「我々はもっと危機感を持たなければならない」
韓国サッカー界の“伝説”が警鐘を鳴らした。
元サッカー韓国代表のチャ・ボムグン氏(73)は6月21日、FIFAのインタビューに応じ、2026北中米W杯の韓国代表について語った。
チャ・ボムグン氏は、まだアジアサッカーが現在ほど評価されていなかった時代にヨーロッパで活躍した数少ないアジア人選手だ。ダルムシュタット(1978~1979)、フランクフルト(1979~1983)、レバークーゼン(1983~1989)と、ドイツの3クラブでプレーした経験を持つ。

そんなレジェンドと現エースのソン・フンミンには、興味深い共通点がある。レバークーゼンでプレーした経験があることに加え、両者とも33歳でW杯に出場している。チャ・ボムグン氏は1986年メキシコW杯の時に33歳、ソン・フンミンは今大会が33歳だ。
チャ・ボムグン氏は、自身にとって最後のW杯となった1986年大会を振り返り、「1978年のバンコク・アジア大会後にドイツへ渡った。ドイツでプレーしていた頃は、代表招集をめぐって韓国国内でさまざまな議論もあった」と笑顔で語った。
続けて、「1986年W杯の前はコンディションが良くなかった。(レバークーゼン所属時)ブレーメンとのアウェー戦に出場した際、足首の後ろの腱を大きく痛めた。手術をすればW杯に出場できない状況だったため、その選択はできなかった」と回想した。
ソン・フンミンもまた、決して容易ではない状況の中で4度目のW杯に臨んでいる。チェコ戦とメキシコ戦では1トップとして先発出場したが、いまだ得点はない。チェコ戦では何度も決定機を演出したものの決め切れず、メキシコ戦でもゴールやアシストは記録できなかった。
この2試合のパフォーマンスを受け、韓国ではソン・フンミンの起用法やパフォーマンスをめぐる議論も続いている。
しかし、チャ・ボムグン氏の見方は異なるようだ。

「ソン・フンミンの力が落ちたとは思わない。体力の回復速度は以前より遅くなっているかもしれないが、実力そのものが一夜にして消えることはない」
さらに、「今の状況で年齢が大きな影響を与えているとは思わない。やはり最前線よりもサイドでプレーするほうが、より動きやすいと思う」と説明した。
その一方で、「戦術的な理由からソン・フンミンを最前線で起用していると思われる。チェコ戦では、その役割によって2得点が生まれた」と評価し、「ソン・フンミンが最前線に立っているだけで相手守備陣にプレッシャーを与えられる。相手DFを引きつければ他の選手にスペースが生まれるなど、チームのために十分良い役割を果たしている」と語った。
また、韓国代表の可能性についても前向きな見解を示した。
「選手たちが今のような良いパフォーマンスを見せられるという自信を積み重ねていくべきだ。以前とは違い、代表選手の大半が海外でプレーしており経験も豊富だ。もう相手に萎縮して試合をする時代ではない」
そのうえで、「現在のメンバー構成と戦力を見れば、ベスト8まで進める力は十分にある。ベスト32、ベスト16を越え、ベスト8まで進出してほしい」と期待を寄せた。
ただその一方で、日本サッカーと韓国サッカーの差については厳しい評価を下した点も興味深い。

「日本はかなり前からドイツ式の育成システムを導入し、継続的に投資してきた。クラブチームでも代表チームでも、選手たちのプレースタイルやプレーパターンが似ている。そうした仕組みを作るのは簡単ではないが、日本は非常にうまくやっている」
そして、「私が見ても、日本はすでに我々が追いつくのが難しいレベルまで到達した。我々はもっと危機感を持たなければならない」と強調し、韓国サッカーの現状に強い危機感を示した。
(記事提供=OSEN)


