ガールズグループHearts2Hearts(ハーツトゥハーツ)が、爽やかな夏の新曲でカムバックした。
その直前、一部海外ファンの間では、メンバーの“見せ方”をめぐる不満が噴出していた。
問題になったのは、インドネシア出身メンバーのカルメンだ。
Hearts2Heartsは6月22日、2ndミニアルバム『Lemon Tang』をリリースし、同名タイトル曲で活動を始めた。レモン、海辺、夏、清涼感を前面に出したコンセプトで、SMエンターテインメントのガールズグループらしい爽やかなサマーソングとして注目を集めている。
ところが、そのカムバックプロモーションの過程で公開された「Lemon Beach」バージョンのティザー写真をめぐり、カルメンの一部海外ファンが反発した。
「カルメンだけ長ズボン」海外ファン反発
彼らが不満を持ったきっかけは、カルメンの衣装だった。
他のメンバーがショートパンツやスカートなど、ビーチコンセプトに合わせた夏らしいスタイリングをしているなか、カルメンだけが脚全体を覆う長ズボン風の衣装を着用していたのだ。

もし全員が同じように長ズボンだったなら、反発にはならなかったかもしれない。ファンが違和感を覚えたのは、海辺を背景にしたコンセプトのなかで、カルメンだけが別の方向性の衣装に見えたことだった。
一部の海外ファンは、カルメンがインドネシア・バリ出身であることにも注目した。
バリといえば、海やビーチのイメージと強く結びつく地域でもある。そのため、海外ファンの間では「バリ出身のカルメンが、ビーチコンセプトでなぜ一人だけ長いズボンなのか」という不満が広がった。
あるファンアカウントは、カルメンがチーム最年長であり、バリ出身であるにもかかわらず、海辺で一人だけ長ズボンスタイルにされたことについて、スタイリストやクリエイティブチームがアーティストの背景や撮影地の本質を理解していないと批判した。

つまり、衣装だけが問題だったわけではない。ファン側が見ていたのは、写真の構図、ピント、衣装、個人活動の量、スクリーンタイム、パート配分などを含む、カルメンの“見せ方”全体だった。
その不満は、SMエンターテインメント社屋前でのトラックデモにまで発展した。
SMエンターテインメント社屋前には6月20日、カルメンの待遇改善を求めるトラックが登場した。
トラックには「『Lemon Tang』活動期間中、カルメンに同等のスタイリングと衣装を提供せよ」「カルメンにすべての公式グループ活動で他のメンバーと同等の待遇、登場機会を提供せよ」といった文言が掲げられた。

また、「カルメンに公正なスクリーンタイム、ステージ比重、歌唱パートを保障せよ」「海辺コンセプトなのに、なぜカルメンだけ長ズボンなのか」「カルメンも同じチームの大切なメンバーだ。平等に扱え」といったフレーズも目についた。
K-POP海外ファンが見る“扱いの差”
この騒動が示しているのは、K-POP海外ファンの視線の細かさだ。
いまのK-POPファンは、単に楽曲やステージを見るだけではない。推しがどれだけ映っているか、パートをどれだけもらっているか、衣装が他のメンバーと調和しているか、写真のピントが合っているかまで細かく見ている。
特に海外メンバーの場合、その視線はより敏感になりやすい。
外国人メンバーがグループの中で十分に公平に扱われているのか。国籍や背景によって、見せ方に差が生まれていないか。そうした疑念は、ほんの小さな違和感をきっかけに一気に広がることがある。
もちろん、今回の件を単純に差別と断定することはできない。

衣装の選択が意図的なものだったのか、偶然そう見えただけなのか、外部からは判断できない。スタイリングにはコンセプトや全体バランス、撮影上の事情もあるだろう。
それでも、海外ファンの一部が「カルメンだけが違って見える」と受け止めたことは確かだ。彼女だけがコンセプトから外されているように見えた。その“疎外感”が、不満の中心にあった。
韓国ネット上でも、反応は分かれた。
「ヘアメイクや衣装が時々微妙なこともある」「活動が始まればきれいに着せてもらえるのでは」といった冷静な声がある一方で、「写真を見ると確かに一人だけ暑そうに見える」「ビーチコンセプトなのに清涼感がない」と、ファン側の違和感に一定の理解を示す反応もあった。
カムバック当日は違う姿に
一方、6月22日に行われた『Lemon Tang』発売記念ショーケースでは、事前ティザーとは異なる印象もあった。
メンバーたちはミニ丈を基調に、淡い色味や夏らしい軽やかな雰囲気でそろえられており、全体として統一感のあるスタイリングで登場した。

カルメンも白のミニ丈ボトムスに淡いグリーンのトップスを合わせ、他のメンバーと並んでもコンセプトから大きく外れて見えることはなかった。少なくとも、トラックデモのきっかけとなった「一人だけ長ズボン」という印象とは違う姿だった。

また、Hearts2Heartsのカムバック自体は、明るく前向きな雰囲気で始まっている。
メンバーたちは『Lemon Tang』について、夏に合う清涼な音楽であり、自分たちの明るいエネルギーを見せられる曲だと説明した。チームの強みとして「共感と肯定のエネルギー」を挙げ、今回の活動を通じて“サマーソング”という修飾語を得たいという目標も語った。
グループとしては爽やかな新章を打ち出しているわけだ。少なくともショーケースでは、事前ティザーで指摘されたような「カルメンだけが浮いて見える」印象は薄れていた。

K-POPがグローバル化するほど、海外ファンは自国出身メンバーの扱いをより細かく見るようになる。少しでも衣装や構図、パート、画面上の扱いに差があるように見えれば、それは単なる偶然ではなく「扱いの差」として受け止められることがある。
そこには、推しを守りたい感情がある。同時に、外国人メンバーが本当に公平に扱われているのかを疑う視線もある。
今回のカルメンの衣装騒動は、ただ「長ズボンが嫌だった」という話ではない。なぜ一人だけ違って見えたのかという違和感が、海外ファンの反発を呼んだのだ。
カムバック直前に起きたトラックデモは、K-POP海外ファンが“推しがコンセプトの中でどう見せられるか”をどれほど重く受け止めているかを改めて示している。
■【写真】Hearts2Heartsのジウ&イアン、“ヘソ出し”始球式


