セルビア人解説者が人種差別発言で世界的な批判を浴びている。
かつて日韓でプレーした経験を持つラデ・ボグダノビッチ氏だ。
英メディア『BBC』は6月23日、かつてアトレティコ・マドリードやブレーメン、ジェフユナイテッド市原でもプレーしたラデ・ボグダノビッチ氏(56)が、人種差別発言で物議を醸していると報じた。
ボグダノビッチ氏は韓国では「ラデ」の登録名で知られる。1992年から1996年まで浦項製鉄(現・浦項スティーラーズ)でプレーしたことで、Kリーグを代表する外国人選手の一人として現在も多くのファンに記憶されている。
Kリーグでは5シーズンで通算120試合45ゴールを記録。リーグカップを含めると147試合55ゴールを記録し、1994年と1996年にはベストイレブンに選出されたほか、1996年にはアシスト王にも輝いた。
問題の発言は、セルビア国営放送RTSが中継したベルギー対イランのグループG第2戦(0-0で引き分け)の生放送中に飛び出した。

後半21分頃、ベルギー代表DFナタン・ンゴイが一発退場となった場面を分析する際、ボグダノビッチ氏は次のように発言した。
「私は以前からこう言っている。私は本当に人種差別主義者ではないが、黒人選手は60分から80分を過ぎると集中力を維持できない」
これに対し、驚いた実況アナウンサーが即座に異議を唱え、発言を制止しようとした。しかしボグダノビッチ氏は、「(黒人選手の)大半が集中力に欠けるのは事実だ」と主張を撤回しなかったという。
さらに、「私たちが現役だった頃は、黒人選手がミスをしないよう周囲が守ってあげなければならなかった」とも発言し、さらなる批判を招いた。
この発言はSNSなどを通じて急速に拡散され、サッカーファンや人権団体から厳しい非難を受けることとなった。事態の深刻さを受け、ボグダノビッチ氏はロイター通信に送った声明で、「黒人サッカー選手に関する私の発言について心から謝罪する」と述べ、謝罪した。
RTSも、「特定の人種に対する不適切な発言が放送されたことをお詫びする」と声明を発表。ただし、「ボグダノビッチ氏は当社の正規職員ではなく、今夏のW杯期間中のみ出演している客員解説者だ」と説明した。
しかし、論争が起きた翌日に行われたアルゼンチン対オーストリアのグループJ第2戦(アルゼンチナが2-0で勝利)の中継にも、ボグダノビッチ氏は再びRTSのスタジオに出演。視聴者からは放送局の対応を疑問視する声が相次いでいる。
(記事提供=OSEN)


