少しゆったりした服を着ただけだ。
それだけで、すぐに「おめでたではないか?」という妊娠説が浮上する。
最近、韓国の女性スターたちが相次いで、そんな心ない推測にさらされている。
歌手のエイリーやヒョナ、女優シン・ミナ、コン・ヒョジン、そしてタレントのイ・ジヘまで。少し体型が変わって見えたり、服のシルエットがいつもと違ったりするだけで、オンライン上にはすぐに妊娠説が広がる。
もちろん、祝福したい気持ちから出る言葉もあるのだろう。
だが、本人が何も発表していない段階で身体つきや服装を見比べ、「もしかして」と推測する行為は、もはや関心というより“品定め”に近い。
ゆったりした服だけで「妊娠?」
直近では、エイリーが妊娠説を否定した。
6月19日、所属事務所A2Zエンターテインメントは韓国メディアに対し、「エイリーの妊娠は事実ではない」と明らかにしたうえで、「良い知らせがあればお伝えする」とコメントした。
発端となったのは、エイリーがある地域フェスティバルのステージに立った際の衣装だった。ヒット曲『U&I』を熱唱したエイリーは、ウエストラインがはっきり見えないゆったりしたワンピースを着用していた。

それを見た一部のネットユーザーが、「妊娠したのではないか」と反応したのだ。
ただ、これは事実ではなかった。問題は、エイリーの場合、その推測がよりデリケートな領域に踏み込んでしまう点にある。
彼女は昨年4月にチェ・シフンと結婚し、現在は夫婦で体外受精に挑戦している過程を公開している。自身のコンテンツでは、自然妊娠が難しい人々への共感や、妊娠を望む心境も明かしてきた。
つまり、妊娠は本人にとって単なる“おめでたい話題”ではない。期待も、努力も、不安も含んだ非常に私的で繊細なテーマなのだ。
それにもかかわらず、服のラインだけを見て「妊娠?」と推測され、事務所が否定対応に追われる。祝福のつもりだったとしても、受け取る側には重くのしかかる負担だ。

同じような状況は、タレントのイ・ジヘにも起きた。
イ・ジヘは6月18日、自身のYouTubeチャンネル「Gwanjong Un-ni」で、最近寄せられたコメントに傷ついた心境を打ち明けた。
以前公開されたコンテンツで、ワンピース姿のイ・ジヘのお腹がややふっくらして見えたことから、一部で「3人目を妊娠したのか」という反応が相次いだという。
これに対してイ・ジヘは「コメントを見てかなり傷ついた」と率直に語った。「少し油断するとお腹がちょっと出る」と冗談交じりに説明していたが、本人が少なからず気にしていたことはうかがえる。

ここで重要なのは、イ・ジヘが実際に妊娠しているかどうかではない。お腹が少し出て見えただけで、「妊娠したのか」と書いてしまう。そうした空気そのものが、本人を傷つけているということだ。
身体の変化を、本人より先に周囲が“発見”しようとする。発表されてもいない妊娠を、コメント欄が先回りして確認しようとする。女性スターに向けられる視線には、そうした乱暴さがある。
結婚後はさらに疑われやすい
この構図は、ほかの女性スターにも繰り返されている。
女優シン・ミナは最近、映画『瞳』(原題)の公式イベントに出席した際、ややゆったりした衣装を着ていたことなどを理由に、妊娠説に巻き込まれた。
シン・ミナは昨年、キム・ウビンとの結婚発表を控えた時期にも、ルーズなシルエットの衣装を着ていたという理由だけで、婚前妊娠説が浮上したことがある。当時、所属事務所は「絶対に違う」ときっぱり否定した。

コン・ヒョジンも同様だ。昨年10月、ワンピース姿で後ろ手を組んだ写真をSNSに投稿したところ、姿勢の影響でお腹が少しふくらんで見えた。すると一部ネットユーザーが妊娠を推測し、所属事務所が「事実ではない」と否定する事態になった。
ヒョナも結婚後、体型の変化を理由に何度も妊娠説にさらされた。結局、本人がダイエットを予告するような文章を残したこともあり、これには心配や残念がる反応も上がった。

妊娠説とは異なるが、Girl's Dayのヘリも文脈は同じかもしれない。ファンミーティングで着用した衣装をめぐり、腹部が少し目立って見えたという理由で“お腹”に注目が集まったのだ。
否定的な反応もあったため、本人は「どうして痩せていなければプロらしくないのかがわからない」といった趣旨の考えを明かした。
どのケースにも共通しているのは、本人の身体が本人のものとして扱われる前に、他人の評価や推測の対象にされてしまうことだ。
もちろん、芸能人は注目を浴びる職業だ。
外見、衣装、ヘアメイク、コンディションまで話題になることは避けにくい。ファンが「元気そう」「きれい」「雰囲気が変わった」と反応すること自体を、すべて否定する必要はない。
ただし、妊娠は別だ。

妊娠しているかどうかは、本人が公表するまでは極めて私的な領域といえる。妊娠を望んでいる人もいれば、そうではない人もいる。妊活中の人もいれば、過去に苦しい経験をした人もいる。外から見える体型だけで軽く触れていい話題ではない。
しかも、こうした妊娠説の多くは、実際には「祝福」から始まっているように見えて、その手前に体型チェックがある。
少し太ったように見える。顔が丸くなった。お腹が出ている。ゆったりした服を着ている。そうした観察がまずあり、そのあとに「妊娠では?」という推測が続く。
これは祝福というより、身体の品定めに近い。
悪意のない祝福のつもりだったとしても、その前にあるのが体型の品定めであれば、受け取る側には負担になる。
女性スターたちが何度も「違います」と説明しなければならない状況こそ、そろそろ変わるべきではないだろうか。
■【写真】ポロり寸前騒動の次は“体型”論争に 話題尽きないヘリのファンミ


