グループステージ敗退危機の韓国代表。
主力選手のピッチ外での対応が注目を集めている。
韓国代表DFソル・ヨンウは6月25日、自身のSNSで「悪意のある誹謗中傷や人格攻撃、虚偽事実の流布などの違法行為については、一切の示談なく厳正に対応する予定だ」と声明を発表した。
続いて「プレーに対する意見や評価はスポーツの一部だ」としながらも、「暴言や人格攻撃、名誉毀損、虚偽事実の流布は、健全な意見表明の範囲を明らかに逸脱している」と説明。さらに、「こうした行為は選手本人だけでなく、家族や周囲の人々にも深刻な被害をもたらしかねない」として、法的措置を取る方針を正式に表明した。
ソル・ヨンウは現在開催中の北中米W杯で、グループステージ3試合すべてに出場している主力選手だ。2戦目のメキシコ戦後、パフォーマンスをめぐる議論とともに、SNS上では度を越した誹謗中傷に晒されていた。なかには、選手生命を脅かすような負傷を願うコメントや、家族を標的にした攻撃的な書き込みまで見られた。

そのため今回の声明も理解できるものではあるが、W杯がまだ終わっていない時期であることから、一部ファンからは異なる意見も出ている。
韓国のオンラインサッカーコミュニティ「海外サッカーギャラリー」の利用者らは同日、「悪質な投稿やコメントに対する法的措置は正当な権利だ」としながらも、「韓国のベスト32進出の可能性がまだ残されている状況で、公に法的対応方針を前面に打ち出すのは適切なタイミングとは言えない」と主張した。
続いて「今必要なのは、代表チーム全体が残された可能性に集中できるよう雰囲気を立て直すことだ」とし、「証拠収集や法的検討は水面下で進めることもできたはずだが、公に強硬対応を宣言したことで不要な論争を招いた」と指摘している。
また、「プレーに対する意見や評価がスポーツの一部だと認めている以上、今回の発表が正当なパフォーマンス批判まで萎縮させる結果を招く可能性がある」と懸念を示した。
もっとも、ファン側も誹謗中傷そのものを擁護しているわけではない。
声明には「暴言や人格攻撃、名誉毀損、虚偽事実の流布は決して正当化されるものではない」「法的対応の必要性そのものを否定するものではない」との内容も盛り込まれている。
結局、今回の論争は誹謗中傷への対応の正当性をめぐるものではなく、“W杯期間中”という時期に、公然と強硬対応を宣言した手法やタイミングをめぐる意見の違いへと発展している様相だ。

韓国代表は南アフリカ戦に0-1で敗れ、自力でのベスト32進出は逃した。他グループの結果次第では決勝トーナメント進出の可能性を残しているが、ドイツの敗戦(対エクアドル1-2)、日本のドロー(対スウェーデン1-1)などにより、その可能性は徐々に厳しさを増している。
引き分け以上でグループ2位通過が決まる状況だった南アフリカ戦で敗れたことで、韓国国内の失望感は大きい。今回の対応そのものには理解を示す声が多い一方で、その発表のタイミングについては賛否が分かれている。


