユーチューバーのイノ・キャットをはじめ、すべての方々に謝罪する」としたうえで、「ここ数日、オンライン上に投稿された映像によりさまざまな反応が寄せられた。謝罪するのが当然だと思う。今回の件で不快な思いをさせたことを認め、心からおわびする」とコメントした。
FIFAは「韓国対チェコ戦で差別的行為を行った人物の身元は特定されており、当該人物のチケットアカウントは停止措置を取った」と説明し、また、「あらゆる形態の人種差別、憎悪、差別行為を強く非難する」と強調している。


