韓国サッカーが、日本を応援しなければならない状況に追い込まれた。
韓国は6月25日、北中米ワールドカップのグループA最終戦で、南アフリカに0-1で敗れた。
引き分けでも32強進出が決まる一戦だったが、まさかの黒星。1勝2敗、勝ち点3のグループ3位で終えることになり、自力突破を逃した。
今大会は48カ国制となり、各組1、2位に加え、12組の3位チームのうち成績上位8チームも32強に進む。つまり韓国は、他組3位チームの結果を待つしかない立場に置かれた。
そこで浮上したのが、韓国にとってあまりにも複雑な“日本頼み”だ。
「日本、どうかファイト!」

韓国メディアの見出しには、その心境がそのままにじんでいる。
『スポーツ朝鮮』は「天よ、日本を助けよ、大韓民国も応援するから…韓国サッカー大屈辱、最後の32強希望は日本の手にかかった」と題して報じた。
同メディアは、韓国の32強進出に力を貸す可能性があるチームとして日本を挙げた。日本はスウェーデンとのグループF最終戦を控えており、スウェーデンは勝ち点3で韓国と並ぶ3位チーム。ただし得失点差で韓国を上回っている。
そのため韓国にとって望ましい展開は、日本がスウェーデンに2点差以上で勝つことだ。スウェーデンが大きく敗れれば、得失点差で韓国を下回る可能性が生まれ、韓国の32強進出の可能性が高まる。
『ニューシス』も「今や日本を応援しなければ…“組3位”ホン・ミョンボ号、再び場合の数に直面」と見出しを打った。
同メディアは、スウェーデンが日本と引き分けるだけで勝ち点4となり韓国を上回ること、仮に1点差で敗れても得失点差が韓国と並び、総得点でスウェーデンが韓国を上回ることを説明。そのうえで「韓国にとって最上のシナリオは、日本がスウェーデンを2点差で下すこと」とした。
より露骨に感情が表れたのが、別の『スポーツ朝鮮』の記事「日本、どうかファイト! 韓国サッカーの屈辱、奇跡の32強のためには日本を必死に応援する必要がある」だ。本文では、「ここには屈辱的な条件もある。まさに日本を切実に応援しなければならないという点だ」と伝えられた。
韓国サッカーにとって、日本は長年のライバルだ。その日本に、2点差以上で勝ってほしいと願わなければならない。韓国メディアが「屈辱的な条件」と表現したのは、その複雑な感情があるからだろう。

他にも、『スポーツ京郷』は「いまや他組だけを見つめるホン・ミョンボ号、日本に視線が集中する」と報道。
『スポータルコリア』も「日本が2-0で勝ってくれなければ韓国は生き残れない。ホン・ミョンボ号、歴代級の屈辱! 南アフリカに敗れた代償は凄惨だ」と、強い言葉を並べた。
さらに『SPOTV NEWS』は「日本、オーストラリア、助けてくれるよね? 衝撃敗のホン・ミョンボ号、32強の場合の数は他人任せに」と題し、韓国が自力突破のチャンスを逃した結果、日本を含む他国の結果に望みを託す状況になったと伝えた。
韓国にとって、状況は単純ではない。
日本がスウェーデンに勝てば、それだけで韓国の突破が決まるわけではない。他組の3位チームの結果も絡むため、複数の試合結果が韓国に有利に働く必要がある。
それでも、日本のスウェーデン戦は韓国の命運を左右する重要な一戦となった。
南アフリカ戦で勝ち点1を取っていれば、韓国はここまで複雑な計算に苦しむ必要はなかった。だが0-1で敗れたことで、韓国は「他力」を願う状況となり、そのなかで最も皮肉な条件の一つとして“日本応援”が浮上した。
韓国メディアの見出しに並んだ「天よ、日本を助けよ」「日本、どうかファイト」「屈辱的な条件」という言葉は、単なる計算上の話ではない。
32強への希望をつなぐために、宿敵・日本の快勝を願わなければならない。南アフリカ戦の敗北に続き、韓国サッカーにとって苦い現実が突きつけられている。
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