「衝撃の削髪スキャンダル」「日本最高ガールズグループのメンバー、半剃り衝撃」
AKB48をめぐる異例の騒動が、韓国でも相次いで報じられている。
韓国メディアが注目したのは、AKB48の花田藍衣がグループ史上初めて契約解除となったこと、そして本人が「坊主にさせられた」と主張している点だ。
韓国メディア『OSEN』は6月24日、「日本ガールズグループ衝撃の削髪スキャンダル…AKB48メンバー、ファンと会って専属契約解除」と題して報道。『TVリポート』も「花田藍衣、AKB48初の専属契約解除…“削髪強要”主張に所属事務所が正面反論」と伝えた。
また『スポーツ東亜』は、「日本最高ガールズグループメンバー、半剃り衝撃」とし、花田が「活動再開を望むなら削髪で本気を見せろ」と要求されたと主張していることを紹介した。
もちろん、韓国メディアが花田藍衣の騒動について、独自に何かを主張しているわけではない。日本メディアやAKB48側の発表、本人の主張を紹介する形だ。
それでも韓国で大きく取り上げられたのは、AKB48というグループの知名度に加え、「坊主」という言葉が、日韓のアイドル文化において強烈な記憶を呼び起こすからだ。
韓国にも衝撃を与えた峯岸みなみの“坊主謝罪”
それは、日本でも多くの人が思い浮かべた峯岸みなみの“坊主謝罪”だ。

『スポーツ東亜』は今回の花田騒動を伝えるなかで、花田が言及した「過去の事例」として、2013年にAKB48メンバーだった峯岸みなみが丸刈りに近い姿で謝罪した騒動を挙げた。
当時、峯岸は週刊誌『週刊文春』によって、GENERATIONSの白濱亜嵐の自宅から出てくる姿を報じられた。その後、AKB48公式YouTubeを通じて、丸刈り姿で涙ながらに謝罪する動画を公開した。
韓国メディアも当時、この出来事を大きく報じている。
例えば『東亜日報』は2013年2月、「ガールズグループAKB48メンバー峯岸みなみ、“同寝スキャンダル”で削髪謝罪」と見出しを打った。峯岸が「所属事務所と相談せず、自らしたこと」と説明したこと、AKB48を辞めたくないと涙ながらに訴えたことを伝えた。
『スポーツ京郷』も「“同寝スキャンダル”峯岸みなみ、削髪謝罪衝撃」と報じ、峯岸が「1期メンバーとして模範を見せるべきだったのに軽率だった」と謝罪したことを紹介している。
こうした報道を振り返ると、峯岸の坊主謝罪は、日本国内だけでなく、韓国にも強い衝撃を与えたことがわかる。
恋愛報道をめぐって成人女性アイドルが丸刈り姿で謝罪するという光景は、当時の日本アイドル界の“特殊性”を象徴する出来事として、韓国でも批判的に受け止められたのだ。『スポーツトゥデイ』は「日本芸能界の非人間的な実態」とまで批判している。
今回の花田騒動で韓国メディアが即座に峯岸の名前を思い出したのは、AKB48における「坊主」が、いまなお日本アイドル界の強烈な記号として残っているからだろう。
カリナの熱愛謝罪で蘇った“峯岸事件”
峯岸みなみの“坊主謝罪”は、韓国では長く「日本アイドル界の異様な謝罪文化」を象徴する出来事として記憶されてきた。
恋愛報道をめぐって成人女性アイドルが丸刈り姿で謝罪する。韓国でも当時、この光景には衝撃が広がり、後年も「日本のアイドル文化はやりすぎではないか」という文脈で振り返られてきた。
ところが、その記憶は2024年、韓国のトップアイドルをめぐる騒動でも再び呼び起こされた。aespaのカリナが俳優イ・ジェウクとの熱愛報道後、自身のインスタグラムに直筆の謝罪文を掲載したときだ。
カリナはファンに「たくさん驚かせて申し訳ない」という趣旨の言葉を伝えたが、この謝罪をめぐって韓国国内外で賛否が広がった。

その流れのなかで注目されたのが、峯岸みなみの“坊主謝罪”だった。
韓国メディア『マネートゥデイ』は、韓国ネット上で「峯岸みなみの削髪事件を見て、韓国でも“何をしているのか”と笑っていたが、カリナも同じような目に遭っている」といった反応が出ていると紹介した。
『ファイナンシャルニュース』も、カリナの謝罪文に海外ファンから「謝らないで」「何を間違えたのか」といった反応が寄せられたと伝えたうえで、峯岸みなみの事例が再び取り上げられていると報じた。
かつて韓国では、峯岸の“坊主謝罪”は日本アイドル界の行き過ぎた恋愛禁止文化、あるいはファンとの関係性の異様さを象徴する出来事として受け止められていた。
しかしカリナの熱愛謝罪をきっかけに、「恋愛したアイドルがなぜ謝らなければならないのか」という問いは、K-POPも無関係ではないものとして突きつけられた。
韓国のネットユーザーの一部が峯岸の事例を持ち出したのは、日本だけの問題だと思われていた恋愛謝罪の圧力が、K-POPにも存在するのではないかという違和感の表れだった。
今回の花田藍衣騒動では、本人は「坊主にさせられた」と主張し、事務所側は「そのような指示は絶対にない」と否定している。事実関係については双方の主張が対立しており、現時点で断定することはできない。
それでも、韓国メディアが今回の騒動で峯岸みなみの“坊主謝罪”を思い起こしたことは象徴的だ。
かつて「日本アイドル界の異様な謝罪文化」として受け止められた出来事は、カリナの熱愛謝罪を経て、いまも日韓のアイドル文化を考えるうえで強烈な記憶として残っている。
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